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イタリア小都市ガイド Piccole citta' italiane
15 aprile 2010

ベッルーノ Belluno
「輝ける丘陵」に癒される町



ヴェネト州 Veneto
ベッルーノ県 Belluno





鈴木美果

イタリア北東部に位置するヴェネト州は7県から成り立っているが、その中で最も北にあるのがベッルーノ県だ。ベッルーノの語源はケルト語のBelo-donum(=輝ける丘陵)と言われ、県庁所在地であるベッルーノ市は文字通り、周辺を美しい山々に囲まれた緑豊かな中規模地方都市である。イタリア国内の「住みやすい都市ランキング」で毎回ベスト10内に入るという事実もそのことを証明している。昨年6月にユネスコの世界自然遺産に認定されたドロミーティ山塊地帯の中心に位置する地の利を活かし、今後は国内外に観光地としての情報発信をくりひろげていきたいところだ。
写真トップ:ベッルーノを囲む美しい山々
写真左:サン・ロッコ教会、右:サン・ロッコ教会入り口のフレスコ画

町の見所
ヴェネト州を流れる母なる川、ピアーヴェ川を見下ろす高台にベッルーノ市の中心部がある。国鉄ベッルーノ駅で下車し、駅前広場正面から伸びる大通りを直進して町のヘソであるマルティリ広場Piazza dei Martiriへ向かおう。回廊の連なる建築物と噴水のある公園にはさまれた細長い広場は、一般車の進入禁止なので、のんびりと散歩を楽しむ市民や観光客でいつも賑わっている。広場の中ほどにあるサン・ロッコ教会は16世紀建立で、入口の左右にあるフレスコ画も同時期のものだ。広場を横切り、右手に19世紀建立のテアトロ・コムナーレTeatro Comunaleポルタ・ドヨーナPorta Dojonaを見ながらさらに直進すると、左手にサント・ステファノ教会が見えてくる。ゴシック様式の優美な装飾を施した外部はもちろん、内部のベッルーノ出身のアンドレア・ブルストロン作の十字架上のキリストや2体の天使の木製彫刻は必見だ。
写真左:サント・ステファノ教会
右:ポルタ・ドヨーナ

先ほどのPorta Dojonaまで戻り、13世紀に作られたアーチをくぐるとその先にあるのがメルカート広場Piazza del Mercato。元は質屋だった由緒ある建物が今も残り、中世の雰囲気あふれるこじんまりとした広場には、中央に可愛いサン・ルカーノの泉があり、平日の午前中に野菜の市場が立つ。さらに小路を進み、左手の市立美術館Museo Civicoを通り過ぎると、広々としたドゥオーモ広場Piazza Duomoにたどりつく。左前方にある大聖堂Duomoはベッルーノ市の守護聖人である聖マルティーノSan Martinoをまつる大聖堂で、6世紀に既に初期の建築物があったとされている。現在の建物は15世紀の火災による崩壊のあと、16世紀に建立されたものだ。隣接する鐘楼は高さ67メートル、18世紀に入ってから増築された。尚、近郊出身のルチアーニ神父がローマ法王に選出される前の1950年代に司祭を務めた教会としても有名である。
写真左:メルカート広場
右:大聖堂

●美しい空気を味わいのんびり散策
右隣にあるのは赤い壁の色が目にあざやかなヴェネツィアン・ゴシック様式の18世紀建立の市庁舎だ。この並びにツーリスト・インフォメーション(IAT)があり、市で一番広い駐車場であるLambioiへ下っていくためのエスカレーターがある。車でお越しの方にはこの駐車場が便利だ。 市庁舎の先にカステッロ広場Piazza Castelloがあり、正面に中央郵便局、北側には県庁舎。南側の歩道からは眼下に蛇行するピアーヴェ川を一望することができる。

写真左:メルカート広場
右:大聖堂

この散歩コースは市の中心部を通るものの、車の通行の制限されたゾーンでもあるので、美味しい空気も味わいながらのんびり歩くうちに気持ちが和んでいくのを感じることだろう。また車で市外へでると、必ず道路の彼方に山が見えるところが私の故郷の山形と似ていて、何気にリラックスできる。大都会に疲れた方には、きっとヒーリング効果をもたらしてくれるはずだ。

