12月です。イタリアはもうすっかりクリスマス気分。町のいたるところできれいなイルミネーションが見られ、ショーウィンドーも「さぁ、プレゼントをお買いなさい!」と言わんばかり。つい自分にプレゼントを買いそうになり慌てて財布の紐を締める今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
もうクリスマス、年末だというのに、月初めに日本に帰国した友達が、大阪で25℃あって「暑い」と言っていましたが、本当にそんなに「暑い」のでしょうか?先月、イタリアも暑いと書きましたが、イタリアだけではないようですね。世界規模で異常気象。うちの母がよく「人間が地球を汚すから地球が怒っている」と言いますが、本当にそんな感じですね。
そんな年の瀬も近づいたこの時期、セリエAも2004年の試合は残すところあと1つ。早いですねぇ〜。毎年のことですが、開幕からシーズン終了まで、ものすごいスピードで過ぎていく気がするのは私だけでしょうか?特に今年は週末にレッジョ・カラブリアやメッシーナと遠出をすることが多いので、土曜日から月曜日まで試合モード。「毎試合、毎試合、一試合づつ考えて・・・」と、よく監督や選手たちが口にする言葉ではありませんが、こんな風にしていると本当に1週間が経つのが早く、あらあらと言っているうちに1月でリーグ戦も折り返し、またあらっ?という間にシーズンが終ってしまうんですね。
さて、38試合15試合終った現時点のランキングは、ユベントスが勝ち点38点でトップ。その下にミランが4点差で追いかけています。今年のスクデットはこの2チームが競い合いそうです。
そして、フィオレンティーナ、レッジーナ、メッシーナの状況は・・・
先月からみて大きな動きがあったのはメッシーナ。1ヶ月前に驚きの3位にいたメッシーナは、今14位(下から7番目)。いきなり残留がかかってくるレッドゾーンにいます。たかが3試合の結果で、どうしてこんなに順位変わったのか?と思われるでしょう。それを今からご説明いたします。
通常、開幕してから試合数がまだ少ない間は、同点で同じ順位に並ぶチームが複数あったり、1、2点差で数珠繋ぎになることは当たり前。マラソンと同じで、「よ〜いドン」の段階ではみんな団子で走っていますが、ある程度の距離までくるとそれぞれのランナーの間に差がでてくるのと同様、各チームの順位もばらけてきます。ところが今年は、この時期になってもみんなが団子状態で走り続けていて、これは今季の特徴と言えるかもしれません。今年からチームが18チームから20チームに増え、リーグ戦が4試合延びたので、それが影響しているのかもしれませんね。
今は、お団子の上が勝ち点22点(カリアリ4位)で、ついで21点(インテル、レッチェ、パレルモ、サンプドリアがそろって5位)、20点(ローマ、キエボ)、19点(リボルノ、フィオレンティーナ、レッジーナ)、18点(メッシーナ)、17点(ラツィオ、ブレッシャ)となっていています。
そしてその下は、最下位アタランタ(ちなみに監督が交代しました)が7点、その上がシエナとパルマ(昨日監督がクビになり、今日カルミニャーニ監督(懐かしい!)が就任。)の12点、それに1点差でボローニャが乗っかっています。ここまでがいわゆる「降格ゾーン」で、ここと17点からのお団子ゾーンにはちょっとだけ開きがありますね。開きと言ってもほんのわずかですから、下にも気をつけながら、上ともあまり点差が開かない間に結果をだしておきたいところ。今の段階なら、1試合の勝ち点3点だけでポンと上に上がることも可能ですから。
このように数点の差で、激しい下克上の戦いが繰り広げられている状態なので、一気に下から上へ抜け出すチームもあれば、上から急降下するチームも出てきます。
