| 初日 |
晴 神戸→大阪→ベネチア
11:35分関西空港発でミラノへ。ここのところ海外旅行に少しだけ慣れて、予めアリタリアのマイレージクラブに入会。カードを見せて、アリタリアのカウンターで飛行機のドア横の広い席を取る。空港利用券を買って、両替と出国手続きを済ませ畿内へ。なるほど、十分に足を伸ばせるスペースがある。なかなか快調なスタート。機内食からイタリア料理。小さなプレートにちゃんと、アンティパスト、パスタ、メイン、デザートが入ってパンもチーズもついている。味も悪くない。イタリアに行く気分上々。機内食、読書、旅行の予習、映画、仮眠、機内食…と13時間は思ったよりも苦痛ではなかった。広い席も奏功。夜、ミラノ・フウミチーノ空港に到着。ここでヴェネチア行きに乗換え。2時間ほどあるはずだったが、空港の中のカフェで軽食してると、あっという間に時間がなくなる。はじめての場所でのトランジットは余裕を持って行うべし!を実感。国内線に乗ってベネチアへ。夜11時過ぎやっとベネチアの空港に到着。あらかじめ本島までの料金を調べてお いたので、高いタクシーには乗らず、高速バス(いずれも似たような船)の方に並
ぶ。ムラーノ島、リド島を経由してサンマルコ広場で下船。すごい景色のはずなのだが、水上はすべて闇、サンマルコ広場も闇。それでもホテルへ向かう徒歩5分ほどの道
のりでベネチアを感じてきた。木のアーチ型橋。そこから見える細い運河と古い建物。深夜にもかかわらず、街燈の中を歩くたくさんの大人たち。本で読んだイタリア人の生活がそこにあるような気がした。インターネットで予約したサヴォイ&ヨランダホテルへ。お腹がすいたので、となりのバールにサンドイッチを買いにでかける。でっかい丸いパンに、ハムとチーズをはさんだシンプルなものを1個。それと飲み物で1000円くらい。ベネチアは恐ろしく物価が高そう。1時すぎ、すぐにおやすみ。
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| 2日目 |
大雨のち晴 ベネチア歩き
記念すべきイタリア初の朝はすごい雨。イタリアはだいたい朝食付きなのでホテル
で食事をし、しばらく雨がおさまるのを待っていたが、無理そうなのであきらめて9時に出発。ホテル近くの店で茶色の傘を買おうとしたら、店員のお兄さんが「シニョーラみたいなエレガントな女性はパープルだよ」と言った。これが、イタリア男か!とすごく感動した。とりあえずサンマルコ寺院に行く。雨のせいか、時期のせいか、寺院に入るために世界各国の人が列をつくっていた。そしておかしかったのが、各国の雨対策。我々日本人はやっぱり傘、それも折り畳みが主流。アメリカ人とおぼしき人は大ざっぱなビニールガッパ。濡れてもOK。おかしかったのは全身にビニールのワンピースを着たドイツ人たち。男も女も腰のところでしばって、フレアスカートみたくひろがって足を覆うスタイルは笑えた。すごい、ビニールであれだけ万国博のような防備ができるのだ。サンマルコ寺院を出る。風があって、豪雨に濡れて、8月なのにとても寒い。近くの両替所で1万円だけリラに替える。やはり空港よりかなりお得!リアルト橋までぶらぶら歩き、ガイドブックで調べたレストランを探した。橋を渡って少しのはずだがいっこうに見つからない。いつしか地図と違う場所にいる。ベネチアの迷路ぶりはハンパでないことを痛感。旅のいちばんの目的がおいしい料理である二人には残念だったが、通りすがりの店でも十分堪能できた。その後も美術館などがあるアカデミア地区に行こうとして、10分たらずの道のりを1時間歩いたりした。すれちがう外国人たちとも、手でバツをつくるだけで、「この先行き止まり」をおしえ合えた。文化芸術にうとい私たちは、ざっと名所を見て観光終了。少し休んでディナーに出かけた。カレイのレモンソースは絶品だったが、一人前のつもりが二人前出てきた。注
文する時は「ウノ!(ひとつ)」と叫ぶようにしよう。
