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美味しい街「パルマ」だより
15 Gennaio 2018

第14回 イタリアの農業と食のテーマパーク
EATALY WORLD 「FICO」オープン    
 

西村明美 
●EATALYがボローニャ近郊に創設
2017年11月15日、エミリアロマーニャ州ボローニャ近郊に食のテーマパーク「EATALY WORLD:FICOフィーコ」が誕生しました。
EATALYは、東京丸の内にも出店していますので、トリノ発祥の「職人の手によって作られた高品質のイタリア食材を購入することができるマーケット」としてご存知の方も多いと思います。 このEATALYが新しい大型プロジェクトとして建設したのがFICOです。

●イタリアの農業と食を一堂に
FICOの名前は、イタリア語の頭文字を取ったものです。
F: fabbrica  工場、建物
I: italiana イタリアの
C: contadina 農民の まさにイタリアの農業、食のテーマパークです。屋外に2ヘクタールの畑、家畜小屋、8ヘクタールの屋内には、40のチーズ、パティスリー、ワイナリーなどの工房、そして45のレストランを構えます。


トップ写真@FICO入り口   
写真下左A北イタリアのトレンティーノ産のりんご  写真下右B会場内で使用できる自転車

●木材とガラスの自然を感じさせてくれる屋内
エントランスではトレンティーノ産のリンゴがお出迎え。 木材とガラスが自然を感じさせてくれる広い空間です。全体を見るのに、どう歩いたら良いのかと考えてみましたが、入り口で地図をもらうと、比較的単純な造りで、大通りを行きと帰りで片側ずつ見ていけば、落とすことなく、見ることができます。また、広い敷地をお買い物しながら行けるように貸し自転車もあります。ちょっとおしゃれな自転車ですよね。

●種類の違う乳でつくった多種類のチーズ
リコッタチーズつくりをしているところにも出くわしました。

地元のパルミジャーノ・レッジャーノでは、赤牛、ブルーナ牛、ホルスタイン牛、白牛と種類の違う牛の乳で作ったパルミジャーノ・レッジャーノ、その中での熟成の違うものなど、1店舗で買うことのできる種類の多さには驚かされます。                  

写真下左Cリコッタチーズを作っているところ     写真下右Dモルタデッラのパニーノ 

写真下左E様々な種類のパルミジャーノ・レッジャーノ     写真下右Fシチリアのカッサータ  

プーリアで作られている「ヴィン・コット」という珍しいシロップも見かけました。イチジクを長時間煮込んで作った汁で、プーリア州ならではの伝統的なシロップです。お菓子にかけたり、チーズにかけたりして楽しみます。ちょっとかりんとうに似た香りがします。

写真下G珍しいヴィンコット(イチジクを煮込んだもの) 

●各地のワインや地ビールを試飲
ワインもイタリア各地のワインがグラスで試飲することができます。

写真下左H試飲できる数々のワイン    写真下右I販売されているワイン   

地ビールもあります。私はFICOのためにブレンドしたというビールを飲んでみました。ホップの香りが爽やかで、とても飲みやすいビールでした。

写真下左J「FICO」ビール   写真下右Kクイズや説明パネルのある空間       

●各地の特産品の生産工程をわかりやすく紹介
パスタや、コーヒー、お菓子まで、イタリア各地の名産品が展示、販売されています。ワイン、オリーブオイルなど生産されるまでのビデオが流れていたり、クイズを楽しむこともできました。生産過程の説明など、とてもわかりやすく、勉強にもなります。

2年前のミラノのエキスポにもこういうビデオや空間を使った紹介が多く行われていましたね。

●屋外では農産物や家畜の生態を間近に
屋外には、オレンジやグレープフルーツの木が鉢植えであったり、オリーブやブドウの畑、麦や、普段食べているものがどのようになっているのかを見ることができます。

  写真下左Lグレープフルーツの木

イタリア産の豚も有名なチンタセネーゼからカゼルタの黒豚、そして、肉牛としてのマルケ州の牛、ピエモンテ州の牛など、生きた動物を観察することができます。動物園のように観察するだけでなく、その動物がどのように人間に関わってくるのかもわかるように説明もあるので、とても興味深く見ることができました。

写真下左M白牛   写真下右Nヤギ     

●学校向けの「食育」プログラムも
イタリアでは食育にも力を入れていて、FICOでは「小学生から大学生まで」を対象として、学校向けにもプログラムしているようです。
イタリア全土の食を見ることのできるFICO。屋外もありますので、冬の寒い時期より、春から秋の外でも過ごしやすい時期に行かれるのをお勧めします。

■交通アクセス
ボローニャ駅の駅前からFICO行きのシャトルバスが出ています。朝9時半から30分おきにありました。チケットは前もって購入もできますが、バスの中でも片道7ユーロで購入できます。 バスに乗って約30分で、到着です。

■EATALY WORLD 「FICO」サイト
www.eatalyworld.it



西村明美(Nishimura Akemi) 
1996年よりパルマ在住。パルマという土地柄、食に関わる通訳の仕事が多く、ワイン好きが嵩じて、2003年イタリアソムリエ協会AISの資格を取得。2007年にパルマ人と結婚し、ますますパルマの伝統食品への興味が深くなり、パルマ伝統食品アドバイザーコース終了。2013年にパルミジャーノ・レッジャーノ協会のテイスターコース、パルミジャーノ・レッジャーノ紹介者養成コースを終了。
現在、パルミジャーノ・レッジャーノやプロシュット・ディ・パルマ、クラテッロなどの工場見学、研修や、アルマインターナショナルでソムリエコースを教えるペッシーナ先生のワイン講座、お料理教室をオーガナイズするかたわら、更に専門的にパルマの食品について勉強中。
ブログ  http://marchesell.exblog.jp/

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