JAPANITALY Travel On-line

 
イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
イタリア小都市ガイド Piccole citta' italiane
15 gennaio 2008

ヴィジェーヴァノ Vigevano
ルネッサンスの面影を残す
美しい広場の町


ロンバルディア州 Lombardia
パヴィーア県 Pavia





反町真維

ミラノより西へ電車で30分余り、米穀地帯でもある緑の田園風景をぬけると、ルネッサンスの面影を残す広場の町、ヴィジェーヴァノがある。
町の歴史は中世初期にまで遡る。地元貴族の支配から、14世紀にはヴィスコンティ家、15世紀にはスフォルツァ家の公爵領になり、繊維産業が栄えた。19世紀中頃から中心産業は製靴業へとシフト。今でもヴィジェーヴァノは、イタリア有数の靴の町として知られている。

見どころのほとんどがドゥカーレ広場周辺に集まっているので、買い物を除けば2〜3時間で充分まわれる。都会の喧騒からしばし逃れ、歴史散策をしたり、雰囲気のある広場のカフェで寛いだり、ウィンドウショッピングをしていると思いがけない掘り出し物が見つかるかもしれない。
"いつもとは違った旅をしたい"と考えている人は、ミラノからちょっと足をのばしてみてはいかがだろうか。

●町のみどころ
スフォルツェスコ城Castello Sforzescoは、町の最も高い位置にある。14世紀、ルキノ・ヴィスコンティがミラノへと通じる道を監視する目的で要塞を造らせた後、城の建設を指示。その後、要塞と城は屋根付きの通路Strada Copertaでつなげられた。長さ164m幅7mのこの二層式通路は町を横切り、町の外部から城の中へと迅速に移動できるように防御されていた。
そして、15世紀末、イル・モーロの愛称で知られたルドヴィコ・スフォルツァ公爵が城の完成を命じる。ブラマンテの協力を得て、塔などが加えられ、さらに"貴婦人の間Loggia delle Dame"が主塔の後ろ側に建てられた。ブラマンテの芸術的貢献により、ヨーロッパルネッサンス円熟期における完成度の高い作品として知られた。

町のどこにいても見えるのが、高さ64mのブラマンテの塔Torre Bramanteだ。塔の壁面の銃眼からは広場をはじめ城内、そして町全体まで見渡せるので、天気の良い日には、登ってみることをお奨めしたい。ドゥカーレ広場床面の美しいモザイク模様も一見できる。

スフォルツェスコ城の前庭としてつくられたドゥカーレ広場Piazza Ducaleは、イタリアでも有数の美しさを誇る広場である。イル・モーロの命を受け、レオナルド・ダ・ヴィンチの立案をもとにブラマンテが設計した。広さは、縦134m、横48m。84本の円柱に囲まれ、その柱頭はそれぞれが異なっている。また、広場壁面に描かれた花のモチーフや紋章は、幻影的な効果をもたらしている。

バロック様式のファサードが印象的なドゥオーモDuomoは、もともとコの字型だった広場の、四番目の側面を閉じるようにしてつくられた。このファサードは、広場の中心軸に合わせるために湾曲しており、背後の教会が広場の中心線から微妙にずれていることを隠している。塔や屋根付き通路の上部など、高い位置より眺めると一目瞭然だ。
聖アンブロージォを祀ったドゥオーモ内部には芸術的価値の高い作品群が並んでいる。

広場から少し離れたところにある聖ピーター殉教教会San Pietro il Martireは、ロンゴバルドゴシック様式。隣接するドメニコ会修道院には、この町の守護聖人であるマテオが祀られている。 
写真トップ:スフォルツェスコ城内から見たブラマンテの塔
下左:ファサードが湾曲したドゥオーモ、右:美しい模様が描かれたドゥカーレ広場の柱廊

