日本の人たちが私の第二の祖国であるイタリアの、たとえばフィレンツェに来て「ボローニャ風タリアテッレ」を食べたがったり、ミラノへ旅行して日本へ帰国した人が「ミラノではね、モッツァレッラと生ハムがおいしいんだよ」などといったりしているのを聞くたびに、ちょっと待ってよ、そうじゃないんですよー、とよけいなおせっかいをしたくてうずうずして8年。
ボローニャ風タリアテッレも、モッツァレッラも生ハムもおいしいけれど、フィレンツェにはフィレンツェでしか味わえない、ミラノにはミラノだけの、おいしいものがあるんですよ、そう思って企画したのがこの本です。
ミラノに13年在住のフォトグラファー木村キンタ氏もまきこんで、「食べ物狂いの在住日本人の味覚で選んだ北イタリアの郷土食べ物のガイドブック」を作りました。各土地で絶対食べたい料理、味見したい食材を紹介してますが、どんなに有名で代表的な郷土料理でも、私達の舌に合わなかったら紹介していないし、とてもマニアックなものでも日本人ならこれ、絶対好きだよね、と私達が判断したものはどんどん紹介しています。
レストランガイドと共にこれを持って旅に出れば、メニューを決めるのもきっとラクになるはずだし、お土産選びのヒントにもなるはずです。各素材、各料理の歴史的背景やエピソードなどもたくさん書いたので、ウンチク好きの方々にも面白く読んでいただけると思います。 2003年6月
宮本さやか
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