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小都市をたずねる旅 - 中部イタリア 丘の上の町 バックナンバー
5 November 2001
ろうそく競争に燃える町



ウンブリア州 グッビオ    

Umbria - Gubbio





丸山 圭子
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●グッビオについて
ぺルージャからバスに乗り、連なる緑の丘を越えて約1時間、インジーノ山の斜面に中世のたたずまいを残すグッビオの町が見えてきます。古代ウンブロ文字等で書かれた「グッビオの銅板Tavole eugubine」が残るようにその歴史は古く、また聖人サン・フランチェスコが滞在し、町の人たちを脅かしていた狼をなだめた、という逸話も残る町です。

●グッビオ散策
バスはクワランタ・マルティリ広場Piazza Quaranta Martiriに到着(広場の名前は、第二次大戦中ここでグッビオのパルチザン40人がドイツ軍に射殺されたことに由来しています)。ちょうど山の麓にあるこの広場から坂道をのぼると、パラッツォ・デイ・コンソリPalazzo dei Consoliはすぐ。でも、あわいレンガ色の家並みが続き、ところどころの窓に赤やピンクの花が飾られたかわいらしいグッビオの町は、ゆっくりと歩いて回るのにぴったりのサイズ。ちょっと寄り道しながら散策してみてください。坂道がきつくなってきたら、中心地に設けられたエレベーターを使う手もあります。ドゥオーモそばのディオチェザーノ美術館Museo Diocesano入口から、下のパラッツォ・デイ・コンソリ付近をつなぐエレベーターに向かう途中、思いがけず見晴らしの良い場所を通ります。  

写真説明
上:町のシンボル、パラッツォ・デイ・コンソリとグランデ広場
右下:人、人、人・・・ろうそく競争のワンショット
左下:インジーノ山に描かれた世界一大きなクリスマスツリー
写真提供:ウンブリア観光局(APT dell'Umbria)
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インジーノ山頂へは二人乗りロープウエイで。でもこれ、高所恐怖症の人にはかなり怖いシロモノ。ちなみに、ドゥオーモ前からのぼる坂道を歩いていくと30分強。休日の午前中には、健康志向(?)のエウグビーノ(グッビオの人)たちのジョギング姿が見られます。山頂付近には、町の聖人サントゥバルドのミイラとろうそく競争のろうそくが飾られたサントゥバルド聖堂Basilica di S. Ubaldoがあります。コンソリ通りVia dei Consoliの途中、パラッツォ・デル・バルジェッロPalazzo del Bargelloの前にある噴水の周りを3周してみましょう。見事あなたは「グッビオの愚者(matto)」の肩書きを手に入れられます!これ、古くからある言い伝えだそうで、なんと噴水そばの陶器屋さんやタバッキでちゃんとした「愚者の証明書 patente da matto」を売っていますよ。

グッビオは陶器の産地としても知られ、コンソリ通りには陶器屋が軒を連ねています。海外でも教えるなどユニークな活動で知られるレオ・グリッリLeo Grilliさんのお店に入り、作品に興味を示すと、すかさず彼に「僕の工房で勉強できるよ」とスカウトされるはず。私の好きな陶器屋さんは、きれいなブッケリ焼きBuccheri(エトルリア時代の方法で焼かれた黒い陶器)を作っているライモンド・バッフォーニRaimondo Baffoni。黒地に金や銀で丁寧に模様が描かれたブッケリは、他のカラフルな陶器とは趣を異にしています。

食事でおすすめしたいのは、共和国通りVia della Repubbulica沿いのレストラン、タヴェルナ・デル・ルーポTaverna del Lupo。"Ristorante del Buonricordo(思い出に残るレストラン)"グループの加盟店です。値段は少々お高めですが、記念メニューを注文すると、お店の名前とルーポ(狼)の絵の描かれたお皿をもらえます。

●イベント
グッビオで忘れてならないのが毎年5月15日にあるロウソク競争Corsa dei Ceri。3本の巨大ロウソクが男達に担がれ、グランデ広場Piazza Grandeをスタート、インジーノ山を一気に駆け上がり、ゴール地点サントゥバルド聖堂まで運ばれます。競争とはいえ、必ず町の聖人サントゥバルドのロウソクが一番になる決まり。それでも町の人たちは大盛り上がり、訪れる観光客も加わり、静かなグッビオの町が興奮のるつぼと化す一日です。5月最終日曜日には、中世に起源を遡る石弓祭りPalio della Balestraもあります。

もう一つグッビオが誇るもの、それが世界一大きなクリスマスツリー。毎年12月7日から1月10日までインジーノ山の斜面に800個の電飾で巨大ツリーが描かれます。ただこの電飾ツリー、あまりに大きいので近くで見ると今ひとつ形が捉えにくい。ちょっと離れた場所で見るのがお勧めです。ペルージャから夕方バスに乗ってくれば、ばっちりですね。


グッビオデータ
Dati di Gubbio

■アクセス
バス:
ペルージャ・パルティジャーノ広場から約1時間15分。国鉄フォッサート・ディ・ヴィーコFossato di Vico駅からバスで約35分(ただし、本数は少ない)バスの時間などの詳細はwww.apmonline.com(Azienda Perugina della Mobilità Spa)を参照してください。

■インフォメーション
  ガリバルディ通りの途中、オデリジ広場にあります。
所在地:Piazza Oderisi 5/6
Tel:(国番号39)075-9220693
営業時間:8:45〜14:00 15:30〜18:30

■その他
レストラン「タヴェルナ・デル・ルーポ Taverna del Lupo」 
住所: Via Giovanni Ansidei 21 /  Tel:(国番号39)075-9274368
営業時間:12:00〜15:00 19:15〜23:30 月曜定休

陶器屋さん「レオ・グリッリ Leo Grilli」
住所: Via dei Consoli 78 /  Tel:(国番号39)075-9222272

陶器屋さん「ライモンド・バッフォーニ Ceramiche Raimondo Baffoni」
住所:Via dei Consoli 66/85 /  Tel:(国番号39)075-9221362



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著者プロフィール

丸山 圭子(まるやま けいこ)
広島県出身。東京外国語大学卒業。債券格付けを専門に行う会社でアナリストとして働いた後、2000年4月憧れの地、イタリアの”緑の心臓”ウンブリアへ。ペルージャ外国人大学にて学ぶ。ウンブリア各地のサグラ(村祭り)巡りが最近の趣味。


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