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読み物・エッセイ  イタリア 音楽の旅
 
14 ottobre 2005

第29回 ヴェルディの初期のオペラが多く上演される劇場
ピアチェンツァ

ピアチェンツァ - エミリア・ロマーニャ州
Piacenza − Emilia Romagna

牧野 宣彦



☆特集「ヴェルディのディーバ、ディミトラ・テオドッシュウ」はここをクリック!
☆2006年NORMAノルマツアーへのお誘いはここをクリック!

ピアチェンツァはミラノから汽車で約1時間のポー川流域にあり、人口10万位の小さな街だが、歩いてみると意外に文化の香りのする街である。この街の歴史を遡ると起源はローマ時代で、クレモナと並ぶ北イタリア 最古の古代ローマの植民都市だった。紀元前218年、ケルト領に対する前哨基地としてローマ植民地住人600人によって創設され、紀元前187年、エミリア街道でリミニと結ばれ、紀元前90年にはローマ帝国自治都市 に制定された。

ヴェルディの作曲した「レニャーノの戦いLa Battaglia di Legnano」は、12世紀にドイツから侵略してきたバルバロッサの軍に北イタリアのピアチェンツァ、ヴェローナ、ブレシアなどの同盟軍が戦う物語だが、 ピアチェンツァはレニャーノの戦いの後にロンバルディア同盟都市と神聖ローマ帝国皇帝がコンスタンツ平和条約を話し合った場所である。
ピアチェンツァはその後も発展を続けたが、ヴィスコンティ家、ミラノのスフォルツァ家に支配され、1545年に教皇領になった。これは当時の教皇パウルス3世ファルネーゼPaolo V Farnese が、パルマ、ピア チェンツァの領地を我が子に与えた為だった。当時人口が多く、経済が活性化していたピアチェンツァは公国の首都になったが、その後首都がパルマに遷都され、それ以後街の発展は停まり、人口も経済もミラノ に吸い取られ、次第にミラノのベッドタウンのようになって行った。

ヴェルディの晩年の住まいサンタ・アガータはこのピアチェンツァの地域に属する。その為ピアチェンツァの人たちはヴェルディを自分達の作曲家であるという誇りを持っていて、劇場ではヴェルディ初期の作品が多く上演される。

●テアトロ・コムナーレ Teatro Comunale
現在のテアトロ・コムナーレは、1798年12月24日に火事で燃えたテアトロ・ドゥカーレの後にピアチェンツァの貴族によって建設された。1803年9月に着工され、1804年9月10日に大きな祝典とともに開場した。建てたのはロタリオ・トンバLotario Tombaで、ババリアの作曲家シモーネ・マイヤーSimone Myreの「Zamori ossia Eroe delle in indie」で開場した。
劇場の座席数は1000、平土間と2層のパルコ、2層のガレリアと天井桟敷がある。内装はネオクラシックで、ミラノのスカラ座を建設したピエールマリーニPiermariniを思い出させる。しかしながら、両者の違いはピエールマリーニのプラテアが馬蹄形であるのにトンバのは3/4の楕円形になっている。
20数年後の1830年に改装が行われ、その時はスカラ座の内装などを手がけたアレッサンドロ・サンクイリコAlessandro Sanquiricoによって、天井などは青と金色で装飾された。1930年にはファサードが造られ、ポルティコなどはネオ・クラシックスタイルでスカラ座に似ている。

私は今年の5月にホセ・クーラJose Curaの出演した「パリアッチPagliacci」を見に久しぶりにピアチェンツァを訪れた。一緒に上演されたマスカー二のMascagni「カヴァレリア・ルスティカーナCavalleria Rusticana」は宗教的、古典的演出で南部の人々の信仰の深さを表現した美しい舞台だった。「パリアッチ」は一転して現代的演出だったが、ホセ・クーラの力強い声が印象に残っている。
日本でホセ・クーラの出演するオペラを聞くと、最低でも4万円位はするだろう。それが前から2列目のプラテアの席が45ユーロと安いのが、嬉しかった。イタリアは、ユーロ導入以来全て値上がりしているが、オペラのチケットだけはそれ程、値上がりしていないようなので、イタリアでオペラを見る事をお薦めします。今シーズンの12月までの演目が発表されたので紹介します。