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| 3日目: |
晴 ベネチア(ブラーノ&リド)
夫がブラーノ島で新鮮な魚介料理を食べたいというので、朝から乗船。着いてびっくりしたのは、おとぎの国のような街並。カラフルで小さな家々、映画のセットのような小さな運河と橋、もちろん車は走っていない。散策後、予定通り魚介ふんだんなランチを食べて、まだ12時。そうだ、リド島で泳ごうと、船に乗った。ベネチア映画祭で知られる憧れのリド島には、船着き場から徒歩20分ほどのところにビーチがある。そこで寝そべっている時には、やっぱ個人旅行だわーと感慨無量に。夕方にはサンマルコ広場に戻り、ベネチアが一望できる鐘塔にのぼった。あのレンガ色の屋根景色は圧巻。古いことが良いことかはわからないが、日本やアジアの都心などにはもう絶対つくれない郷土美だと思った。ヘビィな食事が続いたので、今夜はバールでの軽メシに初挑戦。フンギとチーズ、生ハムをはさんだ顔くらいある丸いサンドイッチ&カプチーノは、軽食とはいえないシロモノだったが、完食。食時前の立ち呑みに来る時間帯で、テーブル席も究めてあわただしかった夕方のバールだった。ホテルに帰ると、夫は9時すぎに寝てしまう。ひとりで明日行くローマの予習をするが、私も疲れて寝てしまう。夜を楽しむイタリアなのに…。でもこんな快眠っぷりは久々。今回のてくてく手づくり旅行は、冒険があるのにすごくリラックスできて、体も喜んでいるのかもしれない。
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| 4日目 |
晴 ベネチア→ローマ
朝食後、海に面したスキアヴォーニ通りを歩いて、ベネチアを見納め。フロントで精算した後、水上バスの乗り場まで歩く。できるだけ公共の乗り物を使うのが、なん
となく今回の旅のお約束。10時すぎのフライトでローマへ。空港からすぐ列車に乗って昼にはテルミニ駅に着いた。駅の手荷物預かりに荷物を預け、駅構内のカフェテリアでランチをとって
さっそくローマの街へ。カフェテリアといっても、前菜、パスタ、メイン、デサートとちゃんと揃っていて、こういった食へのこだわりは最後のナポリまで脱帽し続けた。物価はベネチアよりかなり安いようだ。まず地下鉄に乗って、ドーンとバチカン市国と美術館へ。地下鉄ははやり暗めだ
が、夏の観光シーズンでそれほど怖い印象はなかった。バチカン美術館は、同じ人間の
仕業とは思えないほどの威力。ミロはあの天井絵を描いて肩凝りなったと聞き、自分の仕事ごときで肩凝りになっていてはいけないと反省した。 何日もかかりそうなバチカンを切り上げて、フォマーノ&コロッセオへ。夕暮れの闘牛場を後に、地下鉄に乗ってテルミニ駅に戻って荷物を取り、駅から徒歩5分のホテルにチェックイン。ローマのホテル選びは、「荷物を持ってテルミニ徒歩圏
内」 にこだわったのだ。9時ごろ近くのタベルナへ。本で紹介されているような所はみな夏期休暇中。しかたがないので地元の人が来てそうな店を選んで入る。ペンネやサルティンボッカが美
味。写真でしか見たことのないようなアンティパストの現地仕様もうれしかった。今の
ところ食にはずれなし。ローマ初のディナーは二人で3,500円くらいだからベネ
チアよりだいぶ安い。
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| 5日目 |
| まず地下鉄に乗って、最初はスペイン広場。その前に続くコンドッティ通りでは、プラダやカルチェに、短パンにキャミソール&ペットボトルの水をぶらさげた観光客たちがガンガン入っていく。8月のスペイン広場前だからこそできること。異様な光
景。 コンドッティでの私の目当ては、カフェグレコ。ないないと思っていたら、はやり
夏休み。雨戸(?)まで閉まっていた。よくみると、超有名店以外は閉まっている。
