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やっぱりトスカーナ! -鈴木奈月の絵画紀行-
 

15 luglio 2010

第10回 マッサ・マリッティマ
絵と文  鈴木奈月


マッサ・マリッティマ、なんだか名前の響きがいい。リズムカルで。
南トスカーナに位置するこの街は、トスカーナの観光地としてはあまり馴染みないところではあるけれど、なかなかどうしていい街なのだ。

初めて訪れたのはかれこれ15年以上にもなるが、あれは真夏の暑い日、当時住んでいたフィレンツェから、たまには遠出の海に行こうと夫とふたり、バイクででかけた帰り道のこと。
余談だが、ふつうフィレンツェっ子の行く日帰り海水浴場というと、ピサ方面と相場が決まっている。車で約1時間ほどの距離だか、真夏の土日は渋滞がひどくうんざり…。とはいっても私たちはいつもバイクだったので、それほど気にはならなかったのだが。
ま、とにかくたまには場所をかえようっていうわけで、トスカーナの南の海水浴場、ポプローニアを選んで遊びに行った。

そしてその帰り道、前々から名前の響きでなんとなく気になっていた マッサoマリッティマに寄ったのだ。この街は海から約20キロほど離れた高台にあって、くねくねと坂道を登って街にたどり着く。
はっきりいって、まあどうせ、たいした街ではなかろうとたかをくくっていたのだが、着いてびっくり!なんとまあ、りっぱな大聖堂があるではないか。ピサ大聖堂の小型版といったカンジだ。入り口へと続く階段に腰掛けて、夕涼みをしているたくさんの市民たち。 白っぽい地肌が夏の夕暮れの光にキラキラして、とてもキレイだったのを覚えている。大聖堂周辺の散策も趣があってよかったし、ここが観光地として3流なのはどういうわけか???

まあだいたいにして、トスカーナの街はレベルが高すぎるんですな。例えば夫の出身であるカラブリア州。この州の大事な観光シンボルのひとつがクロトーネに残されたギリシャ神殿の1本の柱。たった1本ですよ。りっぱな神殿がいっぱい残っているシチリアだったら相手にもされないであろうこの1本の柱が、他にひとつも神殿が残っていないかわいそうなカラブリア州の、大事な観光資源なのだ。いくらクロトーネが、かのピタゴラスにとてもゆかりの深い街だとはいっても…。

話しがズレちゃいましたけど、この マッサ・マリッティマ が、いや、他にもいっぱいあるトスカーナの小さな街が、もっと観光資源の少ない他の州にあったりしたら、今よりずっと有名になっていたろうになあ…なんて、聖堂前の階段に座りながら余計なことを考えたものだ。
でもご安心を! マッサ・マリッティマ は、2003年に、かの Touring Club Italiano から「オレンジ・フラッグ(bandiera arancione)」が与えられお墨付きの観光地となったので、現在はずいぶん賑わっていることでしょう!


著者プロフィール
鈴木奈月 (Suzuki Natsuki) イラストレーター、エッセイスト
89年渡伊。フィレンツェ、ミラノ、カタンザーロに暮らし、現在はローマ郊外オスティア在住。主にイタリアの風景や食卓に関する絵を描き、暮らしのエッセーなどを本や雑誌に掲載する。現在、NHKラジオ・イタリア語テキストに「おばあちゃんのイタリア料理」連載中。

主な書籍
「イタリア・小さな街物語」(JTB出版)
「イタリア・パスタおいしい物語」(東京書籍)他多数

近年の主な活動
2006年11月 イタリア カタンザーロ市 ギャラリー「L'Artigiana」個展
2007年3月 ニッセイ・ライフプラザ内個展
2007年4月 日伊文化交流サロン「アッティコ」個展
2007年8月 文教堂書店・渋谷店のギャラリースペース個展
マッサ・マリッティマ Massa Marittima データ

■マッサ・マリッティマ グロッセート県 (Provincia di Grosetto)  

■交通アクセス
◯ピサから列車でフォッローニカ Follonica 駅よりRAMA社バスで約35分。1時間に1本ほど運行。
◯シエナからもバス(所要時間約1時間)があるが本数は少なく、平日のみの運行。

イタリア国鉄サイト www.trenitalia.com
RAMA社バスサイト www.griforama.it

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■箱 イタリアでの額装の為、保存箱なし
■お申し込み方法 
   インターネット、Fax、もしくは電話でのお申し込み
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   http://www.salone-studiofiori.com/product/492
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