2005年10/28,30, 11/3,6 プッチーニ作曲「マノン・レスコーManon Lescaut」
12/21,23,27,29 Azio Corthi 作曲「Liberta」

♪♪Biglietteria Teatro Municipale♪♪
Via Verdi 41 29100 Piacenza
Tel: 0523 492254 Fax: 0523 492253
Tel Biglietteria: 0523 492251
E-mal:teatro@comune.piacenza.it
URL: http://www.teatricomunali.piacenza.it



●ゴティコ Il Gotico
街の中心にあるカヴァッリ広場Piazza dei Cavalliに聳える旧市庁舎。1281年に建設され、ロンバルディア・ゴシック建築の傑作といわれ、上部は全てレンガ造りで、 優雅な多連窓と狭間で飾られている。
建物の前には2体のファルネーゼ騎馬像Stataue equestri dei Farneseがある。これはフランチェスコ・モーキFrancesco Mochi(1620〜25)の代表作で、バロック様式の優れた彫刻作品。向かって左の像はスペイン王フェリペ2世の傭兵隊長を務めたアレッサンドロ公Duca Alessandro(1545〜1592)、 向かって右はその息子のラヌッチョ1世Ranuccio T(1592〜1622)の像である。

●サンタントニオ聖堂 S.Antonio
4世紀に創建され、14,15世紀に増築されたロマネスク様式の美しい聖堂。12世紀に造られた大理石の彫刻のファサードがあり、扉口の側柱には12世紀のレリーフがある。 これは天国「il Paradiso」と呼ばれている。右側廊の祭壇には、15世紀に作られた磔刑像があり、扉の向こうには15世紀に増設された回廊付き中庭へと続く。別棟にある小さな 資料館には祭服、羊皮紙、彩色本、絵画などの展示がある。

●リッチ=オッディ近代美術館 Galleria d'Arte moderna
イタリア人の作品ばかり850点を展示する近代美術館。元ジュゼッペ・リッチ・オッディGiuseppe Ricci-Oddiの私的コレクションで、1924年にピアチェンツァ市に寄贈された。 アントニオ・フォンタジーネAntonio Fontanesiの風景画、ジョルジョ・デ・キリコGiorgio De Chiricoらの作品がある。

●ドゥオーモ Duomo
1122年から1233年にかけて建設された細部にゴシック様式を取り入れた、ロマネスク建築の美しい建物。71メートルある鐘楼は1333年に建設された。8つのリブが支える丸天井に はグエルチーノGuercinoの「巫女」、モラッツォーネMorazzone によるフレスコ画が描かれている。聖堂内陣には彫刻とペイントで塗られた1447年に作られた木製多翼祭壇画、 1471年に作られた聖歌隊席も美しい装飾で見逃せない。クリプトは108本の柱で支えられている。
ドゥオーモの隣には司教館があり、2階は司教区博物館になっている。ドゥオーモから運ばれたフレスコ画、カンバス画、18世紀の家具などが展示されている。

●サン・サヴィーノ聖堂 S.Savino
1107年に献堂されたロマネスク様式の聖堂で、バロック風の柱廊が見られる。聖堂の内陣には街の守護聖人である聖サヴィヌスS.Savino(420年没)の聖骨箱が奉納されたバロック 様式の祭壇がある。頭上には12世紀に作られたと思われるロマネスク風の木製の磔刑が吊るされている。聖堂内の3つのアーチからクリプトへ入るが、ここでは12世紀の黄道12宮 を表現した美しいモザイクの床が見える。

