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小都市をたずねる旅 - ラ・ミア・トスカーナ バックナンバー
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22 Maggio 2002 私の町ルッカ Lucca トスカーナ州 - ルッカ Toscana - Lucca 田中 佳代子 |
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トスカーナ州には海、山、丘陵地帯、芸術の町、温泉、エトルリア文明、ワインなど見所が目白押しです。フィレンツェで1泊、ピサの斜塔観光とサンジミニャーノのオプショナルツアーだけ、なんてあまりにももったいない!気候も風土も人柄もよく、料理もおいしいトスカーナをもっと知ってもらいたい、というのが私の常日頃からの願いであり、少しでも日本の皆さんが実際にトスカーナを訪れて、“La mia Toscana (私のトスカーナ)”を発見できるお役に立てれば幸いです。 早速、初回はアクセスも簡単で見所も多い割にはあまり知られていない “城壁の町”ルッカ をご紹介しましょう。 ★ 城壁 Le Mura どこからルッカに到着しても、まず最初に目に入る城壁。こんなに完全な形で残っている例はイタリアでも数少なく、ルッカの自慢でもあります。現在の城壁は14世紀から15世紀にかけて再建設されたものですが、もともとはローマ時代にまで遡り、オリジナルの一部は現在サンタ・マリア・デッラ・ローザ教会 Santa Maria della Rosa に見ることができます。現在は車両の通行が禁止なので、週末は1年を通じて犬の散歩をする人、ローラースケートの若者、ジョギングする人などでいっぱい。全周は4.5キロ。見晴らしがよく、ルッカを360度の角度から楽しめます。途中疲れたら、baluardo(とりで)と呼ばれる広場で休憩。お天気のいい日には手軽なピクニックに早変わりするのもいいですね。 ★ みどころ もとローマ劇場が、現在はアンフィテアトロ Anfiteatro(円形劇場)と呼ばれる広場になっています。広場に入って視線を空に向けると、360度ぐるりを建物が取り巻く風景がとても印象的。円形劇場だった部分を基礎に、中世になって建物が建てられ、現在は1階部分がショップ、2回から上は普通の住居になっているようです。「私の家は築2000年なの。」というのはどんな気分がするものなんでしょう? てっぺんに木が生えている姿がルッカのシンボルともなっているトッレ・グイニージ Torre Guinigi(グイニージの塔)に登り、町を見下ろすと、ルッカには本当に教会と塔が多い! 城壁の中だけでも100以上の教会があるといわれていますが、単なるいわれではなく本当かもしれません。町の中心にあるロマネスク様式の繊細な装飾を施したドゥオーモ Duomo とサン・ミケーレ・イン・フォーロ教会 S.Michele in Foro。細部にまで凝った彫刻で柱の1本1本が違うのです。いくら眺めても飽きないぐらい、白い大理石が清清しいほどまぶしい。 エトルリア時代、ローマ時代の陶器、青銅器などが集められたヴィッラ・グイニージ国立博物館(Museo Nazionale Villa Guinigi)、貴族の館を当時の様子そのままに見られるパラッツォ・マンシ国立美術館(Museo Nazionale e Pinacoteca di Palazzo Mansi)は一見の価値あり。 (* パラッツォ・マンシについての詳細は、『知られざる博物館・美術館』のバックナンバー「第13回」をご参照ください。) 写真説明
上:Scrigno(宝石箱)のような町、ルッカ 左下:骨董市 品定めは入念に 右下:ローマ時代の劇場をアパートに有効活用?!
★ ルッカの楽しみ方 -私のおすすめ- ショッピングはおしゃれなブティックが軒を並べているフィルンゴ通り Via Fillungo とその周辺で。銀行と貴金属店がかなり多いのが、ルッカが裕福な町であることを物語っています。(近郊の町の人たちからはなぜかルッカ人は「ケチ」というありがたくないレッテルを貼られていますが。) 1800年代終わりごろの面影を残す、古い優雅な店構えのお店も数多く、ただ見て歩くだけでも十分楽しい通り。一般の化粧品屋さんでは売っていないフランス製の香水などを扱っているAcquae、値段も手ごろでセンスもおしゃれ。近くにあるメンズ、レディースのセレクトショップ Melecchiは小物一つ一つまでもが洗練されたテイストでおすすめ。是非覗いてみてください。 レストランではルッカの名物料理、ファッロfarro という麦を使ったスープを。Giulio in pelleriaなら、似ているけど微妙に味の違うスープ系のプリモを4種少しずつ味わえる"assaggini di primi"がおすすめです。スープにはチーズはかけず、地元でとれたリッチな風味のオリーブオイルと挽きたてのペッパーをかけるのが「通」。 さらに、Antico Caffè delle Muraは城壁の上にある喫茶店。暖かくなると中庭にテーブルを出し、夕方から食前酒を飲みに来る人、食後にデザートを食べに来る人などで賑わいます。他にもおすすめは、Mercato Antiquariato(骨董市)。毎月第3日曜とそれに先がける土曜日に開かれる骨董市の日にはドゥオーモ周辺の広場が骨董の露天でいっぱい。近郊の都市からも多くの人が訪れます。一見ガラクタの山!?に見えても、探せばあっと驚く掘り出し物が見つかるかも。本当に骨董かどうかはさておき、気に入ったものが納得のいく値段で買えればいいのです。 7月にはイタリア国内外からミュージシャンを招いて毎週野外コンサートが開かれます。星空の下、円形劇場で聞くロックコンサートも最高!3月と10月にはルッカ・コミックス Lucca Comicsと呼ばれる、ちょっと珍しい漫画の市があり、9月はセッテンブレ・ルッケーゼ Settembre Lucchese。文化、宗教の各種催しが1ヶ月を通して街のあちこちで開かれます。 さらに、絵葉書で見たようなルッカの全景を見たい、そんな願いはルッカの空港に行けば叶います。駅から車で15分ほどのタッシニャーノ Tassignanoにある小さな民間空港では、小型飛行機で"Volo di propaganda"と呼ばれる遊覧飛行が可能。所要時間は約20分で、1回59ユーロ(大人3人まで可能)。 1km x 2kmほどの変形8角形で、歩いてでも1日で十分回れるほどの小さなチェントロ(中心地)。道に迷うなんて心配はまったくご無用! ただあてもなくぶらぶらと、路地に入ってみたり、甘いケーキの匂いに引かれて寄り道して、ルッカ名物ブッチェッラーティ Buccellati(干しぶどうとアニスの入ったパン)をほおばったりしながらルッカを徹底的に"esplorare エスプロラーレ(探検)"してください。 そうそう、ルッカ観光の強い見方は貸し自転車。平地のルッカは自転車で回れば楽々、隅から隅まで効率よく回ることができます。また、城壁も自転車は通行可能なので軽く1周すれば運動不足解消にもなり一石二鳥。ルッカでは大人も子供もアメリカ人もフランス人もみんな颯爽と自転車をこいでいます。さあ、あなたもリュックには好奇心を詰め込んで、自転車にひらりとまたがりチリン、チリ〜ンと元気よく Buona giornata!(よい一日を!) |
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| ルッカデータ Dati di Lucca
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