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 ユネスコ世界遺産 :パエストゥム、ヴェリア、パドゥーラ修道院 Patrimonio dell’UNESCO : Paestum, Velia, Padula
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パエストゥムPaestum

古代「大ギリシア」の中で最も美しい町と言われ、紀元前600年頃、セーレ川流域の平原に海の神に奉げてポセイドニアPoseidoniaの名で建てられました。前273年からラテン人によりパエストゥムと呼ばれるようになります。現在、考古学地区はカパッチョ市内に位置し、ギリシア文化の偉大さと普遍さを存分に知ることができます。約5kmに及ぶ古代の外壁が街並みや神殿を守りつづけ、今日までよい状況に保ち、同じような例はアテネのテセイヨン Theseionしかありません。

最古の神殿はバシリカBasilicaと呼ばれるヘーラ神殿 Tempio di Heraで、紀元前6世紀に遡ります。前5世紀のものでは、その隣のネットゥーノ神殿 Tempio di Nettuno(恐らくゼウス神を奉る)で、世界で最も優れた、また最も保存の良いドーリア様式の傑作と言われます。それに劣らず美しく荘厳なのが、アテナイヨン Athenaion と呼ばれるチェレレの神殿 Tempio di Cerereで、前6世紀末に建てられました。

しかし町の歴史は考古学地区全体 - 聖なる通り Via Sacra、主要道路、広場、公共浴場跡、ローマ以前の神殿やローマ円形劇場 - からうかがうことができます。そして、その感動は博物館(発掘場正面)でも味わうことができ、パエストゥムとセーレ川河口のヘーラ・アルジーヴァ Hera Argiva での発掘作業中に発見された、大変貴重なテサウロスThesaurosの33個のメトープ(四角い装飾壁面)が保存されています。同館には他にも、前480〜470年に描かれた非常に珍しいギリシア絵画の「飛び込みをする人の墓 Tomba del Tuffatore」のフレスコ画4板があります。

パエストゥム近郊には、第1級の観光設備が整い、その宿泊施設は質やサービスにこだわるお客さまにも満足していただるでしょう。


ヴェリアVelia

ギリシア植民地のエレアEleaがローマ時代にこの名前になり、現在はマリーナ・ディ・アシェーア Marina di Ascea の半島にある考古学発掘場を指します。紀元前540年にフォチェイ人により建設され、エレア派哲学で歴史に名を残す学校を設立したパルメニデParmenideとその弟子ゼノーネZenoneを生み出した町です。有力な説によると、現在明らかにされている遺跡部分は全体のわずか15%のみと言われていますが、これだけでもその重要性を知るのに十分です。例えば、バラの門Porta Rosa と呼ばれる南方の入り口門は、古典ギリシア時代の尖塔型アーチとしては「大ギリシア」で発見された唯一の発掘例です。

発掘作業はアクロポリスと前3世紀の小さな劇場跡で続けられています。ヘレニズム期のレンガ張りのポーチが美しい、聖域を囲む壁も貴重なものです。発掘品は考古学地域内のオリーヴ園の緑に包まれた博物館内にあります。質の高い宿泊施設は、チレントCilentoの名高い観光地であるアシェーア・マリーナにあります。


パドゥーラの聖ロレンツォ・カルトジオ修道院
Certosa di San Lorenzo a Padula


サレルノ県とカンパーニア州が誇る大きな文化財産の3つ目は、ヨーロッパで最も重要なイタリア修道院の一つです。1306年頃にトンマーゾ・サンセヴェリーノ伯がカルトジオ会の修道士に献納するために創立しました。基盤は14世紀のものですが、18世紀まで数々の増築が行なわれ、屋根付の散歩道とバロック様式の素晴らしい大階段などがその例です。美しい彫刻、天井のスタッコ、大理石、聖家具などで装飾された信仰の場だけでなく、中庭や厨房、さらに多くの修道士の部屋も見学することができ、彼らの勉強と祈りの生活を理解することができます。修道院の内部には西ルカーニア考古学博物館があります(ルカーニアは現バシリカータ州の古代名)。

この修道院の中で何年も前にフランチェスコ・ロージ監督が『C’era una volta...(直訳:昔々あるところに)”という童話的映画を撮影し、ソフィア・ローレンとオマール・シャリフが出演しましたが、もしご覧になられていれば、一部屋くらいある広い暖炉のある大厨房を思い出されるでしょう。ワイン貯蔵室にある樽はこの映画撮影時に作られたものです。

パエストゥムとヴェリアはチレントCilentoの領域内にあり、パドゥーラと修道院はヴァッロ・ディ・ディアーノVallo di Dianoにあります。


パエストゥムへのアクセス
ナポリ-レッジョ・カラブリア Napoli-Reggio Calabria間の電車がカパッチョ・パエストゥムCapaccio-Paestum駅を通る。ナポリ、サレルノ Salerno、バッティパーリアBattipagliaから出発する電車が停車する。車なら国道18号線を通り、高速A3バッティパーリアを出る。

ヴェリアへのアクセス
ローマ-レッジョ・カラブリアRoma-Reggio Calabria間の電車がアシェーア・ヴェリアAscea-Velia駅に停車。車なら国道18号線沿い。

パドゥーラへのアクセス
鉄道駅はないが、シチニャーノ-ラーゴネグロ Sicignano-Lagonegro間にバスがある。日に6本バッティパーリアBattipagliaとラーゴネグロ行きの連絡がある。サレルノSalernoとサラ・コンシリーナSala Consilina行きの国道19号線を走る民間バスもある。車なら高速A3のサラ・コンシリーナを出て、パドゥーラの方面へ。


 
 
 
 
 
 

パエストゥム、ヴェリア、
パドゥーラ修道院  

インフォメーション

カパッチョ/パエストゥム観光宿泊自治社
Azienda Autonoma Soggiorno e Turismo di Capaccio/Paestum

Via Magna Grecia, 887 84063 loc. Paestum (SA)
Tel:(国番号39)0828/811016
Fax 0828/722322
E-mail :aastp@oneonline.it
URL:www.comune.capaccio.sa.it

パエストゥム考古学地域と
博物館
Area Archeologica e Museo di Paestum

Via Magna Grecia, 84063 loc. Paestum (SA)
Tel:(国番号39)0828/811023
開館時間:9:00-19:00
博物館は毎月第1と第3月曜が休館
入場料: 4.10ユーロ 博物館か発掘場のどちらか片方。 6,20ユーロ 両方とも

ヴェリア考古学地区
Area Archeologica di Velia

インフォメーション:アシェーア観光局
Pro loco Ascea  
Tel:0974/4972230
ヴェリア発掘事務局
Ufficio scavi di Velia
tel:0974/972134
開場時間:毎日9:00から日没まで
入場料:25歳-65歳まで 2,00ユーロ、18歳-25歳 1,00ユーロ。同じ券で博物館も訪問可能。

聖ロレンツォ修道院
Certosa di San Lorenzo

V.le Certosa Padula (Salerno)
Tel:0975-77002
 Fax: 0975 77553
開院時間:9:00-18:30
入場料:?2,10ユーロ


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