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プーリア あの町この村めぐり   
15 gennaio 2019

第7回  
丸い小さな白い街
ロコロトンド           



 
文・写真/矢崎裕子 



ブリンディシ県とターラント県の県境に位置する、バーリ県の小さな町、ロコロトンドLocorotondo。とんがり屋根のトゥルッリの点在するイトリアの谷の真ん中にあります。
トップ写真:@ロコロトンド全景 
写真下:ABトゥルッリの点在するイトリアの谷

●ロコロトンドの沿革
標高410メートルの丘の上の旧市街は、丸い形をしていて、丸い場所という意味の町の名前の由来になっています。13世紀の前半から19世紀の中ごろまで、町は円形の壁で囲まれていました。

家々は、半円筒型の天井を持ち、「クンメルセ」と呼ばれる石灰岩の切妻屋根が特徴で、壁は白く塗られています。

写真下:CDロコロトンドの路地

イトリアの谷では、新石器時代から紀元前7世紀までの考古学史料が発見されていますが、12世紀の終わりに、聖ジョルジョを守護神としているロトンドという場所について言及されたのが、ロコロトンドについての最初の文書です。

●旧市街の入り口は「ナポリ門」
ロコロトンドの旧市街の入り口、「ナポリ門」。その前に公園があり、トゥルッリの点在するイトリアの谷を見渡すことができます。遠くには、マルティーナフランカの町も見えます。

写真下:E「ナポリ門」  

ナポリ門から、旧市街に入ると、まず、ヴィットリオエマヌエレ2世広場があります。すぐ右側に、インフォーメーションが2か所隣り合ってあります。広場には、カフェ、陶器店、レース編みのお店、お土産物屋などがあります。まっすぐ行くと、17世紀の終わりに建てられた、役場だった建物。現在は図書館になっていて、その建物の上部には、1819年に作られ、1870年に改築された時計台があります。

写真下左:F時計台    写真下右:Gモレッリ邸 

その道、モレッリ通りを左に行くと、18世紀の初めの、バロック建築の「モレッリ邸」があります。家紋のある立派な門構えで、湾曲したエレガントなバルコニーが特徴的です。

●小さな「サン・ニコーラ教会」と巨大な「マードレ教会」
その先を、ぐるっと右に行き、さらに、右に行ったドットール・オリーヴァ通りの真ん中に、小さな「サン・ニコーラ教会Chiesa di San Nicola」があります。教会だとは気づかないようなたたずまいで、門の柵が閉まっていることがありますが、鍵は開いているので入ることができます。中は、半円筒型の天井や丸天井が、フレスコ画で覆われています。

写真下左:Hサン・ニコーラ教会   写真下右:Iサン・ニコーラ教会内部天井のフレスコ画 

さらに、先に進み左に折れると、小さな広場に巨大な「マードレ教会Chiesa Madre San Giorgio」が現れます。1790年から1825年に、古い教会のあった同じ場所に建てられました。新古典主義のファサードの上部のペディメントには、守護聖人の聖ジョルジョの浮彫があります。

写真下左:Jマードレ教会   写真下右:Kマードレ教会内部  

バロック様式と、ルネッサンス様式の内部は、床の一部が、ガラス張りになっていて、床下に見つかった、古い教会の壁の跡が見えます。

●住民がきれいに保つ努力をしている「路地」
ロコロトンドの旧市街は、本当に小さいので、迷ってもたかがしれています。迷路のようですが、小さな路地を歩き回れば、フォトジェニックな景色ばかりに出会えるでしょう。町の人たちは、花を植え、路地をきれいに保つ努力をしています。

写真下:LMNO迷路のようなロコロトンドの旧市街の路地

●「マドンナ・デッラ・グレーカ教会」
旧市街から東側に出ると、大きな駐車場があり、金曜日には、市場が立ちますが、その駐車場の北西側に、「マドンナ・デッラ・グレーカ教会 Chiesa della Madonna della Greca」があります。とてもシンプルな、白い内部ですが、祭壇の後ろや柱頭など、彫刻や浮彫がたくさんあります。一部古い壁が残っていて、聖母子のフレスコ画が、部分的に保存されています。

写真下:P「マドンナ・デッラ・グレーカ教会」

南側、マルティーナフランカの方向を縁取る、ナルデッリ通りは、ブドウ畑やオリーブ畑の広がるイトリアの谷を見渡せ、通称、ルンゴマーレ、つまり、海岸通りと呼ばれています。海の代わりに、谷が見渡せるのです。その前方下にある県道134号線から、ロコロトンドの丸い感じのわかる全景が見えます。

●「乾燥そら豆のピューレ」と白ワイン
乾燥そら豆をやわらかく煮て、こしたピューレは、農民の貧しい料理でしたが、今は、郷土料理のレストランの定番です。ちょっと苦いチコリが添えてあることが多いです。

写真下:Q「乾燥そら豆のピューレ」 

ロコロトンドは、DOC(原産地の保証された)白ワイン、ロコロトンドの産地です。ヴェルデーカと、ビアンコ・ダレッサーノというぶどうを混ぜた、とてもおいしいワインです。



著者プロフィール
矢崎裕子  Yasaki Yuko
プーリア州出身の夫と結婚後、トスカーナ州で5年、ミラノで10年、輸出入関係のOLをした後、夫が希望した転勤により、現在住むプーリア州のカステッラネータに転居。バーリ大学ターラント分校の文化財学科を卒業後、2010年に、自宅でベッドアンドブレックファーストをオープン。プーリア州の魅力を伝えていければと思っています。
B&B レオの家のホームページ:http://casadileocastellan.wixsite.com/casadileo
観光情報のブログ http://ameblo.jp/casadileo/
暮らしのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/minamiitaliakara  


プーリア あの町この村めぐり データ  
 

■ロコロトンド
 (バーリ県 Comune di locorotondo)

交通アクセス
<列車> 列車 SUD ESTスドエスト線で、バーリから約1時間半


プーリア あの町この村めぐり
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