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短歌で綴るイタリアの旅 
15 Novembre 2018
Italia, Viaggio scritto in Tanka :da Trieste a Venezia

トリエステからヴェネチアへ  
第5回 ヴェネツイア その2          

         

岩間 正子


岩間 正子さんの「短歌で綴るイタリアの旅」、今回はトリエステからヴェネチアへの旅のお便りが届きました。 2017年10月26日から11月3日まで、トリエステ・ウディネ・トレヴィゾを経て、ヴィツエンツア、モンタニャーナを訪れ 最後はヴェネチア滞在を楽しむ旅です。      

写真トップ:トルチェロ島のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂

<11月1日 トルチェロ島 → ブラーノ島 → ホテル>
・狭い道 通り抜けて 北側の fondamente  nuove 船着き場へ 
・12番 トルチェロ島への ヴァポレット 墓だけの島 サンミケーレ後に    

写真上:サンミケーレ島

トルチェッロ島
・50分 トルチェロ島の 船着き場 マリアの像が 迎えてくれ   
・運河沿い 一本道を のんびりと サンタ・マリア・アッスンタ教会へ
・悪魔橋 そんな名前を つけられた 手すりの無い橋 運河に一本
・喧噪避け ヘミングウエイ ダイアナ妃 滞在したらし このホテル

写真下左:トルチェロ島の船着き場   写真下右:運河
写真上左:悪魔橋  写真上右:ホテル

サンタ・マリア・アッスンタ教会
・この島の 二つの教会 並びおり サンタ・フォスカとサンタ・マリア・アッスンタ
・須賀さんが どれより一と 書いていた 聖母子モザイク 黄金の中に
・モザイクの 聖母は休めの 姿勢で立ち われらを見つめ 安堵せよと
・濃い青の 衣裳の模様は 黄金で イエスの手には 巻物があり   

写真上:サンタ・フォスカ聖堂(右)とサンタ・マリア・アッスンタ聖堂(左)  
写真上:モザイクの聖母像

・畏れつつ 受胎告知を 受けた人 神の母となり 堂々とした様
・近づくと 光があたる モザイク片 角度を変えて 貼り付けるらし
・これまでの 我がみちのりを 思いつつ 感謝を込めて 暫し祈りを 

ブラーノ島
・ブラーノ島 一軒一軒 色変えて 漁師我が家を 分かりやすく
・漁師網 ヒントだった レース編み ドージェ婦人が 推奨したとか
・店内で その技披露 するために 見事に編み込む 老婦人たち
・ドレスやら 最後の晩餐 編み込んで 伝統の技 なんと細かい  

写真上:ブラーノ島 のカラフルな街並み
写真上左:レース編み   写真上右:レース編みの「最後の晩餐」

・ランチには いかすみリゾット かにフリット 白いポレンタ この島の味
・サン・マルティーノ 教会鐘楼 傾いて 晴れ渡る空 遥かに高く   

写真上左:ランチ  写真上右:ブラーノ島のサン・マルティーノ教会鐘楼

・本島へ 帰りてやはり リアルト橋  すずなりの人 経済の中心
・サルバドーレ 教会開いてて 幸いに ティツァーノ作の 受胎告知に会う

写真上左:リアルト橋  写真上右:ティチアーノ作の「受胎告知」

・夕ご飯 ホテルレストラン 前菜に マグロカルパッチョ ケッパーが合い
・サンマルコ ネオンがともり 美しい サルーテ教会 あの鐘楼も

写真上左:夕食のカルパッチョ  写真上右:夜のサンマルコ臨む

<11月2日 ヴェネチア → 11月3日 成田着>
・生ハムの 美味しい朝食 済ませたのち 専用ボートで ヴェネチア空港へ

写真上左:ホテルの朝食   写真上右:ホテルをあとに空港へ

サンタ・マリア・アッスンタ聖堂
●トルチェロ島にあるヴィザンチン様式の聖堂

本島北から大型ヴァポレットに乗り、墓だけの島サンミケーレ、ガラスの島ムラーノを後に、トルチェロ島という小さい島に着きました。船着き場から運河沿いに道が一本、歩いて行くとサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂はありました。トルチェロ島は6世紀頃蛮族に追われたヴェネチアの人々が潟に逃げ込み造った最初の島です。教会は7世紀に建てられたヴィザンチン様式のヴェネチア最古の聖堂です。

写真上:「サンタ・マリア・アッスンタ聖堂」と書かれた標識

ここに、20年前から愛読している作家須賀敦子さんが「それまでに自分が美しいとした多くの聖母像が、静かな行列を作って、すっと消えていって、あとにこの金色にかこまれた聖母がひとり、残った。これだけでいい・・」 (「地図の無い道」)と書いていて、ずっと見たいと思っていたモザイクの聖母像があるのです。須賀さんが訪れた50〜60年前はきっとだれもいなかったのでしょうが、今は入場料5ユーロ、写真撮影禁止で保護されていて、絵葉書や本が販売されています。

●やっと逢えた「モザイクの聖母像」
小さい聖堂の祭壇の後陣に目指すモザイクはありました。あーーやっと逢えた、これなのね!立っている聖母の鈍く濃い青の衣装がなんとも美しい。そのドレスには黄金の模様も描かれている。畏れつつ受胎告知を受けたマリア様でしたが、神の母となり、この姿勢は堂々としていると私には思えました。マリア様のお顔もはっきりしていて迷いなど見えません。天井からの黄金の背景にすっくと映えている。聖母子だけの静謐さもいい。

背景から全て、これがモザイクなのです。祭壇脇から近づいて見るとモザイク片が分かります。1片1片の角度を変えて光が反射しやすいように貼るのだそうです。いったいどんな人の手になるモザイクか?その人の思い一つ一つを貼って行ったのだろうか? これまでの自分のみちのりに思いを馳せ、しばしの時をもちました。

この静かな小さい島はこれだけを守っていて欲しい。そう思いつつ隣のレースの島ブラーノでカラフルな小さい家並みを見、その雰囲気の違いにイタリアの魅力をあらためて感じながら本島に帰ってきました。

写真上:ブラーノ島のカラフルな家並み


筆者プロフィール
岩間 正子(いわま まさこ)
鎌倉市在住。初イタリアは1995年。様々な国を旅した後、今はイタリアばかりで15回程。歴史、食文化、ユニークな街並み、どれをとっても興味は尽きない国。イタリア語も独学から始めて10年、熟年クラスで楽しんでいたが今は再び独学の趣味。短歌形式の旅日記も写真とあわせるなど楽しみの一つ。
http://www.japanitalytravel.com
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