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8 March 2001

第六回(最終回) サン・ミケーレ教会の結婚式

石井 高


photo
「1981年12月20日の結婚式」
居酒屋「ビッジョ」へ行き、皆にワインを大樽でご馳走した。
手前白い帽子がジョゼッピーナでその右が筆者。
友人は写真にはいりきらなかった。




1981年12月20日、素晴らしい快晴に恵まれた結婚式は1000年以上の歴史をもつクレモナの教会で行われました。私は仏教徒でイタリア人のジュゼッピーナは敬虔なカトリック。少女時代からは結婚式は教会で白い服という夢を叶えてやりたいと思いサンミケーレ教会を選んだのですが、本来ならイタリアでは妻の生まれた土地で行うのが常識です。私が教会の司教に交渉に行くと「カトリックでなければ」と言われましたが、結局ローマ、ヴァチカンから特別許可をもらうことができました。ただし「生まれてきた子供は洗礼を受け、カトリックの教育を授けること」という条件付きでした。了解してサインして私は正式にイタリアの法律に従った結婚式を挙げました。

ジュゼッピーナと知り合ったのは、私が肺炎でクレモナ病院内科に入院した時で担当の看護婦が彼女でした。クレモナは習慣としては保守的な所です。結婚も当時は同じ町に住む同士が多かったのです。隣町の人とも大変でしたから、ドイツ、フランス人などとの結婚となると深刻な問題で、まして日本人などとんでもないことでした。第二次世界大戦前、日、独、伊同盟を結んでいたためイタリアでは日本紹介の本が出回っていました。兄嫁が昔の本を見つけだしてジュゼッピーナと両親などに見せましたが、そこには日本の習慣として「妻は主人より3歩下がって歩く」「洗濯物は男と女は別にする」「風呂は男が先に入る」などとあり、要するに男尊女卑の内容でした。

なにしろ60年以上前の本で私としては苦笑するしかないのですが、多くのイタリア人は日本人をそういうふうに解釈していました。それらの文章に赤線を引っ張って私達の結婚に反対しました。私が日本人であること、ヴァイオリン作りの生活が不安定なこと、収入が少ないことなど。今考えて見ると相手はそれなりに正しかったと言えます。

式当日、教会には沢山の人が集まりました。反対していた妻の家族、親類全員また私のクレモナの友人たち。パイプオルガンとヴァイオリンの音が流れました。その時のヴァイオリンは私の作品で式の前日に仕上がりました。演奏の師匠マリオ・マッジがアベマリアを弾いて式を盛り上げ、仲人役イタリアの父(居酒屋の主人ビッジョ)は立てなくなるほど涙を流していました。

著者プロフィール

石井 高 (いしい たかし)
1943年兵庫県に生まれる。クレモナの国立国際バイオリン製作学校卒業後1975年に 「マエストロ・リウタイオ=楽器製作マイスター」となる。楽器製作や名器の修理鑑定の他、古楽器復元にも取り組む。 著書「ヴァイオリン作りIl Liutaio」イタリア コンヴェーニョ社他。日本でも公演、演奏活動を行う。イタリア・バイオリン芸術協会会員。クレモナ在住。





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