●ファルネーゼ宮殿 Palazzo Farnese
チッタデッラ広場に面して建っている壮麗なファルネーゼ宮殿は後期ルネッサンス期に、フランチェスコ・パチョットFrancesco Paciotto が構想を練り、その後1564年に ヴィニョーラVignola が計画に参画したが、未完成に終わった。しかし現在建物は修復が進められ、建物の中には市民美術館Museo Civico、リソルジメント資料館 Museo del Risorgimento、国立文書館Archivio di Statoなどがある。

●マドンナ・ディ・カンパーニャ聖所記念堂 Santuario della Madonna di Campagna
1528年にアレッシオ・トラメッロによって建造された建物で、クロチャーテ広場Piazzale delle Crociate の前に建っている。内部はフレスコ画やキャンバス画で装飾されている。 ゲーテが絶賛した画家ジョヴァンニ・アントニオ・ポルデノーネGiovanni Antonio Pordenoneの作品「聖アウグスティヌスS.Agostino」「聖カタリナの神秘の結婚Storie di S.Caterina」 「聖母マリアの誕生Nativita di Maria」「東方3博士の礼拝Adorazione dei Magi」「プレゼピオの羊飼いたちPastori al Presepio」「エジプトへの逃避Fuga in Egitto」などの作品がある。

●市民美術館 Museo Civico
ムラノガラス、貴金属、陶磁器、絵画などを含む美術館で、絵画館にサンドロ・ボッティチェリSandro Botticelliの作品で有名な「幼子イエスを礼拝する聖母と聖ジョヴァンニ」、 カルロ・フランチェスコ・ヌヴォローネCarlo Francesco Nuvolone、ルイジ・ミラドーリLuigi Miradoriなどの作品がある。考古学博物館にはエトルリア人が占術に用いた紀元前2世紀ごろ の作品、青銅の「エトルクスの肝臓」、またローマ時代の彫刻、モザイク、碑文などが展示されている。

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郊外の名所
●グラッツァーノ・ヴィスコンティ Grazzano Visconti
ピアチェンツァから南方のヌーレ川の平野の田園地帯に中世の街を再現した小さな村がある。建物などが中世のお城や民家を真似て造られ、行ってみると中世の街にいるようなタイム・ スリップを味わう事ができる。ここは20世紀初頭にミラノ伯で実業家のヴィスコンティ・モドローネ伯爵が私財を投じて建設した村である。
このヴィコンティ・モドローネ伯爵こそ、 スカラ座が19世紀後半に財政的危機に陥った時、指揮者のトスカニーニらとスカラ座を復興させた人物であり、スカラ座博物館初代の館長であり、映画監督ルキーノ・ヴィスコンティの 父親である。ミラノには彼の偉業を記念してヴィスコンティ・モドローネ通りがある。
ここでは、民芸品や、キノコなどこの地で生産される物産が売られ、夏の祭の日には女性達の 華やかな中世の衣装の行列や祭を見る事が出来る。

インフォメーションInformazione
IAT di Grazzano Visconti
Corte Vecchia 9 299020 Grazzano Visconti(PC)
Tel/Fax:0523 870997
E-mail:iat@grazzano.it
URL: http://www.grazzano.it

●ルイジ・イッリッカ博物館 Museo Luigi Illica
ピアチェンツァから南西に34キロの所にカステッラルクアートという人口4000人位の小さな街がある。この街は緑の丘の上にある平和な田園都市だが、オペラ史上重要な人物の生誕地とし て知られている。ヴェルディ以後最大のオペラの作曲家であるジャコモ・プッチーニGiacomo Pucciniは、作曲に際して、神経質な程台本などを書き換えたり、何度も修正した事で知られ る。その気まぐれなプッチーニに付き合い、彼に傑作を作曲させた脚本家がルイジ・イリッカで、彼は「マノン・レスコーManon Lescaut」、「ラ・ボエームLa Boheme」、「トスカTosca」 、「マダマ・バタフライMadama Butterfly」などの作品の台本を手がけた。以前にも述べたが、イタリアは郷土の芸術家を大切にする国である。オペラの台本という地味な仕事をした人物 を尊重して、博物館を作るなんて素晴らしい。ここではフランケッティの「クリストフォロ・コロンボ」、プッチーニの「マダム・バタフライ」、「トスカ」の台本などが展示されている。 プッチーニの作品に関心のある方は訪れる事をお薦めします。

