宿泊のミニ知識
A.宿泊施設のタイプ
1)ホテル
イタリアのホテル「アルベルゴalbergo」は、次のように星の数によって区分されている。
<5つ星L>
いわゆる超一流高級ホテル。設備の豪華さは貴族の館を思わせる。LはLusso(デラックス)の略。
<5つ星>
高級ホテル。L同様設備や、歴史は最高のものを提供する。
<4つ星>
シティーホテル、或いは伝統的なものとさまざまな造りのものがあるが設備、サービスが一定のレベルを越えている高級ホテル。
<3つ星>
設備などは4つ星に近いものもあり、一概に定義しにくい。特に大都市や北部などでは日本のビジネスホテルのように小奇麗なところも多い。
<2、1つ星>
ペンシオーネ Pensione、ロカンダ Locanda とも呼ばれることもある。家族経営型のホテル。部屋数も限られたところが多く、シャワー、トイレ共同が中心。
2)レジデンス型ホテル
最低1週間以上(大都市では1ヶ月など)の滞在にお勧め。キッチンなどが自炊できるように完備されているのが殆どで、掃除やシーツの取り替えなども毎日してくれるのが普通 。郊外では夏場や冬のスキーなどのトップシーズンには長期滞在の需要が多く、早めの予約が必要だ。
3)アグリツーリズム
急速に人気の高まってきた新しいカテゴリー。農家が敷地の一部を改造した宿泊施設。夏の間の人気が特に高い。最低1週間の滞在が普通 だが最近は短期滞在も可能なところが増えている。ただし、交通の便は悪いところが多いため、比較的時間にゆとりのある旅、もしくはレンタカー利用客などへお勧め。又、ホテル経営者ではないので、至れりつくせりのサービスを期待してはいけない。自然に囲まれて農場内に宿泊する楽しみを味わおう。一般的に改装、新築された室内は小奇麗なところが多いようだ。
「イタリア・アグリツーリズモ読本」連載記事
4)B&B
イギリスのようにイタリアにもこのB&Bベッド・アンド・ブレクファストのカテゴリーが認められ、急速に数を増やしている。その名の通り、基本的には朝食がついていて、飾り気は無いが寝るのには十分、というところである。
B. 予約する
1)日本から予約
列車や飛行機が遅れたりする時のことも考えて、初日の宿泊先だけでも前もって予約しておきたい。
<予約の方法>
最近は多くの宿泊施設が独自のホームページやメールでの問い合わせや予約をしている。大切なことは、予約の証拠がきちんと残ること。Faxにせよ、オンラインでの予約にせよ、関係の書類はきちんととっておき、持参することを常としたい。 又、数日たっても返事がこない場合は催促することが重要。
2)現地で予約、周って探す
<
旅慣れた方、緊急の場合にお勧めだが、駅などにあるインフォメーション(Ufficio Turistico)や、旅行代理店に行って探す。または、歩いていて気に入ったホテルに直接尋ねてみるものいい。その際、せっかくだから部屋・浴室は見せてもらう。イタリアでは当たり前のことなので、遠慮なく何でも聞いてから決めよう。
3)到着まで
<キャンセル>
止むを得ずキャンセルをしなくてはならない時は、当然だが早めに連絡すること。直前や当日はそれなりのペナルティーは覚悟したい。(詳細は予約時に確認すること。)
<到着>
到着は夕方6時には間に合わせたい。遅くなる場合は電話やFaxで連絡を入れるように心がけたい。イタリアへの旅は交通 機関その他、何かと遅れることが多いことを忘れずに。
C. 到着と滞在
1)チェックイン
日本の代理店から、或いは現地のインフォメーションなどから予約した場合は、ついたらパスポートとともにクーポンや、予約表を提出する。自分で直接予約した場合は、全てのやり取りに関するFax、e-mailなどを印刷したものが万が一のトラブル時に役立つ。
朝食の時間、チェックアウトの決まり、或いは小さい宿泊施設の場合は門限がある場合も考えられるのでこの時にたずねておきたい。
<チップ>
高級の部類に入るホテルなどでは、荷物を運んでもらった時や、タクシーを捕まえてもらった時など、1ユーロ程度のチップを残したい。ルームメイドにいわゆる枕元などへチップを置く必要は基本的には無い。
2)快適な宿泊のために
<部屋をチェック>
部屋に入ったらすぐに、自分の希望したものかどうか確認したい。ベッド、浴室など予約と違う、又は不満がある場合は早めに交渉したいもの。
<滞在>
(サービスを活用しよう)
宿泊先ごとにいろいろなサービスを提供しているものだ。大きいホテルはもちろん、アグリツーリズムなどでも備え付けのパンフレットなどを読んで、早めにサービスや施設を知っておこう。後になって「そんなサービスもあったのか」とならないように。
<注意点>
イタリアと日本で異なる点は、ホテルにパジャマやスリッパなどの備え付けがないこと。シャンプー類は置いてあるところが多いが、歯磨きセットはまずない。また、田舎の方のホテルでは、自動給湯ではないため、シャワーのお湯が途中でなくなる場合があるから注意しよう。また、最近のホテルでは、環境保護のため毎日タオルを交換しない所が増えている。換えて欲しいというサインは、使い終わったタオルを床に放っておくこと。タオルかけにかかったままだと、交換をしてくれない場合もある。 また、ミニバーのないホテルでは、水(ミネラルウォーター)を買っておこう。イタリアにはコンビニエンスストアなどないし、自動販売機のあるホテルなどまずないので、夜までに買い忘れると水が飲めなくなる。
(コンシエルジュに尋ねる)
ある程度のクラスのホテルなどには、細かいことをあれこれアドバイスしてくれる専門のコンシエルジュがいる。レストラン情報や予約を頼んだり、ショッピングやちょっとした散策などのヒントをもらう他、電車やバスの時刻や予約なども快く引き受けてくれる。活用しない手はないだろう。
3)チェックアウト
請求書の内容はしっかり確認しよう。電話料金のほか、ミニバール、ルームサービスなど、一つ一つしっかり目を通すように心がけたいものだ。 また、チェックアウト後も、通常は荷物を預かってくれる。
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