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プーリア あの町この村めぐり   
15 Gennaio 2018

第4回  
低い丘の城下町、コンヴェルサーノ 



 
文・写真/矢崎裕子 



●紀元前8世紀の出土品もあるる古い歴史の町
コンヴェルサーノは、バーリ市から、30キロぐらい南に行った、低い丘(標高219メートル)にある古い歴史を持つ町です。 その昔は、Norbaノルバと呼ばれていました。発掘されている考古学品は、資料によりいろいろですが、紀元前8世紀とか、紀元前4世紀から、紀元前3世紀のものがあります。
紀元前268年に、ローマの支配下におかれ、西暦2世紀の初めにはトライアーノ街道が通りました。トライアーノ街道というのは、アッピア街道の支線で、ベネベントから、ブリンディシまで結び、途中から、バーリからアドリア海に抜ける道と、内陸を通っていく道があり、コンヴェルサーノは、その内陸を通っていく道の途中にありました。


トップ写真:@コンヴェルサーノの城と大聖堂    写真下:ABコンヴェルサーノの旧市街

●11世紀にノルマンの支配下で重要な伯爵領に
ローマ帝国の衰退後、ゴート、ビザンチン、ランゴバルドなどの民族の侵攻で、ほかのプーリアの町と同様、衰退していきました。11世紀に南イタリアが、ノルマン人の支配下におかれ、コンヴェルサーノは、この地方の重要な伯爵領となりました。司教座もおかれ、政治的にも、軍事的にも、宗教的にも重要な町になりました。1806年に封建制度が終わるまで、伯爵家は、いろいろ変わりましたが、その中でも、アクアヴィーヴァ・ダラゴーナ家は、長く支配していました。

余談ですが、このアクアヴィーヴァ・ダラゴーナ家は、16世紀に、森だったところに集落を作らせましたが、それが、現在世界遺産となっている、アルベロベッロの起源です。

写真下:Cコンヴェルサーノ城

●時代の違う5つの塔を持つ城
駅前の並木道を200メートルも行けば、城が目の前に見えてきます。城のある旧市街は、少しだけ高い場所にあり、階段を上がっていきます。城の前から、振り返ると、海が見えます。

写真下左:Dコンヴェルサーノ城の入口   写真下右:Eコンヴェルサーノ城

古い城壁に基礎を置いた城は、11世紀にノルマン人によって塔が建てられ、その後、それぞれ違う時代の違う形式の5つの塔を持つ城になり、アクアヴィーヴァ・ダラゴーナ家の時代には、軍事的要素は薄れ、宮殿となりました。城は、有料で見学ができます。上の階には、19世紀の服の展示や、寝室などがあり、下の階には、絵画館があります。

●サンベネデット修道院の鐘楼と回廊
城の入り口を出て、左のほうから、路地を行くと、目の前にサンベネデット修道院の鐘楼が見えてきます。サンベネデット修道院は、鐘楼の下をくぐっていくと、教会があり、扉の両側には、ライオンの彫刻が2頭ずつあります。中は、美術館のような迫力があります。

写真下左:Fサンベネデット修道院の鐘楼   写真下右:Gサンベネデット教会扉両側のライオンの彫刻

サンベネデット修道院は、10世紀からの歴史がありますが、現在あるのは、11世紀以降に建てられ、17世紀に改築されたもの。

写真下左:H聖ベネデット教会内部     写真下右:I聖ベネデット教会回廊 

教会の外、向かって右側に、回廊に続く扉があります。その回廊の、入って、左側、二つ目の扉の向こうに、10世紀から14世紀に作られた、台形の、もうひとつの回廊があります。柱頭に動物、植物、人の彫刻があり、楽しいです。

写真下:J聖ベネデットの像

サンベネデット修道院を出て、上に上がっていくと、角の円柱に、聖ベネデットの像があります。そのまま、まっすぐ行けば、大聖堂ですが、左に曲がると、少しお店がある通りもあります。

●プーリアロマネスク様式の大聖堂
大聖堂(カテドラル)は、11世紀から12世紀に小さな教会があった場所に、14世紀に、プーリアロマネスク様式で、建てられました。18世紀には、バロック様式に改築されました。19世紀の後半に、再び改築が計画されましたが、財政難のため、あまり進みませんでした。1911年に火事にあい、修復が必要となり、再びプーリアロマネスク様式に修復されました。

写真下左:K大聖堂  写真下右:L大聖堂正面  

最近では、2012年までに、また、修復が行われ、きれいになりました。祭壇の左側には、14世紀のシモーネ・マルティーニ派のフレスコ画があります。

写真上左:M大聖堂内部  写真上右:N大聖堂祭壇左側のシモーネ・マルティーニ派のフレスコ画

●迷路のような路地のある旧市街
旧市街は、中世の町らしく、迷路のような石畳の路地で、アーチがたくさんあります。一人しか通れないような細い道もあります。ぶらぶらと、歩き回るのが楽しいです。

写真下:OPコンヴェルサーノ旧市街地の路地

●6月のさくらんぼ祭りと11月のノヴェッロワイン祭り
コンヴェルサーノは、さくらんぼで有名です。6月の初めには、さくらんぼ祭りが、11月には、ノヴェッロワインの祭りが行われます。ノヴェッロというのは、その年に採れたブドウで作ったワインです。どちらも、たくさん食べ物の出店が出て、あちこちでライブ演奏が行われたり、楽しいです。

写真下:Qコンヴェルサーノのさくらんぼ  

お祭りといえば、「ストリートフード」。たとえば、パンツエロットは、薄く伸ばした円形のパスタ生地に、ハムや、モッツァレラチーズ、トマトソースなどの具を入れて、上からまた、パスタ生地をかぶせて、半月形にして、揚げるか、オーブン焼きしたものです。


著者プロフィール
矢崎裕子  Yasaki Yuko
プーリア州出身の夫と結婚後、トスカーナ州で5年、ミラノで10年、輸出入関係のOLをした後、夫が希望した転勤により、現在住むプーリア州のカステッラネータに転居。バーリ大学ターラント分校の文化財学科を卒業後、2010年に、自宅でベッドアンドブレックファーストをオープン。プーリア州の魅力を伝えていければと思っています。
B&B レオの家のホームページ:http://casadileocastellan.wixsite.com/casadileo
観光情報のブログ http://ameblo.jp/casadileo/
暮らしのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/minamiitaliakara  


プーリア あの町この村めぐり データ  
 

■コンヴェルサーノ  
  (バーリ県 Comune di Conversano)

交通アクセス
<列車> 列車 Ferrovie del Sud Est スドエスト鉄道で、バーリから、約50分


プーリア あの町この村めぐり
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