JAPAN-ITALY Travel On-Line

特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Novembre 2011



マンマの手料理とバッボのヴィーノ
―南イタリア19日間の旅
第8回  帰国へ  +  「総括編」


         

春木秀夫


●帰国へ
次の日は日曜日。
この地方の幹線であるSud-est鉄道は休業。この会社は学生輸送が主力であるらしく、日曜日に運休しても格別問題はないらしい。
昨夜の興奮をまだ体に感じながら朝食を済ませ、マリアさんの運転で10分ほど走ってアルベロベッロへお昼ご飯に出かけた。この町自体はトゥルッロに住んでいる私たちには既に見物の対象にはならないが、折角ここまで来たのだからお昼ぐらいはということで遠出した次第。ついでに夜ご飯の食材も少し買い込んで(ビールが手に入らなかったのは残念であったが)迎えの車で夕方帰宅。今晩は家内の手料理。
お昼にアルベロベッロのリストランテで美味しい郷土料理と共にワインを一本空けたにしても、お酒抜きのチェーナはやっぱり寂しい。これがイタリアでの最後の夜になるかと思うといささかセンチメンタルにもなる。

夜が空けて外に出てみると夜来の雷雨はすっかり上がり、薄日が差している。雨の心配だけは無さそう。今日の飛行機はバーリ空港発12時05分ローマ行き。成田行きとの乗り継ぎには1時間30分しかないので、悪天候による遅れが一番心配なのだ。
今日もまたマリアさんの運転で1時間半も離れた空港まで送ってもらうことになっている。

時間通りマリアさんが現れたが今日はマンマがご一緒だ。夕食のときと違いきちんと着替えると、見間違えてしまうような立派なご夫人である。空港までわざわざ見送りに行っていただけるとのこと。本当に情の厚い人達だと改めて感激する。お父さんはお元気ですかと訊ねると今日は裏山へ茸取りですとのこと。何処までもローカルでまるで私達の50年前そのものではないか。

数キロ走って海岸線まで降りてくると海と山との気候の違いが歴然としてくる。ロコロトンドの秋は深まってはいたが、バーリ付近はまだ初秋の雰囲気である。お天気も晴れており暖かく所々で目に付く椰子の木も少しは似合っている。
バーリは大きな町らしく近郊には工場地域も設けられており、良し悪しは分からないがそれなりに近代化が進んでいるようだ。

空港には予定通り到着し記念写真などとって肩を抱き合ってお別れした。
マリアさんには本当にお世話になった。毎日方々へ送り迎えしていただいたことだけでも大変なことなのだが、19日間の旅行を最高の形で締めくくることが出来たのは全く彼女のお陰なのだ。
振り返ってみれば様々な出会いがあった。そして沢山の人々にお力添えをいただいて漸く終えることが出来た今度の旅行であった。しかも体調に問題も起きず、楽しく充実した日々を送れたのは全く幸運だったとしか言いようが無い。袖振り合った全ての人々に心から感謝する。

飛行機は時間通りバーリを立ちローマと成田で乗り換えた後無事名古屋空港に到着した。

 <完>


 < 総括編 >

イタリア南部の旅行から帰ってきました。今度も大勢の人々に支えられての旅でしたがJITRAの皆さんには格別お世話になりました。特にパレルモの桜田かおりさん、シラクーザの秋草菜緒子さんは感想文中お名前をお借りいたしましたが、そのほかの皆さんの記事も大いに参考にさせていただきました。そのお礼を兼ねて旅行の概要と感想文をお送りさせていただきます。まずい文章で恐縮ではありますが、ご参考になれば望外の幸せです。

(注:下記文中のデータやユーロ・円換算などはすべて旅行実施時のものです)
A.概要
1.旅行先 
 
シチリア、カンパーニア、バジリカータ、プーリャ  
2. 日程 
  2009年10月9日から27日
3. 旅行者
春木秀夫(69歳) 温子



4. 予算   (単位:円  旅行実施当時のユーロ・円換算)
交通費    300,000   (全航空機代、カゼルタ?バーリES列車代)
宿泊費    300,000   (?130 × 17泊 × ¥135)
食費(1)   100,000    (夕食代 ?45 ×17回 × ¥135)
食費(2)   50,000   (昼食代など)
雑費     100,000   (バス、タクシー、電車、船、買物など)
        合計    850,000 円
5. 基本的な考え方
コンセプト: 余裕
宿泊: 一箇所二泊以上が原則であったが実際には一泊が三箇所にもなった。
      ホテルのクラスは原則4星
      都市ホテルの所在地は出来るだけ中心地を選ぶ
移動: 前回イタリア中北部旅行では移動はレンタカーと電車が中心だった。今回は安全性を考えてレンタカーの利用は当初から考えなかった。このため機動性は落ちたが飲酒出来るため昼食の幅が出来た。電車での移動は体力が必要なのでバス移動に重点を置く。      
到着時刻: 目的地にはお昼前後到着。遅くとも15時までを原則とする      
出発時刻: 午前10時以降出発。 大移動は原則から外れても仕方が無い。


