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小都市をたずねる旅 - ラ・ミア・トスカーナ バックナンバー
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21 Ottobre 2002
自然が呼んでいるマレンマへ! トスカーナ州 - マレンマ地方 (グロッセート県) Toscana ‐ Maremma(Grosseto) 田中 佳代子 |
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トスカーナの人は「参ったな〜」とか「チクショー」という時によく Maremma □□□□!! と叫びます。(□の部分はいろいろですが、あまりお上品な表現ではありません。)このマレンマとはグロッセート県の一帯を指し、かつては湿原で蚊が多くマラリアが発生していたことから、こんな風に“いやなことの代名詞”のように言われるようになりました。1300年代から徐々に干拓され現在では肥沃な農作地帯となりました。グロッセートはトマトや麦をはじめ、野菜や果物の大産地、いわばトスカーナの大事なお台所です。
★マレンマ州立公園 Parco Regionale della Maremma 写真説明
上:マッサ・マリッティマの優雅な広場 左下:公園のマレンマ牛がBenvenuti(いらっしゃ〜い)とお出迎え 右下:コースを示す標識 イノシシはマレンマのシンボル
★ロセッレの遺跡を訪ねる Roselle
さて、グロッセート近郊にはアグリツーリズムの看板があちこちで目に付きますが、ロセッレにあるイル・ヴェッキオ・ムリーノは今年の春にオープンしたばかり。トイレ、シャワーつきの6部屋はトスカーナの田舎風シンプルなインテリアですが快適そのもの。テレビ、冷蔵庫こそついていないものの、この素朴さがアグリの本来の姿らしくて好印象。アパート形式の2部屋も近々オープンする予定。オーナーのファビオとアントネッラは農園も経営している感心な若者。(アグリツーリズムはあくまで農業の傍らに行なうことになっており、アグリの収入が農業収入を上回ってはいけないことになっている。) ビート barbabietola を植えたらヌートリアが、とうもろこしは鳩が半分以上食べてしまったとか、トマトは1キロ120リラでしか買い取ってもらえず、降って欲しい時に雨は降らず、降らなくていい時に雨続き、会社勤めの時より気苦労が増えた、とため息をつくアントネッラ。農業というのは私たちの想像以上に大変なのです。庭にはプールがあり、基本的には1泊からでもOK。(但し7〜8月は週単位の予約がほとんど。)値段もダブルの部屋で70ユーロ前後と大変良心的で、マレンマ滞在の拠点に超おすすめ。
写真説明
左下: ロセッレ考古学地区からの眺めは抜群 右下:道路沿いにもエトルリア時代のお墓が見られる
★マッサ・マリッティマ Massa Marittima
マレンマを訪れるならマッサ・マリッティマ Massa Marittima まで足を延ばしましょう。アーチや彫刻が均整の取れた美しさのドゥオーモは1200年代のものとされ、階段の上からガリバルディ広場を優しく見守っています。モンチーニ通り Via Moncini の坂道を登ると大きな橋の下をくぐり、カンデリエーレの塔 Torre del Candeliere に到着。この塔の上から景色を見ると(ちょっとオーバーだけど)「生きててよかった!」と感動もひとしお。マッサ・マリッティマは地理的条件さえよければサン・ジミニアーノに負けないぐらいの大観光地になってはず。でも、キッチュなスーベニールショップや高級レストランが軒を並べて観光客が訪れるのをてぐすね引いて待っているような、観光ずれをしていないからこそ、お薦めの町です。
★マレンマの食卓 Maremma a tavola!
マレンマはどことなく「癒し系」。駆け足で美術館を巡り、ショッピングに奔走するのとはちょっと違った旅行のつもりで肩の力を抜いて楽しみたいところ。素朴な地元の人の笑顔が作り物ではない暖かさなのも魅力のひとつ。Vedere per credere(百聞は一見にしかず)。読者の皆さんも是非一度マレンマを体験してみてくださいませ。 マラリア改め、マレンマ熱に侵されるかもしれませんので、予め御了承ください。
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| トスカーナ州グロッセート県 Dati di Grosseto
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