![]() |
|
小都市をたずねる旅 - ラ・ミア・トスカーナ バックナンバー
|
|
20 Agosto 2002 とびきりのバカンスの予感!トスカーナ諸島(その2) カプライア島 Isola di Capraia 他 トスカーナ州 - リヴォルノ県 Toscana ‐ Livorno 田中 佳代子 |
![]() |
|
★カプライア(Capraia):リヴォルノからフェリーで2時間半、出航時の緑色に濁った水が青く澄むまで30分。さらに港のクレーンが視界から消える頃、カプライアに到着。カプライアはトスカーナ諸島の中では沿岸から一番遠く、コルシカ島がすぐそこに見えます。公式には島民300人余りとなっていますが、冬には人口がなんと!100人以下になってしまう小さな島。集落と呼べるのは港(Porto)と丘の上の町(Paese)のみ。ホテルは5軒、キャンプ場1軒、レストラン6軒、バールと食料品店が数軒。1986年までは拘置所があったためか、観光化もそれほど進んでおらず、ここまで来るのはもっぱらトスカーナと北イタリアからのバカンス客ばかり。観光化が進まない理由はもうひとつ。小さい上に島全体が大きな岩場のようなものなので、砂浜のビーチが1箇所(Cala della Mortola)しかなく、それ以外の場所では僅かな隙間を探して岩場のあちこちに陣取らなければいけないこと。硬い岩場に何時間も横たわるためにはクッションやタオルを持参した方がよさそうです。色とりどりのビーチタオルを広げて日光浴をする海水浴客の姿は、遠くから見ると、まるで岩場にたたずむヤギ(Capra)のよう・・・。"カプライア"の名前はここからきたのか?と思いきや、正しくは、Kapra もとは pietra(岩)を意味していたエトルリア語から派生したのだとか。
とるものもとりあえず海へ繰り出しましょう。タクシーボートと呼ばれるゴムボートは、港から島のあちこちにある入り江(cala)まで一人5ユーロで送迎してくれます。「ここはシチリア?それともサルデニア?」と思うような透明度の高い海、十数メートル先までよく見え、泳いでいると言うよりは空を飛んでいるような感覚。魚も多く、海底ではひらめを何匹か目撃。今晩のおかずにフライにしたらおいしいだろうなー、でも誰にもつかまらず大きく育って欲しいなー、と複雑な心境でひらひらと泳ぐ姿を目で追うのでした。切り立つ崖が続く海岸線には洞窟も多く、ダイバーにはたまらないロケーションでしょう。
写真説明
上:カプライアを外敵から守ってきた塔 左下:夕方、漁船は網を下ろしに海に出る 右下:キョウチクトウとブーゲンビリアが咲き乱れる
港にある旅行社は、元拘置所を通るハイキングコースなんていうのも企画しています。その他にも漁船に乗って漁を体験してみたり、船で島を一周するツアー(所要時間約2時間)、半日シュノーケリング・ツアー、内陸部にある湖を目指して歩くソフト・トレッキング・ツアーなど楽しそうな企画がいろいろ。また、ちょっと早起きして7時ごろに港へ行くと、漁から戻り、黙々と網から魚をはずす漁師さんと出会うでしょう。網からはずされたオッキアータと呼ばれる鯛に似た魚や、カマス、ハタなどどれも丸々太っています。時には体長30センチ以上ありそうな大きな伊勢海老も!思わず生唾が「ゴックン」。島内では立ち止まって白いジャスミンの花を匂ってみたり、虫の音に耳をすませたり、夜空を眺めて流れ星を待ってみたり、そんなことがごく自然にできるのがカプライア。のんびり、何もしない休日もいいし、1泊2日でも十分満喫できる島です。
★その他の島々 モンテクリスト(Montecristo):自然保護地区に指定されており、一般の船の乗り入れは禁止。年間1000人しかこの地を踏めない、というぐらい手あつく保護されている島。きっと地上の楽園 Paradiso Terrestre のような島に違いありません。 ピアノーサ(Pianosa):最高でも海抜が29メートルしかない平らな(piana)島のためこの名がつきました。1998年に拘置所が閉鎖になり、現在はガイドツアー(徒歩、バスまたはマウンテンバイク)に参加しなければ行けません。こちらも一日100人までという制限があり、宿泊は不可。 ジリオ(Giglio):ポルト・サント・ステーファノ Porto Santo Stefano から小型フェリーで1時間。港のあるジリオ・ポルト Giglio Porto、山の上にある中世の村カステッロ Castello、再び海に下り、古い塔が海を見下ろすカンペーゼ Campese の村があり、バスで結ばれています。適度に観光化され、程よくひなびた島、というのが私の印象。8月10日はジリオ・ポルトでサン・ロレンツォの、16日はカンペーゼでサン・ロッコのお祭りがあり、船のレースや花火がジリオの夏を彩ります。
ジャンヌートゥリ(Giannutri):古代ローマ人の時代からリゾート地だった島。ローマ人って本当に贅沢な生活をしていた事がわかる、別荘の跡が見られます。一般公開されていますが実はプライベートの島。持ち主はいったい誰なんでしょう??
写真説明
左下: 赤い岩が特徴の入り江(Cala Rossa) 右下:Papa', non vedo l'ora di tuffarmi nel mare!(パパ、早く海に飛び込みたいよー!) える海
以上の様に、トスカーナ諸島はなぜか拘置所にされがちだったという過去があるのですが、それはナポレオンのエルバへの島流しあたりからきているのでしょうか?そのお陰で、人間の出入りが制限されてきたため、自然の美しさは格別。2回にわたってトスカーナの島々をご紹介しましたが、他ならぬ私自身がその魅力のとりこになってしまったようです。さあ、次のウィークエンドはどの島へ行こうかな?読者のみなさんも Buon mare! (いい海をお楽しみください)
|
||||||
| カプライア島 Dati dell'Isola di Capraia
|
|
http://www.japanitalytravel.com
|
|
© JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000
All rights reserved.
|