JAPAN-ITALY Travel On-Line

小都市をたずねる旅 - 中部イタリア 丘の上の町 バックナンバー
20 December 2001
ウンブリアで一番好きなドゥオーモ



ウンブリア州 スポレート  

Umbria - Spoleto





丸山 圭子
photo1

   
●スポレートについて
ペルージャから電車で約1時間、ウンブリア州の南の方に位置するスポレート。今では静かな一地方都市ですが、古代ローマ時代には交通の要所、ロンゴバルド時代にはスポレート公国として栄え、その後、ローマ教皇 領の重要な拠点でした。駅からチェントロに向かう途中に見えるアルボルノツィアーナ城塞Rocca Albornozianaは、過去のその栄華を静かに象徴しているかのよう。モンテルコ山の濃い緑を背後に従え、町を見下ろすように建てられたこの城塞には、一時期、ルクレツィア・ボルジアも住んでいました。

現在この町を世界的に有名にしているのが、毎年6月末から7月半ばにかけて催される「スポレートフェスティバル」。古代ローマ劇場Teatro Romano等でオペラ、バレエ、コンサートが開かれます。今年は、主催者ジャンカルロ・メノッティの誕生日を祝ってドミンゴ等が歌い、ドゥオーモ広場Piazza del Duomoでは熊川哲也が舞いました。フェスティバルが始まり40年以上が経ちますが、そもそもメノッティは、フェスティバルにふさわしい町をさがすべく、ベルガモアルタなど歴史ある中小都市を旅して回り、車の騒音に邪魔されず静寂の確保されるここスポレートに決定したとか。  

写真説明
上:ロマネスク様式のファサードが美しいドゥオーモ
左下:小物屋さんなど可愛いお店が並ぶフォンテセッカ通りVia di Fontesecca
右下:クリトゥンノの泉Fonti del Clitunno
photo2   photo3

●スポレート散策
確かにスポレートのチェントロは、各広場を結んで坂道が入り組み、車の通行は不便。ドゥルソ門Arco di Drusoのアーチ部分が木で補強されているのは、無理やり通ったトラックの背が接触したためだそう。どうぞ歴史的建造物を壊さないよう、地図を片手に、歴史の積み重なったスポレートの町を歩いてください。

城塞の脇から伸びるポンテ通りVia del Ponteを進むと、堂々たる塔の橋Ponte delle Torriが目に入ってきます。テッシーノ川Tessinoにわたるこの石造りの水道橋は、長さ230m、高さ80m。圧倒されます。もう一つ見逃してならないのがドゥオーモDuomo。後陣のフィリッポ・リッピのちょっと乙女チックな聖母マリアのフレスコ画が、簡素なドゥオーモに華を与えています。個人的意見ですが、ウンブリア州内のドゥオーモではここが一番好きです。広場につながるゆるやかな階段を降りると、シンプルで無駄のない美しい正面ファサードが私達を 迎えてくれます(ちなみに、市立絵画館Pinacoteca Comunaleの窓からもファサードを望めます)。夜にライトアップされると、正面のモザイク画が浮かびあがり、神々しい雰囲気さえあります。ドゥオーモと城塞を一緒に写真におさめられる場所があります。マッツィーニ通りCorso Mazziniから下り坂になりながらカーブするフィリッテリア通りVia Filitteriaの途中。ちょうどカーブするあたりがテラスのように張り出していて、見晴らし良くなっています。

ドゥオーモを眺めながら一休みできるのが、ドゥオーモ広場にあるカフェ兼レストラン、トリックトラックTric Trac。ドゥオーモ前という絶好のロケーションにあるためか、他のバールと比べると値段は少々お高めですが、ゆったりとリッチな時間がすごせるお店です。

