JAPANITALY Travel On-line

 
イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜
15 luglio 2010

第9回 モンテファルコ
丘が幾重にもつづく赤ワインの里


粉川 妙

今回ご紹介するのは、ウンブリア随一のワイン処・モンテファルコです。土着のブドウ品種サグランティーノを100%使った「サグランティーノ」(DOCG)や、サンジョベーゼを主体にサグランティーノとメルローなどをバランスよく配合した「モンテファルコ・ロッソ」(DOC)は是非味わって欲しいもの。ビロードのような滑らかで深いルビー色。タンニンのきっちり効いた力強いボディは、地元の滋味深いサラミや生ハム、トリュフ料理との相性バッチリですよ。

写真トップ@: コムーネ広場での夏のパレード
写真左A: モンテファルコのブドウ畑、中B:サグランティーノ、右C: カンティーナでブドウの仕分け作業

この町がコッコローネという愛らしい名前で呼ばれだしたのはローマ時代のこと。フラミニア街道を利用した交通網を発展させ、人や物資の往来も盛んだったよう。それが13世紀半ばに鷹狩を愛する神聖ローマ皇帝のフリードリヒII世が滞在して、モンテファルコ(鷹の山)という名前に変わりました。鷹狩で得た獲物が多くて上機嫌だった、という皇帝のエピソードが伝えられています。

「ウンブリアの手すり」と愛でられたモンテファルコの街ですが、ウンブロの谷を見渡せる丘の上に立ちます。小さな街に魅力がギュッと詰まっており、半日もあれば閑かな街並みをゆっくりと散策できるでしょう。

写真左D: コムーネ広場の老人、右E: 収穫祭では広場で無料でワインを振舞う

街で一番高いところにあるのがコムーネ広場です。ここを起点に道が四方に伸びて町の隅々にたどり着くのが分かります。広場は15〜16世紀の建物に囲まれていて、小さな教会内部(Santa Maria de platea )にはペルジーノ風の美しいフレスコ画が奥座に眠っています。ここにはエノテカや特産のリネンなどの織物の店があり、お気に入りの味やお土産を、あれこれ探すのも楽しいもの。
史跡の見所としては、もっとも重要なのは旧聖フランチェスコ教会でしょう。現在、市立美術館になっていて、内部のB.ゴッツォリ作の「聖フランチェスコの生涯」Storia di S.Francescoやペルジーノの「キリスト降誕」Presepioのフレスコ画を間近に見ることができ、圧巻です。また町の中心から10分ほど歩いた聖キアーラ教会の近くには、聖イルミナータ教会Santa illuminataがあり、内部には地元画家によるフレスコ画の傑作が鮮やかな色を今に伝えています。

写真左F: サンタ・イルミナータ教会内部のフレスコ画
写真中G: チェントロの入り口、サント・アゴスティーニ門、右H: モンテファルコ郊外に広がるヒマワリ

さて、さきほどの旧フランチェスコ教会沿いの道(Via Ringhiera)を下っていくと、アッシジやペルージャまでが見渡せる見張り台があります。その穏やかな丘陵と大小の街並み・・・まさに「ウンブリアの手すり」そのものの美しい景色に出会えます。

9月の半ばには、ワイン祭りもあります。詳しくはこちらへwww.stradadelsagrantino.it

ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜  著者プロフィール
粉川 妙 (Kokawa Tae)

中部イタリア、ウンブリア州スポレート市在住。ライター。
2005年スローフード協会の料理学校italcookのマスターコースを修了し、その後一年間のステージ(実地研修)を終え、イタリア地方料理を学んだ。地産地消、伝統料理の継承と革新、自給率など、関心テーマ。『ブタについての文化人類学的考察』を学士論文で書いて以来、ブタに関する食や文化をライフワークとする。最近はもっぱらAISのソムリエ資格を取るために奮闘中。
「スローフード」と「ウンブリア 美食の旅」情報満載のサイト 『ウンブリアの食卓から』 http://slowfood1.web.fc2.com/ 主宰。 日々の生活は『butakoの2年間の休暇』http://butako170.exblog.jp をどうぞ。
2008年8月に発売したフォトエッセイ『スロー風土の食卓から』(扶桑社)も、好評発売中。

* 著者からのメッセージ
ウンブリア地方の自由な旅の提案をはじめました。ウンブリアの田舎街の紹介や知られざるご当地グルメ情報、マンマから学ぶ伝統料理教室など掲載しています。詳しくは『ウンブリアの食卓から』http://slowfood1.web.fc2.com/をご覧下さい。


データ
Dati
Gubbio モンテファルコ Montefarco

■モンテファルコへのアクセス  
国鉄スポレート駅かフォリーニョ駅(ローマ〜アンコーナ間)下車、バスでモンテファルコへ

スポレートからSSIT社のバスで約1時間 平日4便、日祝運休
http://www.spoletina.com/index.php  TEL 0743-212209
フォリーニョSSIT社のバスで20分 平日4便、日祝運休
http://www.spoletina.com/index.php  TEL 0742-670746

カンティーナ巡りもオススメ。作り手は過去にガンベロ・ロッソのベスト・カンティーナを受賞したアルナルド・カプライ社をはじめ5社あります。いずれも郊外にあるので、レンタカーかタクシーをご利用ください。

個人ツアーのお問い合わせは、butako170@hotmail.co.jp までお気軽に。

写真:すべて筆者(粉川妙)撮影  

ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜
小都市を訪ねる旅 アルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.