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ロンバルディア州の州都ミラノ。活気に満ちた現代都市の一面が強調されがちですが、長い歴史を持ち、多くの価値ある芸術品を誇る文化都市でもあります。中心地には由緒ある美しい館や教会、特徴ある広場が残っています。ここではそのいくつかに限って、紹介してみることにしましょう。散策しながら、芸術の町ミラノを再発見してください。ミラノはまた、音楽のまちとしても知られています。
スフォルツェスコ城Castello Sforzescoは、1386年にときの支配者ヴィスコンティにより建造され、1450年にミラノ領主スフォルツァ家の住居・要塞として再建されました。その後、フランス、スペイン、オーストリアの支配、と数々の変遷を経てほぼ壊滅状態となりますが、1800年代に修復されました。内部には、ティエポロ、マンテーニャなどの絵画や彫刻のコレクション、初期キリスト教時代の発掘物などが展示された博物館があります。中でもミケランジェロの最後の作品、未完の「ロンダニーニのピエタ」は必見です。 サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会Chiesa S.Maria delle Grazieはルネッサンス期の最高傑作のひとつと言われています。教会の隣にはドメニコ派修道院の食堂だった場所があり、中にはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた有名な「最後の晩餐(1495‐97)」が残っています(ロンバルディア州のユネスコ世界遺産)。 サンタンブロージョ聖堂Basilica di Sant'Ambrogioは、ミラノの守護聖人サンタンブロージョに捧げられた聖堂です。ロンバルディア・ロマネスク様式の建物、柱廊に囲まれた中庭が大変美しく、聖堂のある一角は落ち着いた中世の雰囲気を漂わせています。 ミラノのシンボルドゥオーモDuomoは、イタリアゴシック芸術の最も偉大で複雑な作品と言えるでしょう。1386年から始まった建設は1800年まで続き、その間G.ソラーリやG.A.アマデオなど数多くの建築家がかかわってきました。ドゥオーモ広場から伸びるのが、優雅で洗練されたヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のアーケードGalleria Vittorio Emanuele II。ヨーロッパの中でも最も美しく有名なこのアーケードは、クーポラを中心に十字に伸びる鉄とガラスを用いた屋根が印象的です。 レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館 Museo Nazionale della Scienza e della Tecnologia "Leonardo Da Vinci" 1953年2月、レオナルド・ダ・ヴィンチ生誕500年事業を記念して創立されたイタリアで最大の科学技術博物館。ミラノ中心部にある16世紀初頭に建てられた修道院だった建物に置かれています。イタリア社会のあらゆる分野の科学技術発達を物語る展示物が体系的に集められています。特に興味深いのはレオナルド・ギャラリーで、科学者、技術者、発明家、自然研究者としてのダ・ヴィンチの多種多様なスケッチや発明品、模型などが展示されています。 ブレラ美術館Pinacoteca di Breraは、イタリアで最も豊富なコレクションを有する美術館のひとつです。オーストリア帝国のマリーア・テレーザが美術学校付属の美術館として設立しました。1300年代から1500年代を中心とする非常に価値の高い作品を所有しており、ロレンツェッテイ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、ラッファエッロ、マンテーニャ、ブラマンテ、カラヴァッジョなどイタリア絵画の宝庫でもあります。ブレラ美術館のある地区は、19世紀頃には前衛的な画家や作家たちが集う場所でした。細い路地が行き交い、美しい館が並ぶこの辺りは、今では古きミラノの中でもエレガントな地区へと変身しています。 ミラノ中心エリアにはイタリア国内はもとより世界的に評判の高い絵画館や美術館が集まっています。その第一はアンブロジアーナ絵画館Pinacoteca Ambrosianaで、フェデリコ・ボッロメオ枢機卿が1600年代からすでにアンブロジアーナライブラリーを創設した場所であり、同枢機卿の絵画収集品をもとに絵画館がつくられました。現在、同館にはカラヴァッジョの「果物かご」やラファエッロの「アテネ学堂」をはじめ、ティツイアーノ、ティエポロ、ブリューゲル、デューラーなどの数多くの作品が展示されています。 ポルディ・ペッツォーリ美術館Museo Poldi Pezzoli は、裕福な貴族であった美術収集家ボルディ・ペッツォーリの住宅・美術館として誕生しましたが、同氏の亡くなった1879年にミラノ市に寄贈されました。古い邸宅の2フロアーに広がる20もの展示室にピエル・デル・ポッライオーロの「若い貴婦人の肖像」やボッティチェッリの「聖母」などの名画のほか宝飾品、家具、陶磁器などが展示されています。特に日時計(200種)や刺繍作品の珍しいコレクションは見ものです。 バガッティ・ヴァルセッキ美術館Museo Bagatti Valsecchi はバガッティ・ヴァルセッキ兄弟の考案した住宅・美術館で、17世紀における貴族の館を当時の家具調度や美術品を用いて再現するという非常にユニークな展示方式となっています。 |
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