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ティボリは、人口約57000人、ローマの東30キロのところ、ティブルティーニ山の西の斜面に位置しています。紀元前1215年にその起源をさかのぼると言われ、かつてはティブールと呼ばれていました。アニエーネ川が滝となってローマ平野に注ぐ高みにあるこの美しく小さな町は、温暖な気候に恵まれている上、アブルッツォ州との交易支配に優位な場所にあったことから、古くから重要な場所として知られてきました。特に水が豊かなこの地には、各時代の大きな建築物が残っており、中でも、ヴィッラ・アドリアーナ、ヴィッラ・デステという古代ローマ時代とルネッサンス期を代表する二つのユネスコ世界遺産があります。 二つのユネスコ世界遺産 ■ヴィッラ・アドリアーナVilla Adriana
古代ローマ皇帝ハドリアヌス帝別荘。2世紀、賢帝と呼ばれた皇帝ハドリアヌスは、最大に拡張した帝国領土を把握するため、属領への旅を繰り返しました。そして、そこで見聞したことを政治に活かすだけでなく、このティボリの地に別荘を建て、エジプトやギリシアなど各地で見た建物や景色を再現したのです。約300ヘクタールにも及ぶこのひとつの理想郷は、古代地中海世界の文化を表現したまたとない傑作と言えます。中世の時代に荒廃の憂き目に遇いますが、ルネッサンス期には"古代再発見"に重要な役割を果たし、以降の芸術家や建築家へ大きな影響を与えました。 その一部を紹介しましょう。 ポイキレPecile:アテネの庭園を模したもの。長方形の広い空間は高さ9m、長さ90mの壁に囲まれています。現在の別荘入口はここにあります。 カノプスCanopo:エジプトのアレッサンドリアとカノプスの町をつないでいた水路をイメージしたもの。 黄金広場Piazza d'Oro:51m×60mのこの広場には、別荘の中でも最も美しいモザイク模様の床が残っています。 海の劇場Teatro Marittimo:運河に囲まれた小さな島にある建物。皇帝が一人になるための場所だったと言われています。 ■ヴィッラ・デステVilla d'Este
16世紀半ば、ティボリに隠遁したエステ家出身の枢機卿イッポリト・デステが建てた別荘。かつてベネディクト会修道院だった建物を住居とし、その周囲に大規模な庭園をつくりました。建築家ピッロ・リゴーリオがプロジェクトし、当時の著名な芸術家が参加して造られたこの別荘は、特に庭園にある趣向を凝らした様々な噴水が特徴です。これらはイッポリト・デステが客人を驚ろかせるために造らせたと言われています。水の饗宴が美しいヴィッラ・デステは、その洗練された表現の中にルネッサンス文化の真髄を伝えています。 庭園には次のような噴水があります。 ロメッタFontana di Rometta:古代ローマの主要建造物を模した噴水。 百の噴水Cento Fontane:小道に沿っていくつもの小さな噴水が並んでいます。 卵形の泉Fontana dell'Ovato:ティヴォリを象徴する噴水です。ローマを象徴するロメッタとちょうど反対側の場所に位置しています。 オルガンの噴水Fontana dell'Organo:その名の通り、かつては水力を利用して音を奏でるオルガンでした。 竜の噴水Fontana dei Draghi:4頭の竜が水を吐き出すこの噴水は、グレゴリオ13世に敬意を表して造られました。
モニュメンターレ・メディエヴァーレ広場Piazza Monumentale Medievaleは、中世の時代にティボリの宗教、政治、商業の中心だった場所です。
ティボリ データ Dati di Tivoli
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