ドゥルソ門やローマ時代の家Casa Romanaが近くに残るメルカート広場Piazza del Mercato周辺には、スポレート特産のトリュフのソースやオリーブオイル、近郊のモンテファルコMontefalco産ワインなどを売っているお店が何軒かあります。小さな瓶に入ったオリーブオイルもありますので、お土産を探す時はここを狙ってみてはいかがでしょう。

●お勧めレストラン
スポレートの家庭料理を味わうなら、地元の人も一押しのペッキアルダPecchiardaへ。ガリバルディ通りCorso Garibaldiからちょっと横道に入った辺りにあります。入ると広いテラスにテーブルが並び、開放的な雰囲気。お勧めは前菜の盛り合わせ。生ハムメロン(時にはいちじくだったりする)や、クロスティーニ各種、そしてひとさじ口に入れるととまらなくなるfaveやceciのお豆料理…と、これだけでお腹いっぱいになるくらい出てきます。ウンブリアの名物パスタ、ストリンゴッツィstringozziや、アマレットを使ったほどよい甘さのスポレートのドルチェ、クレションダcresciondaもお勧め。自家製ワインも美味しいです。特産トリュフを味わうなら、その名もイル・タルトゥーホIl Tartufoへ。トリュフを使ったメニューが充実しています。古代ローマ時代の遺跡の一部が残った部屋もあります。

●少し足を伸ばすと
スポレートからバスで、近くのモンテルコ山Montelucoやクリトゥンノの泉Fonti del Clitunnoに行くことができます。モンテルコ山頂に行く途中に見えるスポレートの町の様子は絶景。山頂にはサン・フランチェスコの聖所Santuarioがあります。クリトゥンノの泉は、テヴェレ川の支流クリトゥンノ川の始点で、きれいな透き通った水が涌き出る小さな池。光の具合で、水面が青や緑色に輝きます。ちょっとした憩いの場です。


スポレートデータ
Dati di Spoleto

■アクセス
電車:ペルージャから直通で約1時間、フォリーニョFoligno乗り換えで約1時間15分。ローマから直通で約1時間半。(ESなら約1時間15分)
バス:ペルージャ・パルティジャーノ広場から約1時間30分。(日に1、2本しかなく不便)

■インフォメーション
 
リベルタ広場にあり、モンテルコ山やクリトゥンノの泉への行き方も教えてくれる。
所在地:Piazza della Libertà
Tel:(国番号39)0743-220311
営業時間:月曜〜金曜 9:00〜13:00/16:00〜19:00
       土曜・日曜 10:00〜13:00/16:00〜19:00

■その他
カフェ兼レストラン「トリックトラック Caffè Ristorante Tric Trac」 
住所: Piazza Duomo 10 /  Tel:(国番号39)0743-44592

トラットリア「ぺッキアルダ Trattoria Pecchiarda」
住所:Vicolo S.Giovanni 11 /  Tel:(国番号39)0743-221009
営業時間:12:00〜15:00頃 / 19:00〜24:00頃  無休(とのことです)

レストラン「イル タルトゥーホ Il Tartufo」
住所:Piazza Garibaldi 24 /  Tel:(国番号39)0743-40236
営業時間:12:00〜15:00 / 19:30〜22:00  休:日曜夜・月曜/1月・7月

クリトゥンノの泉 Fonti del Clitunno
Tel:(国番号39)0743-521141
4月1日〜6月15日  9:00〜13:00/14:00〜19:00
6月16日〜9月15日 9:00〜20:00
9月16日〜10月31日 9:00〜12:30/14:00〜17:00
11月1日〜3月30日 9:30〜16:30 



  map
著者プロフィール

丸山 圭子(まるやま けいこ)
広島県出身。東京外国語大学卒業。債券格付けを専門に行う会社でアナリストとして働いた後、2000年4月憧れの地、イタリアの”緑の心臓”ウンブリアへ。ペルージャ外国人大学にて学ぶ。ウンブリア各地のサグラ(村祭り)巡りが最近の趣味。


|JITRAトップページへ戻る Torna a JITRA Home Page|


http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.