JAPAN-ITALY Travel On-Line

特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Novembre 2016



イタリア二都物語 + 続シチリア旅行記
第6回  ハプニング満載の旅もいよいよ終わりに  

   

         

Okaya 


<第7日目 続き>
●ローマのオペラ座へ

B&Bに戻り、オペラ座へ。今日はバレエ「ドン・キホーテ」。ネットで購入し、自分で印刷したチケットを入り口で示すと、バーコードリーダーにかざして瞬時にチェックされる。サイドのボックス席は購入時のイメージより舞台に近いので、舞台の2/3位しか見えない。座席係に「もっと良い席空いていませんか?」と尋ねると「ちょっと待って」と他エリアの座席係に確認してくれて、平土間の係りの人が、舞台間近の席に案内してくれた。差額は払わなくても良いらしい。こういうところがイタリア的。幕間に最初の座席係りさんを見つけてチップを渡した。     

肝心のバレエは、明るく楽しく超絶技巧満載の古典バレエ中屈指の華やかな演目。大技の度に手に汗を握らされたので観光疲れの居眠りをしなかった。スペインが舞台の物語だから、ダンサー達は、超一流のロシアのダンサーより歌舞伎風に言えば「仁にあってる」印象であった。

写真トップ: @ディオクレティアヌス浴場跡

<第8日目 ローマ発>
●ローマ国立博物館マッシモ宮

今日は最終日。テルミニ駅つまりB&B周辺を観光するので、朝はゆっくり。ローマ国立博物館メイン館であるマッシモ宮へ。アルテンプス宮よりは、展示も密で人出も多い。それでもゆったりと鑑賞できる。ローマ時代にギリシアから持って来たオリジナル、ギリシア彫刻のコピー、ローマ時代の彫刻とモザイク、装飾壁画が展示されている。 例に寄って多数ある「おなじみ」作品の内、最も馴染み深いのは数年前に大英博物館のが日本に来た「円盤投げ」。コピーの出来栄えはこちらが上とのことで、並べて見せてほしいものだ。これもおなじみのアウグストゥス。メディアのない時代故、自分の像を造りまくり、実は長生きしたのに彫像は皆30代それも前半と思われる、で固めているので、「おなじみ」感は倍増。

写真下左:Aローマ国立博物館マッシモ宮内部   写真下右:Bローマ国立博物館マッシモ宮のモザイク  

ミュージアムショップグッズで一番人気と思しき両性具有の「ヘルマフロディトス」もローマンコピー。ヘルマフロディトスに劣らぬ人気の、アウグストゥス妃リヴィアの別荘の庭園図は、美しいブルーを背景とした四季の花鳥画。色も画材も私にとって「腑に落ちる」のだが、ここでもナポリの国立博物館(つまりポンペイ出土)でも赤地の装飾壁画が多く、違和感を覚えた。赤い壁の部屋の用途とは?

●ディオクレティアヌス浴場跡
地下のコイン展示をさっと見て、隣接するディオクレティアヌス浴場跡へ。古代ローマ人の何に一番共感するかと言えば、フロ好きで入浴を娯楽と見なしていた所だ。306年に開業したこの浴場は何と総面積13万m3、日本風に言えば4万坪、東京ドームではなくドームシティの敷地面積とほぼ同じ。お風呂だけでなく、図書館や運動施設も併設された一台レジャーセンターだったのだ。天井が高いのでやたらに広いオリジナル浴場遺構の空間には、1700年の歴史が濃密に堆積している、多分。展示品では、ミトラス神の浮き彫りやシリアで信仰されたバアル神に献納されたブロンズ像が目に付いた。多神教信仰にも勿論親近感大だ。

写真下左:CDディオクレティアヌス浴場跡 

13時半を過ぎた頃私達は浴場跡を後にし、最後の昼餐のレストランへ。インターネットの口コミサイトで発見した、駅近の日本語メニュー有のトラットリア・デッローモでローマ風の前菜、モチモチのパスタとトリッパ、ドルチェを食べた。旅の終わりの寂寞感を供にして。

●テルミニ駅からレオナルド・ダ・ヴィンチ空港へ
B&Bで荷物をピックアップし、三度テルミニ駅にやってきた私達2人に最大の危機が訪れた。15:52のレオナルドエクスプレスに一旦は乗車したのだが、車両トラブルで発車せず。代替列車はなく、30分後の次便で空港駅着16:58。フライトは18:00。同じ境遇のオジさんと3人で走りに走って、際どいタイミングでエールフランスのカウンターにたどり着いた。空港を良く知るオジさんの先導がなかったらクローズしていたかもしれない。Tさんは荷物をチェックイン出来なかった。私は、ハナから預けるつもりはなかったが。   

往きはアリタリアなのに何故エールフランスのカウンターなのかと言うと、当初予約したAZ便がフライトキャンセルになり、出発が一番遅くなる代替フライトがAFだったのだ。おかげで当初のフライトより最終日の観光時間が増した。9日間で2回の交通機関キャンセル、ホテル部屋無しとハプニングの多い旅を体力と交渉力で乗り切り、感傷に浸る間も無くAF1905便はレオナルド・ダ・ヴィンチ空港を飛び立った。  

●エピローグ  最後のハプニング
シャルル・ドゴール空港に20時過ぎに到着。イタリア旅行のお土産をパリで買い、歯みがき洗顔を済ませた23時前、すっかり睡眠モードの私達に更なるハプニングが。搭乗券をバーコードリーダーにかざすと耳障りなブザー音。係員氏はてきぱき搭乗券を引きちぎり、「ビジネスクラスに変更です。」と別の搭乗券を差し出す。「どして?」「満席だから。」隣席の男性も「プレミアムエコノミーからグレードアップしてもらいました。」とのこと。眠ってなんかいられない。ワインを選び、食事を選び、ゆったりシートはほぼフラットになって楽チン。エールフランスに対してただただ感謝の気持ちで一杯だ。庶民に不釣合いな贅沢をありがとうございました。

こうしてハプニング満載の旅は終わった。課題も山積みにして。

Okayaさんのプロフィール
196x年東京生まれ。趣味は旅行、登山、舞台鑑賞(主にオペラとバレエ)で年齢より海外旅行の回数の方が多い。イタリア訪問は7回で、3回目からは個人旅行ばかり。イタリアへの興味は、幼少の折テレビで見た「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」から。大学生の頃から塩野七生の著作を愛読し、ヴィスコンティの劇場上映は逃さず鑑賞。最近日本製ブッラータチーズを発見し、2年半ぶりに味わいつつイタリアを偲んだ。 

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