インフォメーションInformazione
Tel:0372 460567
URL: http://www.castellarquato.com/turismo/musei/illica/index.html
*見学は要予約

●マレンゴ戦争博物館 Museo della Battaglia di Marengo
プッチーニが1900年に作曲した名作「トスカTosca」の第一幕は、1800年に起こったマレンゴの戦いで、ナポレオン軍がオーストリア軍に敗れたニュースを知らせるシーンがある。アレキサ ンドリアに近いマレンゴにはマレンゴ戦争博物館があり、その時代の様子が偲ばれる。ナポレオンが戦争をしている場面を描いた版画や戦争の陣地の模型、当時活躍した将校たちの肖像画 など興味深い展示がある。

インフォメーションInformazione
Museo della Battaglia di Marengo
Via Genova 8/a Spinetta Marengo
Tel:0131 216344 Fax:0131 304016
E-mail:poggio@provincia.alessandria.it
URL: http://www.marengo1800.it
*見学は要予約

ピアチェンツァデータ

お薦めホテル
★Grande Albergo Roma 街の中心にあり劇場まで近い。4ツ星ホテル
Via Cittadella 14
Tel:0523 323201 Fax:0523 330548
E-mail:hotel@grandealbergoroma.it

★Hotel Milano 駅からも近く、劇場までも歩いて行ける便利のよい3ツ星ホテル
Piazzale Milano 7
Tel:0523 336843 Fax:0523 385101

★Park Hotel 街の中心から少し離れているが、現代的で快適なホテル
Strada Valnure 7
Tel:0523 712600 Fax:0523 453024
E-mail:infoparkhotelpiacenza.com

★Ovest 劇場からは少し離れているが、快適な3つ星ホテル、59室
Via Maggio 82
Tel:0523 712222 Fax:0523 711301
E-mail:info@hotelovest.com

お薦めレストラン
★Taverna Inn 劇場に近く、値段も安く美味しい、エミリア・ロマーニャの地方料理。
Piazza S.Antonio
Tel:0523 335785

★Antica Osteria del Teatro 街の中心にあり、優雅なレストランだが、値段は高い。
Via Verdi 16
Tel:0523 323777
E-mail:menu@anticaosteriadelteatro.it

★Piccolo Roma グランデ・アルベルゴ・ローマのレストラン、地方料理が味わえる。 Via Cittadella 14
Tel:0523 323201

★Bar Regina ドゥオーモ広場にある バールだが、美味しいジェラート、パニーノなどが味わえる。
Piazza Duomo 12021
Tel:0523 330348


特集「ヴェルディのディーバ、ディミトラ・テオドッシュウ」

現在イタリアの歌劇場で最も活躍している女性歌手がディミトラ・テオドッシュウDimitra Theodossiouだ。彼女はヴェルディのオペラだけでも 12本位のレパートリーを持っていて、他の女性歌手にない声の強さとピアニシモの美しさを併せ持った素晴らしいソプラノ歌手である。
私が2000年の10月にベルガモのドニゼッティ劇場で彼女が歌った「アンナ・ボレーナ」を聞いた時の衝撃は今でも鮮烈に想い出される。そして拙著「イタリアオペラツ アー」にその時の印象を書いたが、日本で彼女について書いた記事はそれが恐らく最初だった気がする。翌年彼女はフェニーチェ座の引越し公演で来日し、雑誌「AERA」 の表紙になり、彼女の出演した「ラ・トラヴィアタ」がNHKで放送され、一躍有名になったが、2000年10月の時点では日本で彼女が偉大なソプラノであると気づいて いた人は少なかったと思う。