●おすすめレストランとカフェ
ドゥオーモのすぐ横にあるガウディGaudiは、場所柄、観光客慣れしていて、パスタを注文すると日本人にはスプーンも用意してくれる。多少の英語は通じる。 ガウディのはす向かいにあるロココRococoは姉妹店で、こちらの方がちょっと高級感あり。
トラットリアイル・トッレIl Torreは、ヴィジェーヴァノのあるロメリーナ地方の料理。ちょっとざわついていて落ち着かないかもしれないが、地元住民の雰囲気が味わえる。
聖ピーター殉教教会横にあるピエディグロッタPiedigrottaも、感じのよいレストラン。

ドゥカーレ広場にはカフェがいろいろある。角にあるコンメルチョCommercioは、昔からの雰囲気のあるカフェ。夏にはジェラートも。コロンボColomboは、広場中程にある小さなカフェ&ケーキ店。食のガイドブック「ガンベロロッソ/バール編」にも載った、コーヒーが評判のカフェ。店内は小さいが、中2階のテーブルで道行く人を眺めるのもいい。

コーヒーに定評のある店としてはマックスMacsもある。夏場はジェラートも人気。菓子・ケーキ類もある。イート・イン・スペースは外のテラスのみで、コーヒーは立ち飲み。 町一番と名高いお菓子屋さん兼カフェは、パスティッチェリア・ダンテPasticceria Dante。ルドヴィコ・スフォルツァ公も愛したDolceriso del Moro(お米のケーキ)が名物。他のケーキ類も美味。狭いが奥にカフェのスペースもある。

●ショッピングを楽しもう
ヴィジェーヴァノ土産になる特産品を挙げてみよう。オッフェッレOffelleは、100%純バターで作られた小判型のクッキー。お菓子屋さんの他、スーパーや食料品店でも買える手軽なお土産だ。
がちょうのサラミは、隣町モルターラMortaraの名物。その昔、ユダヤ系の人々が豚の代わりにがちょうを使ったサラミを食べたのが始まり。町のスーパー、精肉店や食料品店で。そして、ティチーノ公園の養蜂場で採れたはちみつもおすすめだ。

そして、ヴィジェーヴァといえば。モレスキーなどを輩出し、靴産業が盛んな町なので、比較的廉価で買える。お店をいくつかご紹介したい。
町の中心地にあるのが、エゼッキエーレEzecchiele。パスティッチェリア・ダンテの隣。モダンなディスプレイで、若者向き。その近くにあるナヴァNAVAは、洗練された質の良い婦人靴。
比較的町なかにあるマルコ・ピッツィMarco Pizziは、婦人靴の種類が豊富。
町を離れるのが難だが、ティチノ川を越えてミラノ方面へ数キロのところにあるお店トップ・ストアTOP Storeは、広い売り場面積にあらゆる種類の靴が並ぶ。Ralph Laurenなどブランドの服もある。
マルコ・ピッツィとトップ・ストアでは、イタリアの旧紙幣リラが使える。手元にイタリアリラが残っていて、使い道に困っているようだったら持参するといいだろう。

著者プロフィール

反町真維(そりまち まい)

東京都出身。D大学外国語学部を卒業後、外資系航空会社勤務を経て、イタリアへ渡る。イタリア報道番組のハード・ウォチャーになり、日本語新聞には巷の話題を題材にした記事を執筆。地元の市民大学ではジャーナリズムを学ぶ。いつの日か、イタリアニュース( Telegiornale multi lingua )の日本語版キャスターを体験してみるのが夢。また、数年前からは念願だったチェロを習い、"主婦の道楽"とはいえアマチュアのオーケストラにも参加。しかし、これはあくまでも趣味。在イタリア14年。

データ
Dati
■アクセス
Vigevano (電車の場合)ミラノのポルタ・ジェノヴァPorta Genova駅から各駅停車で35分。通勤時間帯以外は、1時間に1本の割合で出ている。
<車の場合>(ミラノから)環状道路西出口より国道494号線に入る。混み具合にもよるが、約30分。   (トリノから)高速道路A4にてノヴァラNovara東出口よりミラノ方向へ進み、その後はミラノと同様。  (ジェノヴァから)グロペッロ・カイロリGropello Cairoli出口よりヴィジェヴァーノ方向へ進む。