●オススメのレストラン&カフェ
まずは駅を出てすぐ左にある、昔ながらの「駅前食堂」。経営者は牧場主でもあるため、日替わり定食メニューの他に、馬肉のステーキなどの変り種も。テアトロ・コムナーレの真裏にあるリストランテ・タヴェルナRistorante TAVERNAでは落ち着いた雰囲気の中で山菜やキノコ、ジビエ類などの郷土料理が味わえる。テアトロ・コムナーレの正面にはカフェ・コッメルチョCaffè Commercioというバールがあり、そこだけ別の時間が流れているかのようなアンティークな空気に包まれている。

●地元の特産品
Pastinと呼ばれる、生ソーセージの腸詰していない状態のものは、この地方の大学生が卒論のテーマにするほど地元民に愛されている肉料理で、一見ハンバーグのようだが、日本人にとってはかなり塩味が強い。おみやげに最適なのはメルカート広場にあるパスティフィチョ・メナッツァPastificio Menazzaの店頭で作られている手打ちのパスタ。生タイプのものも乾燥タイプのものもあり、種類が豊富。合わせるソースの瓶詰め(市販品)もいっぱいあって迷うほど。甘党には中央郵便局に向かって右側の小路にあるパスティッチェリア・コスタPasticceria Costaパン・デ・ベルンPan de Belunはいかが?クルミやへーゼルナッツ、チョコチップ、ケシの実などを使ったハードタイプの素朴な焼菓子で、甘すぎず日持ちがよいのが売り。駅に程近い布地屋さんのダ・トニーDa Tonyではエーデルワイス柄の化粧ポーチやバンダナ、エプロンを。値段も手頃でついまとめ買いしたくなるかも。

著者プロフィール

鈴木美果(すずきみか)

1983年にイタリアを初訪問以来、主に観光業に携って日伊間を往来。気がつくと今までの人生の半分はイタリア在住で、うち最近8年間はベッルーノ県アルパーゴ地方暮らし。イタリア政府公認ツアーコンダクター免許を活かしヴェネツィアを中心に通訳ガイドやコーディネート業をフリーで営む一方、イタリア人の夫と共同経営するレストランではスローフード協会お墨付きの地元産仔羊の料理をPR。今後はイタリア人を日本へ送り出すアウトバウンドツーリズムにも力を入れていく予定。 Email:mika.suzuki@alice.it

データ
Dati
■アクセス
Belluno <電車>
ヴェネツィアから:ベッルーノ行きで約2時間。直通電車は1日に2本程度しかないので、カラルツォCalalzo行きに乗ってポンテ・ネッレ・アルピPonte nelle Alpiで乗り換えてもOK。
パドヴァから:ベッルーノまたはカラルツォCalalzo行きで約2時間。こちらは1日に10本前後あり。
<車>
ヴェネツィアからA27に入り、ベッルーノで降りる。

■インフォメーション
ベッルーノ観光案内所
Ufficio Turistico IAT di Belluno
Tel: 0437/940083 Fax: 0437/958716
URL: www.infodolomiti.it e-mail: belluno@infodolomiti.it
開館時間: 連日9:00〜12:30,15:30〜18:30
ただし、シーズンオフの祝祭日は午前中のみ

■レストラン・カフェ・ショップ
駅前食堂 Mensa ferrovieri 
Piazzale Stazione 14 Tel: 0437/941570
11:00-15:00 18:00-22:00 日曜休み

リストランテ・タヴェルナ Ristorante Taverna
Via Cipro 7 Tel: 0437/25192
12:00-14:30 20:00-20:30 日曜休み

カフェ・コッメルチョ Caffe Commercio
Via Roma 26 Tel: 0437/943136 日曜休み

パスティフィチョ・メナッツァ Pastificio Menazza
Piazza del Mercato 7 Tel: 0437/950245
www.pastificiomenazza.it

パスティッチェリア・コスタ Pasticceria Costa
Via XXX Aprile 3 Tel: 0437/26430

ダ・トニーDa Tony
Via Caffi 70 Tel: 0437/948538





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