食事: レストランでの夕食は開始時間が遅く睡眠時間を減らすことになるので全体の半分位にし、ホテル自室での自炊を間に挟む。場合によっては昼食に重点を置く。  昼食には常にたっぷり時間をかける。 買物:目的地ではまずスーパーマーケットを探し生鮮品の買い物をする。イタリア人の生活が想像できるという利点がある。
重いのでお土産は出来るだけ買わない。土産屋には立ち寄らない。自分中心に考える。

B. 準備
1.目的地の選定
 
塩野七生氏の「ローマ亡き後の地中海世界」で詳しく述べられているシチリアをまず訪ねることに決めた。更に以前犬山のリトルワールドで見て、本当にまじめな話とは信じられなかったアルベロベッロ, それに以前行きそびれたアマルフィの三箇所を核として他の場所を選定していった。またいわゆる名所見物には力を入れず、ゆったりした時間を楽しめる場所を選ぶように心がけた。
一日一箇所を原則にし、むやみに欲張らないことも大切である。

2.情報収集 
南部地方についての書籍は極端に少ないので、主としてウェッブサイトの情報を利用させていただいた。とくにJITRA http://www.japanitalytravel.com は貴重な情報源だった。さらに広瀬侑子さんが開いておられる「SICHILIA CLUB」と言うサイトにも大変にお世話になった。 http://www.siciliaclub.net/ ご商売を抜きにして多彩な情報を提供されており、特に交通関係の情報は専門家だけに素晴らしい。 旅行案内書は「地球の歩き方」を持ち歩いた。   

3.ホテルの選定 
ホテルは今回もbooking.com にお世話になった。
8箇所中6箇所をこのサイトで選定した。選定基準は既に述べたとおりだが、利用者の感想はしっかり参考にさせていただいた。評点だけでなく感想の中身を十分に吟味させていただき慎重に選んだつもり。この6箇所とも契約上のトラブルは起こらなかった。このサイトが宜しいのは後払いという精算システム。 したがってキャンセル条項も比較的寛大だと思う。
ソレントのシレーネ・ホテルについては色々問い合わせしたいきさつ上ネットで直接契約。
ロコロトンドのコンヴェルティーニについては何人かの利用者のウェッブを参考にして選定。これもネットで直接契約。両者とも契約上何の問題も起きなかったし、内容にも十二分に満足している。

4.交通機関  
事前にそれぞれのバス・鉄道・船会社のHPで時刻表を十分に調べたが、有効期限にもあやふやなところがあり100%は信頼できないようだ。突然時刻変更があったりするので直前の確認は欠かせない。
都市間のバス路線網については簡単に全容の把握はできないようだ。時間をかけて沢山のサイトを探ってみる必要がある。
シチリア島内の移動については先述の広瀬さんのサイトが大変親切で分かりやすい。

5.航空券  
HISに手配をお願いした。ネットで直接購入の方がやや低価格のようだが、代理店経由は情報量が多いため路線選択の幅が広がると言う利点がある。しかも時間変更等の連絡や台風や事故に依る遅延の取り扱いについても、情報提供だけでなく弾力的な対応も期待できるようだ。

6.その他  
先回の旅行で失敗したのでカメラと部品の準備には万全を期した。苦手なデジカメに再度挑戦するため、扱いやすい新製品を購入したり大騒ぎになってしまった。
移動が多い旅行なので荷物の軽量化にも神経を使った。しかしこれについては更に工夫を重ねる必要がありそう。
服装については軽いにこした事はないが、きちんと整えることも大切なので十分に気を使いたいものだ。

春木秀夫(はるきひでお)さんのプロフィール
愛知県在住。「長年の宮仕えから数年前に開放され、念願の勝手気儘な人生の見習い期間中。趣味:バラと芝生作り、能狂言、イタリア旅行、etc」



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