ギリシャ人の父親とドイツ人の母を持つディミトラ・テオドッシュウは、7歳の頃、ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」を聞き、将来自分はレオノーラ (トロヴァトーレの女性のヒロイン)を歌うと決意したが、父親の反対で声楽の勉強はさせてもらえず、大学はミュンヘン大学で経済学を学んだ。25歳のある日電車の中で 1人の女性に遭遇し、彼女の人生は変わる。彼女の前に座っていた女性が元オペラ歌手で、もし歌手になりたいのなら私の所に練習に来なさいと誘われた。そして彼女は 女性歌手としては遅い25歳で歌手の勉強をスタートした。そして、ビオッティ国際コンクールで1位、1995年のドミンゴ国際コンクールで2位になり、オペラ歌手への道を 歩み始めた。


その後の彼女の活躍はめざましい。ボローニャでのピッツィ演出の「アッティラ」で名声を勝ち得た後、ヴェルディ没100年祭にあたり各地でヴェルディのオペラが上演 された2001年には、彼女はイタリアの各地の劇場でヴェルディの作品を歌い絶賛を博した。
現在ロッシーニを歌う軽いレッジェロの女性歌手は多いが、ドラマティコソプラノの歌手は少ない。彼女と同じ世代の歌手にフィオレンツァ・チェドリンスがいるが、 彼女は、「ノルマ」からプッチーニ、ヴェルディ、チレーア、「メリーウィドゥー」まで歌う幅広いレパートリーの持ち主。一方、テオドッシュウは自分の声に相応しい 役を堅実に歌う歌手で、「ノルマ」「イル・トロヴァトーレ」などをメインのレパートリーにしている。
彼女はプッチーニを殆ど歌っていないが、2003年の12月に韓国、日本に公演に来た時、韓国で「ラ・ボエーム」を歌った。日本食ではお寿司よりしゃぶしゃぶが好きな テオドッシュウは、着物が好きなので、私はいつか「マダマ・バタフライ」を歌ってくれるのを期待している。古きよき時代の日本女性のように義理堅く、優しい性格の 彼女は素晴らしいチョウチョウサンを見せてくれるだろう。しかし、彼女の一番のレパートリーはギリシャの先輩マリア・カラスが最も得意とした「ノルマ」だ。 カラスの後、エレーナ・スリオティスが続き、彼女達の後輩テオドッシュウは間違いなくカラスの後継者だ。

私は幸運な事に去年の1月テオドッシュウと一緒に食事をする機会を持った。大歌手にもかかわらず、周囲に気配りをする人で、参加者全員が彼女の人柄に魅了された。 2006年春のノルマツァーでは、テオドッシュウと参加者の晩餐会が日程に組まれている。
ディミトラ・テオドッシュウのサイト(http://www.dimitratheodossiou.com)では、これからの彼女のスケジュール、レパートリー、発売されているDVD,CD、彼女の舞台 姿の写真などが見ることができる。

今年の9月25日はフィレンツェのテアトロ・コムナーレの初日で、ヴェルディの初期の傑作「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」が上演された。主役のジゼルダを歌った のがテオドッシュウ、男性の歌手にもラモン・バルガスなど有名な人がいたが、テオドッシュウの歌唱は冴え渡り、孤軍奮闘していた。演出が、時代を11世紀から現代の イラク戦争に置き換えた無理のある舞台だったが、救いはテオドッシュウの歌で、彼女が全体の雰囲気を盛り上げていた。
オペラ終了後楽屋を訪ねJITRAの読者にサイン入りのプロマイドをもらえないか尋ねたら、2ツ返事でOKしてくれた。
このテオドッシュウさんの美しい舞台姿のサイン入りプロマイドを、JITRAの読者の方5名にプレゼントします。

ディミトラ・テオドッシュウさんのサイン入りブロマイドを5名様にプレゼント!


