●こんな場面で
1)Il fatto è che.... は「事実は・・・ということである」「実際のところは・・・である」という意味の表現です。あとには、ふつうの文をそのまま続けます。結論を断定的に述べるときや、自分の言いたいことを強調して述べるときに使います。
Il fatto è che Mara non è venuta. 実際のところ、マーラは来なかった。
イル ファット エ ケ マーラ ノネ ヴェヌータ
Il fatto è che il treno arrivato in ritardo. 実を言うと、列車が遅れて到着したんだ。
イル ファット エ ケ イル トレーノ エ アッリヴァート イン リタルド
Il fatto è che questo prodotto non è attraente. この製品が魅力的でないというのは事実だ。
イル ファット エ ケ クェスト プロドット ノネ アットラエンテ
2)Risulta che ....は「結果的に・・・ということになる」「結局は・・・である」という意味になります。あとにはふつうの文をそのまま続けます。いろいろな事実や意見を述べたあとで、結論を言うときに使います。
Risulta che non possiamo più tornare indietro. 結局、私たちはもう後戻りすることはできない。
リスルタ ケ ノン ポッスィアーモ ピュ トルナーレ インディエートロ
Risulta che la vendita è aumentata rapidamente. 結果的に売り上げは急速に伸びた。
リスルタ ケ ラ ヴェンディタ エ アウメンタータ ラピダメンテ
※編集部より
高田先生が講師をなさったNHKラジオのイタリア語講座が、この4月から再放送されています。入門編のわかりやすい講座です。ぜひお聴き下さい!
『アンコールイタリア語講座』
NHKラジオ第2 放送:(月〜土) 午後11:20〜11:40 (入門編は月〜木)
講師プロフィール
高田和文(たかだ かずふみ)
ローマ日本文化会館館長。大学やテレビ・ ラジオの講座におけるイタリア語教育、イタリア演劇の研究・紹介活動などが認められ、2006年5月イタリアのカヴァリエーレ勲章を授章。著書に「話すためのイタリア語」(白水社)、「NHKスタンダード40イタリア語」(NHK出版)など。 |