やはり。ここもか。地下鉄に乗ってパルテノン⇒トレビの泉⇒ナヴォーナ広場へとウォーキング。トレビの泉もすごい人で、写真を撮るのもひと苦労。ナヴォーナ広場でパリパリの
ローマピッツァを食べ休憩。その後下町っぽいところを通っていろんな店に入る。 |
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小さな土産物屋で、ミケランジェロの中央部アップのマウスパッドとエッチな卓上カレンダーを購入。買ったものを置いて休憩しようと、バスでホテルへ戻る。バスのチケットは、バスターミナルか新聞スタンドであらかじめ購入する。乗って機械にピッとチェックするしくみ。地下鉄よりバス移動の方が、景色が見え、土地勘もつかめて良いとわかる。ホテルで1時間ほど休憩して、バスでトラステビレ地区へ食事に。大きな川を西側に越えると、下町風情があらわれ、安くておいしい店がいっぱいある。トラステビレはとてもディープ。私たち観光客には近づきがたい店もある。あてずっぽうで大きめの店に入る。しかし、そこもやはり美味だった。特に具だくさんアツアツのミネストローネ!帰り道でバスを間違え、ホテルに帰ったら11時になっていた。もうくたくたで風呂に入って寝てしまう。大人のイタリア旅行がぜんぜんできてない…。
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| 6日目 |
今日はナポリへ行く。外国での列車の旅ははじめて。10:45テルミニ発で、ナポリ中央駅には12:30頃着く。念願のナポリで浮かれていたら、ホテルからテルミニ駅までのほんの5分ほどの間に、母子連れのスリに遭った。すぐに気づいて振り
払ったので大事にはいたらなかったが、日本での空港バスの切符を捕られていた。要注意だ。
駅の“緑の窓口”みたいなところに行き、乗りたい電車の時間を差し、「ナポリ、ドゥエ」と言って切符を無事購入。新幹線と在来線の間のような列車でナポリに向かった。ナポリ中央駅改札を出てびっくり!こここそ、シャッターの見本市。まったく店は空いていない。消沈しつつ予定決行。夫はそのままポンペイへ。私はホテルでくつろぐという別行動に出た。ホテルへは地下鉄とタクシーを使う。ナポリのホテル選びは、 少々不便でも景色のいいリゾートとしたのだ。地下鉄のホームは休暇のせいか、人もまばらでこわーいムード。タクシーにも遠回りされないよう、最初に値段を紙に書
いてもらって、妥当なところで乗ることにした。ドキドキしながらも、高台のホテルに着いた時には、最高の気分。サンタルチア、ベスビオが見渡せる。 ひと息ついたところで散策がてら、海の方に明日のカプリ行きの船の時間と値段を調べに行った。できることは前もって調べておく、というのも個人旅行の教訓。夜はホテルの屋上でナポリ料理を食べ、パスタに感動!別行動後のテーブルは、気のせいかいつもより会話がはずんだ。
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| 7日目
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晴 ナポリ→カプリ→アマルフィ→ナポリ 青の洞窟と街並みを見たくてカプリへ。着くと即効で洞窟見物に行き、11時半にはランチ。高級リゾートの散策を堪能して、ナポリに帰るべく船着き場に戻ると、サルレノ行きの船が止まっている。アマルフィ、ポジターノを経由するとのこと。そこは今回涙をのんであきらめた憧れの地。観光や宿泊は無理でも、見るだけなら夕方までにナポリに帰れるとわかり、急きょサレルノ行きの船に飛び乗った。斜面に立つドゥオーモや家々、ビーチに咲くパラソルを甲板から眺めて感無量。「ああここがポジ
