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イタリア小都市ガイド Piccole citta' italiane
15 settembre 2008

トレント Trento
16世紀の宗教会議で知られる
歴史と文化の町



トレンティーノ - アルト・アディジェ州
Trentino Alto Adige
トレンティーノ県 Trentino




小平朝子

トレンティーノ - アルト・アディジェ特別自治州の州都、トレントが位置するトレンティーノ県は歴史上、政治的にイタリアとドイツの間で揺れ動く時代が長く続き、イタリアに統合されたのは第一次世界大戦後(1918年)のことだ。

旧市街は中世の様子を完璧に残した城壁にぐるりと囲まれ、7つの門が外へと通じている。城壁のほか、塔、貴族の邸宅、広場を飾る華麗な噴水など、町の保存状態の良さはヨーロッパでも屈指であり、なかでもサン・ペッレグリーノ中世地区に足を踏み入れれば、13世紀にそのままタイム・スリップしたかのような光景に誰もが心を奪われるだろう。

●町の見どころ
トレントはイタリアルネッサンス時代1545年から63年の間に数回開かれた「宗教公会議の町」としても知られている。この宗教会議は16世紀初め頃に建てられたルネッサンス様式の教会と町の中心にある大聖堂(ドゥオーモ)において行われた。
このドゥオーモは重厚な印象を与える12−13世紀のロマネスク、ゴシック建築様式で16世紀建設の塔があり、側面に施された回廊と正面、翼廊にバラ窓を配した調和のとれた美しい外観をもつ聖堂である。
そしてドゥオーモ広場の中央に18世紀のトレンティーノの彫刻家による美しいネプチューンの噴水がある。(これはレプリカで本物は市庁舎の中庭に置かれている。)

ドゥオーモ広場からサン・フランチェスコ・セヴェリオ教会へ続くのは街で最も美しい通りの一つ、ベレンツァーニ通りでフレスコ画を施したファサードを持つルネッサンス様式の建物を鑑賞できる。突当りのセヴェリオ教会はバロック様式の宗教建築を見事に表現している。
そこから右折しマンチ通りには「悪魔の館」と呼ばれるパラッツォ・ガラッソ、バロック様式のカーザ・ペドロッティ、旧ユダヤ人教会跡パラッツォ・サルヴァドーリなど重要な建物が並ぶ。その後はスフラッジョ通りとの十字路、モンテ館の三連窓とフレスコ画を見逃さずにブオンコンシリオ城Castello del Buonconsiglioを訪れたい。

●ブオンコンシリオ城 
ブオンコンシリオ城はトレントの町の象徴というべき城で、イタリアの歴史上非常に深い意味を持ち、また特異な構造と芸術的にも秀でた優雅な居館である。1239年から1255年にかけて当時の判事であり行政長官であったソデジェリオ・ディティトが皇帝フェデリコ2世のために建築。時代の流れを示す何回かに渡り改造された証拠が城全体のいたるところに見られる。

ローマ時代のアウグストの塔はこの城の建立当時にすでにあったもの。庶民の玄関口のひとつで監視所であったアクイラの塔にある14世紀の始めに描かれた『チクロ・デイ・メジ』のフレスコ画は重要なヨーロッパ文化の形跡を示し、ボヘミアン・ヴィエンネ−ゼとヴェロネーゼ・ロンバルダの影響を受けている作品。当時のトレンティーノ地方の12ヶ月一巡の季節の移り変わり、貴族の遊戯や行事、そして、それとは対称的に農作業や狩猟をする庶民の生活の様子が見事に描かれている。

1528年ベルナルド・クレシオ枢機卿が新たに翼面のマーニョ・パラッツォを建立。ヴォールトや天井、壁面などにフォゴリ―ノ、ジローラモ・ロマニーノ、ドッシなどの秀でた作品が見られる。

