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ローマの城壁と城門の秘密
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アウレリアヌス帝の城壁 Mura Aureliane
アウレリアヌス帝の城壁Mura Aurelianeは蛮族の攻撃からローマを守るために、アウレリアヌス帝により270年から273年の間に建設されたローマを取り囲む城壁です。この当時のローマは、共和国時代の紀元前4世紀に建設された、いわゆるローマの七丘を取り囲むセルヴィアーネ城壁に囲まれていましたが、町は次第にその城壁の外にまで発展していたのでした。とはいえ、ドイツ国境にあふれ出てきた蛮族に代表されるこの新しい脅威は、すでにローマ帝国の手にあまる脅いとなり、新城壁の建設が必要となったのでした。

アウレリアヌス帝の城壁は長さ19キロ弱で軍事技術者により緻密に研究され、建設は都市作業職業組合に委嘱されました。レンガでつくられた城壁は高さ約6.5メートル、厚さ3.5メートルあり外部から峡間を備えた半円筒ヴォールドで保護されていました。30メートルごとに四角形の高塔がそびえ、巡察路と同じ高さに兵器操作部屋、その上にテラスが設けられました。
城壁には双アーチ型、あるいは半円筒ヴォールト型の門が一定間隔ごとに多数設けられ、城門は人や車両の通過用、あるいは城壁を強化する役割の両方を担っていました。

4世紀初頭にマクセンティウス帝はこの城壁の一部の修復工事を手がけ、401年ー402年には、オノリウス帝が重要な工事を実施しました。すなわち、塔と塔の間の外壁の高さを倍にし、塔も1階分追加したのです。その結果、それまでの城壁上の通路は、その上にもう一段の城壁ができて狭間で保護されたことで、屋根のある「回廊」となったのです。そして塔は二つ目の兵器操作室を持つようになりました。

アウレリアヌス帝の城壁の大部分は現在も城壁として存在しています。今でも見ることのできる最初の区間はローマ市の北から時計周りにいくと、フラミニア広場にあるフラミニア門Porta Flaminiaです。この門に続く区間は、始めの部分は近年の修復作業が施されているとはいえ、比較的よく保存されています。この区間は曲がりくねった部分が含まれているため、"曲がった城壁"の意味を持つムーロ・トルト「Muro Torto」と呼ばれており、皇帝のヴィッラを支える構造物となっていました。実際、この城壁の右側は道路に沿い、左側はヴィッラ・ボルゲーゼに沿うという形になっているのです。

ムーロ・トルト通りがコルソ・イタリアになり、ヴェネト通りと交差する小丘の上にピンチャーナ門Porta Pincianaがあり、ここが古代のサラーリア街道Via Salariaの起点となっています。その次のコルソ・イタリア沿いに走る、保存状態のいい塔が18ある区間は、特によく保存されており、一部は城壁の中に人が居住しています。

サン・セバスティアーノ門と城壁博物館
Porta S. Sebastiano e Museo delle Mura

サン・セバスティアーノ門としてより知られる旧アッピア門は、アウレリアヌス帝の城壁において最大かつ最も保存状態のいい門の一つで古代ローマの幹線道路である旧アッピア街道Via Appiaの出発起点です。この門の内部に城壁博物館が設置されています。

同博物館の展示コースは同門の2階と3階にあり、古代ローマ、中世、近代と3つのセクションに分かれており、ローマ城塞史を示す展示パネルにより構成されています。アウレリアヌス帝の城壁について、創設当時かから中世、そして二十世紀に至るあらゆる修復・拡大工事を含む、様々な建設工程が分析されています。2階の円形ルームには、同城壁の建設工程模型やローマの城塞の変遷を明示した図面が展示されています。
博物館のビジターは二つの塔の間にある同門中央棟上のテラスにおよび西側塔のテラス上にでることができます。博物館の展示室を見終えた後は城壁の塔と塔の間の連絡路(回廊)をC.コロンボ通りVia C.Colomboの方向に歩行することが可能です。

城壁連絡路の散策 Il camminamento sulle Mura
サン・セバスティアーノ門とC.コロンボ通りの間の城壁内の連絡路(回廊)には10の塔が含まれており、350メートルの長さがあります。第一塔までの回廊最初の区分にも、塔内部にも、射手位置を供えた狭間、現在は存在していない階上部屋へ上る三方向階段など、オノリウス帝時代の城壁が保存されています。

第二塔に至る連絡路にはオリジナル狭間の保存は一つだけで、他の狭間は変容されたり、詰め物をされたりしており、柱は1930年代および1966年に修復されたものです。塔内部では中世に修復された正面の壁に注目してください。第三の塔は、15世紀にはおそらく隠遁者の隠れ家として使われていたためか、その記録として聖母マリアと幼子の絵が壁に描かれています。第四塔へとつながる回廊にはオリジナルの床が保存されており、その中心には、アウレリアヌス帝の城壁の床面と次のオノーリウス時代の床面との間の接合を示す割れ目が残っています。これは柱や屋根つき回廊を建設する際の土台を拡大するために付け加えられたものです。

城壁博物館 Museo della Mura
Via di Porta San Sebastiano 18  Tel. 06 70 47 52 84
http://www.museiincomuneroma.it
開館時間: 9:00-14:00 月曜休館
入館料: 3,00 ユーロ

<photo copyright>
写真上からA:Lavoratorio di Roma
http://www.Laboratorioroma.it   


 
 
 
 
 
 
 
 


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