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ローマの歴史的な道を歩くと、その界隈の独特な雰囲気を体感することができます。ここではローマに来る旅行者が必ず訪れる有名な場所からも直近で、アクセスの容易な3つのストリートを選び、ご紹介しましょう。
マルグッタ通り Via Margutta (ポポロ広場、あるいはスペイン広場から) スペイン広場からもポポロ広場からもすぐ近くの場所にあるマルグッタ通りは工房やアートギャラリー、小商店などの沢山あるローマで最も特色ある通りといえましょう。とてもエレガントで静か、そして隠れ家のようなストリートでいて流行りのレストランなどもあるスノッブな通りでもあります。また、映画ストリートでもあります。この通り沿いの中庭でオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの「ローマの休日」が撮影されました。映画監督フェデリコ・フェッリーニも、妻のジュリエッタ・マッシーナとともにこの通りの散歩を好み、近くのポポロ広場にあるカフェに通ったものでした。この通りの110番地には、一時そこに住んでいたフェッリーニに捧げた「記念プレート」が置かれています。 このマルグッタ通りは1600年代から1700年代には、オランダ人やフランドル人移民者のコロニーのある地域でした。そしてまさに彼らの描いたローマの風景画によってローマのたぐい稀な美しさに対する賞賛が全ヨーロッパレベルに広がったのです。その後時代を経て、ネオクラシック様式の代表的彫刻家カノーヴァもこのマルグッタ通りを、彼のスツディオの場所として選びました。さらにパブロ・ピカソは1917年2月17日にジャン・コクトーとともにローマにつき、マルグッタ通り53B番地のアトリエに住み、このアトリエで彼の傑作のいくつかを創作したのでした。 「マルグッタ通りの画家100人展 100 Pittori di Via Margutta」毎年秋に開催 第二次世界大戦後直後の1953年に、この通りに生命と色どりを与えるために何人かの画家の自発的企画でスタートした展覧会は、その後時間を経て大きく発展し、現在では毎秋10月に開催される恒例行事として定着するにいたっています。世界中からアートファンや好奇心まんまんの野次馬が集まってくる展覧会となり、この通りは作品1000点以上が展示されるオープン・ギャラリーと化します。 ジュリア通り Via Giulia (カンポ・デイ・フィオーリ広場から) ジュリア通りは1キロ以上にも及ぶ長い通りですが、元々は曲がりくねった道であったものを1508年に教皇ユリウス2世の意思により「直線道路」と改造されました。まさに今から500年前のことです。 この通りは、中心部のカンピドーリオとヴァチカンの間を効率よく接続するために整備されたもので、ルンガーラ通りと交互に利用できる通りとなりました。この直線道路化工事の設計はブラマンテによるものです。 まずはカンポ・デイ・フィオーリ広場に行って、そこからファルネーゼ広場に入りましょう。ファルネーゼ宮向って左側にあるデル・マスケローネ通りを進むとジュリア通りに出ます。ここで目を奪われるのは、見事な濃緑の蔦におおわれた小路の頭上に架かる「アーチ」の存在です。その側にある可愛らしい小広場には1903年に設置された「大仮面」の噴水Fontana del Mascheroneがあります。 このジュリア通りには現在もなお、ローマの最もシックな通りの一つです。かって、重要な貴族たちはこの通りに壮麗な邸宅を建設させ、その後も、ローマ教皇の様々なプロジェクトに振興されてますますその傾向は進みました。この通りは、バロック時代においては祝宴やスペッタクルなどの舞台となりました。ファルネーゼ宮、スタビリメント・スパニョーリ宮、サッケッティ宮(プライベート住宅)などはその一例です。またハイレベルの骨董品店も多数あります。 ゴヴェルノ・ヴェッキオ通り Via del Governo Vecchio (ナヴォーナ広場から) この通りは、ローマの中心、ナヴォーナ広場からわずか50メートルのところにあります。まずはナヴォーナ広場南側にあるブラスキ宮殿Palazzo Braschi (ローマ博物館)の裏側にあるパスクイーノ広場piazza Di Pasquinoにでましょう。ゴヴェルノ・ヴェッキオ通りは、この広場とオロロージョ広場piazza dell'Orologioを結ぶ長い通りです。 この通りはかっては教皇通りと呼ばれていた通りで、サン・ピエトロ広場からサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノまでの教皇行列の通る道路でした。この通りの39番地にローマの総督(ゴヴェルナトーレ)が住んでいて1700年代の中庸までこの屋敷を使っていたため、ゴヴェルノ・ヴェッキオ通りと呼ばれるようになりました。このようにこの区域の主要道路であったこの通りには、現在も魅惑的な趣が漂っています。道両側の建物はルネッサンンス様式で、現在も大半は昔と変わらず、瀟洒なパラッツォと庶民の家が混ざり合い共存しており、表現しがたい雰囲気のある通りです。 現在は、オリジナリティ豊かで他所では見られないファッション・ブティックが数多く集まっています。この地域は夕方から夜ふけまで多くの人が集まり、賑わい、ローマの最も活気のある区域の一つとなっています。食べたり飲んだりという場所としてはその選択肢の多さに戸惑うほどです。もちろん、「ローマ式」ピッツァをつまむためにどこかの店に立ち寄るのもいいでしょう。 ゴヴェルノ・ヴェッキオ通りはオロロージョ広場Piazza dell'Orologioでおしまいとなります。ここには大きな時計塔がそびえたっているため、この名前の広場となりました。1648年にボッロミーニにより建立されたこの塔には聖母マリアを描いたモザイク画が額に入って飾られています。この広場とゴヴェルノ・ヴェッキオ通りの角には小礼拝堂があり、聖母マリアと幼いキリストを描いたフレスコ画が、漆喰の天使の像に支えられた形でおさめられています。 <photo copyright> 写真上からE:Terori di Roma http://www.tesoridiroma.net/ 写真上からD:Lavoratorio di Roma http://www.Laboratorioroma.it |
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