当選者は次の方々です。おめでとうございます!

  藤川 麻紀さん(奈良県)
     和出野 充洪さん(東京都)
        藤野 啓子さん(大阪府)
           田中 陽子さん(神奈川県)
              有松 祥雄さん(山口県)

NORMAノルマツアーへのお誘い

ベッリー二が作曲し、1831年スカラ座で初演されたオペラ「ノルマNorma」は、ベルカントオペラの最高傑作といわれている。 しかし、ノルマを歌える歌手はマリア・カラスのようにソプラノドラマティコで、アジリタのテクニックが必要である。マリア・カラス以後、 レナータ・スコットなどの歌手がこの難役に挑戦したが必ずしも成功したとはいえないが、現在、ギリシャ出身のディミトラ・テオッシュウは、 マリア・カラス以来最大のノルマを歌うソプラノといっても過言ではない。そして今回パレルモで、アダルジーザを現代最高のメゾソプラノ、 ダニエラ・バルチェローナが歌い、2人が共演する。これは来年上演されるあらゆるオぺラ公演の中でも最高の公演といえるだろう。
今回のツアーは期間が10日間と短いが、パレルモに4泊し、ノルマを3回見ます。ノルマの主役ディミトラ・テオドッシュウさんを囲んでの晩餐会も予定されています。そして、新装なったスカラ座、フェニーチェ劇場でもオペラを鑑賞できるので、 ツアーに参加された人はきっと満足されるでしょう。是非ノルマツアーに参加される事をお薦めします。

企画 トラベルライター 牧野宣彦


「ノルマ」ツアー
期間:2006年3月29日(水)〜4月7日(金) 10日間
旅行経費:390,000円(朝食以外の食事4回を含む)
訪問予定都市:ミラノ(2日)、ヴェネツィア(2日)、パレルモ(4日)
予定演目: 
 ★ドニゼッティ作「ランメルモールのルチーア」 ミラノ スカラ座
 ★マイアベーア作「エジプトの十字軍」 ヴェネツィア フェニーチェ座
 ★ベッリー二作「ノルマ」 3回  パレルモ テアトロ・マッシモ
(ディミトラ・テオドッシュウ、ダニエラ・バルチェローナ出演予定)
チケット代金:スカラ座はチケットの額面プラス5000円、他の劇場は額面プラス4000円です。



ディミトラ・テオドッシュウ

ダニエラ・バルチェローナ

テアトロ・マッシモ劇場

「ノルマ」舞台

☆問い合わせ☆
イタリアオペラ鑑賞会
Tel/Fax:043 246 1571(日本)
E-mail:joschuajp@ybb.ne.jp

アトリエトラベル
〒160-0004 東京都新宿区四谷2-11 大西ビル2F
Tel:03 5368 2660 Fax:03 5368 2661
E-mail:art@atelier-travel.com.jp


著者プロフィール

牧野宣彦(まきののぶひこ)


早大卒。1974年、旅行会社にて日本初のニューイヤー、スカラ座オペラツァーを企画。その後コンピュータ会社を経て、1998年よりイタリアに住み、現在ボローニャ在住。フリーのトラベルライターとして、イタリアの旅行、音楽、グルメ関係の執筆、写真撮影を行う。
著書
「イタリアのべストラン」(透土社):トスカーナとイタリアのベストレストラン、ワイナリーなどを紹介。イタリア料理の人気の秘密をフランス料理と比較して解説。「イタリア歴史的ホテル・レストラン・カフェ」(三修社):イタリア各地の歴史的な面白い場所を203箇所紹介。イタリアで一番面白いガイドブック。「イタリアオペラツァー」(あんず堂):イタリア30都市でのオペラ体験紀行。音楽史跡、劇場、博物館、オペラを聞くために便利なホテル、レストランなど面白い情報を紹介。
 





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