■インフォーメーション
城内案内所 Piazza Ducale内 Tel: 0381-691636  (月休み)
観光事務局 Pro Loco
Via Merla 40
Tel: 0381-312624 (土・日は城内案内所へ)
観光案内 Vigevano Promotions
Via Dante 29
Tel: 0381-690370 (土・日休み)
http://www.vigevanopromotions.it

■町を効率的にまわるには
スフォルツェスコ城へは、ロッカ・ヴェッキア通りVia Rocca VecchiaにあるCavalerizza口より入ると、正面に二層式の屋根付き通路が見えてくる。向かって左側は上部通路で、城の中庭へと続く。一方、右側は下部通路にて城門下に出る。(ここの通路では、現代美術の展覧会が開かれていることもある。多くの場合、入場無料。)
そこを右折してヴェンティ・セッテンブレ通りVia XX Settembreを抜ければドゥカーレ広場へ。

広場の感動を一番に味わいたい方は、サンタンブロージョ広場Piazza Sant'Ambrogio横のローマ通りVia Romaを通り、ドゥオーモ脇から広場へ。
広場にあるブラマンテの塔の下の階段を上がると城内中庭へと出る。階段途中には案内所もあり、ここで塔に登る切符を販売している。
中庭を横切ると反対側にも出入り口があり、聖ピーター教会前の広場へ出る。城を背にして右側の道ポポロ通りVia del Popoloを進むと、再び広場に戻ってくる。

☆車で来られる方へ:古い町なので道は狭く、一方通行が多い。駐車スペースを見つけるのは極めて困難なので、車で来た方は有料の駐車場に停めて、町中は徒歩でまわったほうがよい。 尚、駅の横の駐車場は1時間0.50ユーロ、中心部は殆どが1ユーロ/h、西側にある広大なマーケット・プレイス(GiardinoParini横)は、市場が開かれる水曜日午前中と土曜日終日以外は無料。

■その他
スフォルツェスコ城 Castello Sforzesco
開: 8:30-19:00 (12月25日、31日、1月1日以外無休)
城内のCorte Sforzesca, Scuderia di Ludovico il Moro, Strada Coperta e livelli sotterranei, Giardino della Cavallerizza は入場無料

ブラマンテの塔 Torre Bramante
開: 火〜金 10:00-13:00/14:00-17:30、土・日・祝日 10:00-18:30、月曜休
入場料: 1.5ユーロ

<レストラン、カフェ>
レストラン・ピッツェリア ガウディ Gaudi
Via XX Settembre 12/14
Tel: 0381-690474
火曜休

レストラン・ピッツェリア ロココ Rococo
Via XX Settembre 17
Tel: 0381-691824
月曜休

トラットリア イル・トッレ Il Torre
Via Merla 39
Tel: 038-83027
日曜休

レストラン・ピッツェリア ピエディグロッタPiedigrotta
Corso della Repubblica 4
Tel: 0381-84143
火曜休

カフェ・コンメルチョ Caffe' Commercio
Piazza Ducale 24
Tel: 0381-83131

パスティッチェリア・コロンボ Pasticceria Colombo
Piazza Ducale 40
Tel: 0381-74946
マックスMacs
Via Silva 19

パスティッチェリア・ダンテ Pasticceria Dante :
Via Dante 6
Tel: 0381-83776
(Madonna Z Dolori通りに支店あり)

<靴のお店>
エゼッキエーレ Ezecchiele
Via Dante 4

ナヴァ NAVA
Via Dante 11

マルコ・ピッツィ Marco Pizzi
Via Matteotti 10

トップ・ストア TOP Store
Strada Statale Vigevanese 20−Ozzerro(MI)

その他に、比較的町なかにあるお店として、ダッラ Darra (スポーツ用品も扱う、靴やバッグなど品揃え豊富、Viale Montegrappa 13)、ヴァッレヴェルデ Valleverde (オーソドックスなデザインで、良質な靴、Via Gallilei 4)などもある。





小都市を訪ねる旅 イタリア小都市ガイド ヴィジェーヴァノ
小都市を訪ねる旅 アルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ


http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.