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19 April 2001


第13回(最終回) “マンマの味よ、永遠に”

大澤 祐子



photo
マンマの手作り料理と一緒に




イタリア語もままならない状態でスタートしたベルガモBergamo(ロンバルディーア州)でのホームステイから早2年半。様々な人と出会い、滞在した各地ではそれぞれの地方特有の料理を学んだ。"マンマの味"を学びたいという希望は、実際に料理修行をしたのがレストランだったので、家庭の味を直接マンマ達から習うというわけにはいかなかった。しかし、運良くも(?)私の働いた店はマンマの味の延長線上にあるような素朴な料理を出す店が多かった。また、洗練されたメニューをだす店でも、かならず「僕のマンマの味」や、「わが家でこう作るのよ」という一品があった。そして、レストランで働きながらも、知り合った人々の家庭に入れてもらうチャンスは少なからずあった。それぞれの地方でそれぞれの味があり、さらにマンマによって「私のやり方」がある。イタリア料理は本当に「マンマの味」から発展したものなのだと感じさせられた。

キャンティ地方il Chianti(トスカーナ州)のレストランがシーズンの営業を終え、そろそろ荷造りをしていたある日、バールで友人の友人ドメニコと会った。彼は推定60ウン歳。現在は奥さんと二人で暮らしている。私は家が近所ということもあり彼のことは見知っていたし、友人を通じて何度か声を交わしたこともあった。私がレストランでの仕事を終えたこと、もう数日でこの村を離れることを話すと、「今晩うちに食事に来ないか」と誘ってくれた。顔見知りとはいえ、共通の友人も交えず私ひとりで食事に行くのはどうかと迷った。だが、イタリア人家庭の食事をのぞき見る絶好のチャンスという誘惑に勝てなかった。しかも、実はこのドメニコの奥さんが昔かたぎの料理好きマンマ。マンマの味オンパレードという素晴らしい夕食を見逃すところだった。すべて彼女の手作りという夕食は、アンティパストから始まり、2種類の手打ちパスタ、3種類の肉料理(この中のスペアリブは絶品!)、2種の野菜料理。そして最後には、知り合いの手作りというなんとも美味なヴィンサントVinsanto(干した葡萄で作った甘口ワイン)。二人暮らしにしては豪勢な夕食は、実は前日がクリスマスで、私の頂いた料理はそのアンコールまたはリメイクだったという理由がある。しかし、たいして親しくもない異国人を家庭に招いて、心のこもったもてなしをさりげなくしてしまう(気張ったところは微塵もない)そんな姿勢に心を打たれた。

この2年半でたくさんのマンマ達と知り合った。彼女達の作る料理はいつも簡単で、レシピなんてない毎日のお惣菜。もちろん、同じ味を出すには長年にわたる経験と、できればイタリアのおいしい素材が必要となる。しかし、なにより一番大切なのは、出来上がるのを待っている家族の顔であり、それに応えたいというマンマ達の愛情なのだ。私の料理修業はまだ始まったばかり。マンマ達のキャリアには到底かなわないけど、私がイタリアのマンマ達から教わった料理と、その料理の根底にあるマンマ達の深い愛情を、少しでも多くの人に知ってもらいたい。――マンマの味よ、永遠なれ!



著者プロフィール

大澤 祐子(おおさわ ゆうこ)
小田原出身。食品製造会社に勤務。98年7月よりイタリアに渡る。語学学校、料理学校を経て、グッビオGubbio,キャンティChiantiのレストランで料理修行を積む。





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