
今回と次回は、人の生死を言う表現を勉強します。自分の生まれた年や場所を言う文は、簡単な自己紹介の時に使えます。また、学校の入学願書や官庁などに提出する書類にもたいてい生年月日や出生地を書く欄があります。実用的な面でもだいじな表現ですから、ぜひ覚えておきましょう。基本的な形さえしっかり覚えておけばそれほど難しくはありません。年号や日付の言い方もあわせて覚えておくようにしてください。
キーフレーズ
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Sono nato nel 1974. 私は1974年に生まれました。
ソーノ ナート ネル ミッレノヴェチェントセッタンタクァットロ
Dove sei nata? 君はどこで生まれたの?
ドーヴェ セイ ナータ
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●こんな場面で
1)生まれた年・場所を言う
「生まれた」と言うには、これまでに勉強した「近過去」の時制を使います。ただし、「生まれる」という動詞はnascereですが、過去分詞は
natoと不規則な形になるので注意しましょう。また、essereを使って近過去を作りますから、男性形と女性形で過去分詞の語尾が変わります。まず、「私は生まれた」sono
nato(男性形)、sono nata(女性形)という形をしっかり覚えてください。
Sono nata nel 1981. 私は1981年に生まれました。(女性形)
ソーノ ナータ ネル ミッレノヴェチェントオッタントゥーノ
Sono nato a Osaka. 私は大阪で生まれました。(男性形)
ソーノ ナート ア オーサカ
Mio figlio e' nato in Italia. 私の息子はイタリアで生まれました。(男性形)
ミーオ フィッリョ エ ナート イン イターリア
Mia moglie e' nata il 4 novembre. 私の妻は11月4日に生まれました。(女性形)
ミーア モッリェ エ ナータ イル クァットロ ノヴェンブレ
2)生まれた年・場所をたずねる
相手の生まれた年や場所をたずねる場合も、同じくnascereの近過去の形を使います。親しい相手であれば、sei
nato(男性形)、sei nata(女性形)とし、あらたまった会話であれば3人称の形にして e' nato(男性形)、e' nata(女性形)とします。また、「何年に〜?」とたずねるには
In che anno ....? とします。
In che anno sei nata? 君は何年に生まれたの?(女性形)
イン ケ アンノ セイ ナータ
Dove sei nato? 君はどこで生まれたの?(男性形)
ドーヴェ セイ ナート
In che anno e' nato? あなたは何年生まれですか?(男性形)
イン ケ アンノ エ ナート
Dov'e' nata Sua figlia? あなたの娘さんはどこで生まれたのですか?(女性形)
ドヴェ ナータ スーア フィッリャ
講師プロフィール
高田和文(たかだ かずふみ)
静岡文化芸術大学教授。NHKラジオ・イタリア語講座講師。著書に「話すためのイタリア語」(白水社)、「NHKスタンダード40イタリ
ア語」(NHK出版)など。 |
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