ターノね、次は泊まるからね」と心でつぶやきサレルノ着。そのまま鉄道のサレルノ駅からナポリまで電車に乗るはずが、駅が見当たらない。サレルノ港とサレルノ駅は徒歩圏内ではなかったようで、1時間以上かかってやっと発見。突然の行動で前調査がなかったための失敗。疲れに疲れてナポリに到着し、「とにかく開いてる店ならどこでも」と入ったピツェリアで、はじめてナポリピッツァに遭遇。似て非なるものを食べ続けてきた我々は、カルチャーショックを受けた。以来、日本でもナポリピッツァのある店を探し歩くことになる。この日も早々に就寝。ものすごい熟睡した。
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| 8日目 |
晴 ナポリ歩き ナポリの観光。ナポリ考古学博物館をゆっくり見学して、スパッカナポリを歩いて海の方へ。ナポリではピッツァマエストロみたいな職人さんがやっている店に行くと決めていたが、スパッカも商店はみな休みで、下町の本当の姿を呈していた。やっとこさ1軒開いているピッツェリアで、カルツォーネを注文。パンチェッタがたくさん入っていて、これも絶品。卵城を目当てにサンタルチア港に行ったら、テトラなのに水着で泳ぐ人がいっぱい。エクセルシオールなどの高級ホテルに混ざって、たくさんの安ホテルが海沿いに並んでいる。便利だし、泳げるし、こんどはこの辺に泊まろう、と夫と同意してバスでいったんホテルに戻って休憩。実は前日に行ったレストランのメニューをこっそり拝借してきており、これを辞書
で調べてオーダーを勉強。人気店が閉まっているなら、おいしかった店で完ぺきな注文をしよう!と発想を変えたのだ。学習の甲斐あって、食卓には水牛のチーズ料理やらムール貝やら、所望のものがズラリ。昨日来たことも覚えてくれていて、ちょっとした顔みしり気分であった。夜、ホテルの屋上のテラスでベスビオと海を見ながら、旅の反省。いろいろ不手際は あったけど、寄り道ができたり、浜辺でのんびりできたり、やっぱり個人で来てよかったね、と言いあった。もちろん、ケンカもしたけど。
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| 9日目 |
日本へ帰る日。イタリアにも、イタリア料理にも、旅行にも、ぜんぜん飽きてないんだけど。もっといたい、もっと長い旅行をしたいと思うばかり。朝食を食べて、空港 へ。夫が買ったブランド鞄や財布の免税を受けるには、ミラノ空港でモノを見せな
いといけないことが判明。空港のベンチでトランクを開けて、グッチとプラダを引っ
ぱり出す。恥ずかしい。あらかじめ分けておくべし。ミラノの空港では戦争のよう。お店でもらった「ブランド買った証明」と品物をもって、すごくわかりにくい「COSTOMS」というオフィスでスタンプを押してもらう。それからまた別の所でキャッシュバックを受ける。ここまでの過程が非常にわかりに
くく、日本人同士の伝言ゲームみたいな感じでコトが運んで、ここでも恥ずかしい思い満点。次回はもっとスマートにいこう。飛行機では安定飛行に入るとすぐ機内食が出た。日本路線ということでイタリアンか和食が選べる。旅の間日本食は一度も口にしなかったにもかかわらず、私たちはふたりとも迷わずイタリアーノにした。ちょうどお盆の終わりで、団体旅行に占領さ
れ、夫と席は離れたけど、それほどたいくつせず、眠ったり本読んだり、隣の夫婦の世
界各地旅行の話を聞いて過ごした。
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| 10日目 |
関西空港に着き、空港ビルまでのモノレールで携帯の電源を入れ、留守電を聞く。
ああ、現実の世界。関西空港から船に乗って神戸の自宅へ。うーん、カプリ行きの船
とは違う。ナポリもベネチアも遠い昔のよう。また次回を夢想する生活のはじまりで
ある。
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