写真トップ:ドゥオーモとネプチューンの噴水
下左:ブオンコンシリオ城内からの眺望、右:オズ・マズラナ通りのテアトロ・ソチャーレ

●オステリアやカフェ
ドゥオーモに隣接しているレ・デュエ・スパーデLe Due Spadeは1545年創業という歴史のある小さなオステリアで、アンティークのマジョルカ焼の暖炉があるストゥーべ Stufe(陶器製のストーブ)が特徴。伝統的様式のサロンとエレガントなテーブルセッティングが特色で創作トレンティーノ地方料理を提供している。メニューはデグスタツィオーネ(魚、茸、地方料理)45〜70ユーロ、ランチ 25ユーロ程度。アラカルトでも注文できる。予算平均 40〜50ユーロ。
ペダーヴェナPedavenaはピッツァもトレンティーノ地方料理も特産ビールとともに気軽に楽しめるビーレレリア。
カーサ・デル・カフェcasa del Caffe`はコーヒー紅茶販売店ながらオリジナル・エスプレッソが飲めるコーナーもある。珍しいチョコレートやビスケットも置いてあり、組み合わせてラッピングしてくれるので気の利いた小さな贈り物にも最適の店。

●特産品のショッピング
ドゥオーモ広場に程近いアンティキ・サポーリ・トレンティーニAntichi Sapori Trentini はトレンティーノ特産の食品、ワイン販売店。グラーナ・トレンティーノは削ってパスタにかけても、そのまま食べても美味しい熟成チーズ。ルカネカluganega(地元特産ソーセージ)、サラミ、ジャム、グラッパなどの特産品はこのお店で手に入る。
エノテカ・グラード12 Enoteca Grado 12では地元産はもちろん、イタリア中のワインを取り揃えている。毎週各地の醸造者を招いて試飲を提供、親切なスタッフがワイン選びのアドヴァイスをしている

著者プロフィール

小平朝子 (こだいら ともこ)

長野県出身。勤続15年勤めた旅行会社を退職し1995年にペルージャ外国人大学へ語学留学し、クイント(第5級)を終了し帰国。後にトレンティーノ観光局との仕事がきっかけでトレントへ移住。地元の旅行会社とのコラボレーション、トレント大学事務局などを経て、現在は国際文化交流団体へ勤務、傍ら翻訳を請け負う。在トレンティーノ日本人会代表兼コーディネーター。

データ
Dati
■アクセス
ミラノからのヴェネツィア行き列車でヴェローナ乗り換え(ヴェローナまで約1時間半)その後列車で約1時間。
ボルツァーノから列車で約40分。ヴェネツィアからバッサーノ・デル・グラッパを経由し渓谷をゆっくり走る電車ヴァルスガナ線で3時間半弱。

■インフォーメーション
トレント・ボンドーネ・ヴァレ・デイ・ラギ観光局
Azienda per il Turismo Trento Monte Bondone Valle dei Laghi:
Via Manci 2  Tel 0461 9838800
www.apt.trento.it

■その他
ブオンコンシリオ城 Castello del Buonconsiglio
Via Bernardo Clesio, 5 - Tel 0461 233770 Fax 0461239497
入場料:大人7ユーロ、割引4ユーロ、アクイラの塔 1ユーロ (要予約)
開館日時:年間9時30分―17時 (但し6月1日〜11月2日まで 10時―18時)
休館:月曜(祭日以外)1月1日、12月25日

■レストラン・バール
レ・デュエ・スパーデLe Due Spade:
Via don Rizzi 11 
Tel: 0461 234343
日曜、月曜昼定休
www.leduespade.com/

ペダーヴェナPedavena:
P.zza Fiera 13
Tel: 0461 986255
火曜日定休
www.birreriapedavena.com/labirreria.htm

カーサ・デル・カフェcasa del Caffe`:
Via S. Pietro 38
Tel: 0461 234352

■ショップ
アンティキ・サポーリ・トレンティーニAntichi Sapori Trentini:
Via Belenzani, 56
Tel: 0461 260535

エノテカ・グラード12Enoteca Grado 12:
L.go Carducci 12  
Tel: 0461 982496





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