26 July 2001
ローマ子育て日記 20(最終回)
〜 マルコのことば 〜
のき しのぶ
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どんなおもしろい言葉をしゃべるようになるのかな...
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マルコは私のあぶなっかしい日本語と夫のしゃべる北部風のイタリア語を聞いて育っている。私は海外で育ったため、英語でも時々話しかけてしまう。本人にはもしかしたらとても気の毒なのかもしれないが、あの小さな頭の中で混乱しながらも3言語分のハードディスクが生成中にちがいない。1歳6ヶ月現在、完全に言える言葉は「マンマ」(mamma=お母さん)のみ。その他に「ツィエ」(grazie=ありがとう、のつもり)、「チャー」(ciao=チャオ、のつもり)など。日本語とイタリア語の両方をよく理解するが、しゃべる方は、こちらがどんなに日本語でがんばっても、やはりイタリア語がメインになりそうだ。
2001年7月、恒例の短編ビデオ用の撮影を行なった。夫はマルコと私を参加させる口実作りのため、マルコを主人公の一番下の弟として登場させた。今回は両親をキャンパーの火災事故で亡くした青年が主人公。留学を中断し、7歳と2歳の弟たちの世話をする彼は、どうしても事故の原因をつきとめたくて現場に向かうが…といった感じの物語である。マルコがカメラの後ろにいる私に泣きながら飛びつくこともあったが、撮影の方は順調に進んだ。スタッフの中でマルコの一番のお気に入りは音声さん。大変影響を受けたようで、この2・3日、ヘッドフォンを付けてごきげんで歩き回っている。
マルコがどのようなおもしろい言葉をしゃべるのか、これから楽しみだ。保育園に通うようになればきっと「ロマネスコ」(romanesco=ローマの方言)も身につくことだろう。来年あたりは台詞付きの役がこなせるようになるのだろうか。夫の短編ビデオは、どうやらマルコ成長の記録にもなりそうだ。
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著者プロフィール
のき しのぶ
東京都出身。イタリア在住13年。 ドキュメンタリの企画制作、リサーチ、AVID編集などを行なう。イタリア政府給費留学生として来伊、ボローニャ大学文哲学部卒業。
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