メッシーナの場合は、この3試合の結果が1分け2敗で勝ち点プラス1。17点から18点になっただけ。メッシーナが勝ち点の貯金を増やせずにいる間に、レッジーナは3試合で2勝1敗。勝ち点6点をプラスして、レッジーナは下から5番目の位置からメッシーナを追い越しました。一時期は本当にどうなることやらと思いましたが、今は勝ち点19点でメッシーナの1ポイント上、順位的にも真ん中あたりなのでとりあえずは一安心(?)。フィオレンティーナもいつの間にか、メッシーナを追い越し、レッジーナと同じ位置にいます。こちらは3試合で1勝1分け1敗で勝ち点4点を増やしました。
もともと、この3チーム、この危ないゾーンで生き残りをかけて戦う運命にあるチームですからね。メッシーナの驚きも長くは続きませんでした・・・というところでしょうか?調子が良い時期も、慎重なムッティ監督は、「自分たちに相応しいポジションは残留ゾーン」と常に言い続けていました。身の程をわきまえて、地に足をつけているので、残留は大丈夫ではないかと思いますが。
それにしても、けが人続出の大ピンチが長引いていています。しかし、こうした状況の中で柳沢選手がスタメンのスペースを得れるのは幸い。ここ3試合先発フル出場が続いています。昨シーズン、サンプドリアの時にはスタメンに選ばれたことはありましたが、90分フルで出場する機会がありませんでした。90分プレーするようになって、「色々課題もある。」と言っている柳沢選手ですが、早く90分プレーするリズムを得て是非このチャンスを生かして欲しいものです。
新米パパの中村選手(彼がお父さんだなんて、信じられない・・・!?)も、今季は確実に自分の力を見せてきています。柳沢選手もそうですが、中村選手も今までなかったような闘争心やガッツを見せるようになりました。汚いプレーもするようになり(良い意味で。イタリアではこれも必要です。)、ついに累積で出場停止になるまでに。そういえば、中田選手がペルージャで始めてイエローカードを食らったときに、当時のマッツォーネ監督が「これでひでも一人前じゃ。」と言ってましたっけ。中村選手の今回のイエローは、「早く子供に会うためにわざと?」と地元のスポーツ紙が書いていましたが、そうだとしてもイタリアで生き抜く「ずるさ」も学んだということにしておきましょう。
理由はともかくスタメンに選ばれるようになった2選手に比べると、ここ数試合の中田選手は先発メンバーから外れています。みなさんお気づきかと思いますが、今季、私個人的には南に行くことが多くフィオレンティーナを見る機会があまりないので、必然的に中田選手の話題が少なくなってしまいます。実際、彼のプレーを見ていないのでなんとも評価しにくいのですが、やはりリガノの復帰で状況が変わってきたでしょうね。今週末は久しぶりにフィオレンティーナを見に行きます。(気がつけば、今季初のフランキ・スタジアム(フィオレンティーナのホームスタジアム)そうしたら、もうちょっと中田選手の話題も増えるでしょうか・・・?
今週末の試合が終ると、セリエAもクリスマス休暇に入ります。今年は2週間以上お休み(選手たちは練習があるので丸々休むわけではありません。)があり、年明けは1月6日からのスタートです。またまた冬の移籍市場もオープンし、新たな日本人選手の噂も・・・来月どうなっているのでしょうか?
それでは、みなさん、BUON NATALE(メリークリスマス)!そして、良いお年を!!
■12月・1月の試合スケジュール
○12月5日(日) <第14節> 15:00〜 *TV放送のため前後する可能性あり。
フィオレンティーナ−ボローニャ
レッジーナ−ブレッシャ
インテル−メッシーナ
○12月12日(日) <第15節> 15:00〜 *TV放送のため前後する可能性あり。
ミラン−フィオレンティーナ
レッジーナ−カリアリ
サンプドリア−メッシーナ
○12月18日(土) <第16節> 18:00〜
メッシーナ−アタランタ
○12月19日(日) <第16節> 15:00〜
フィオレンティーナ−キエボ
ボローニャ−レッジーナ
○1月6日(木) <第17節> 20:30〜
アタランタ−フィオレンティーナ
レッジーナ−パレルモ
カリアリ−メッシーナ
○1月9日(日) <第18節> 15:00〜 *TV放送のため前後する可能性あり
フィオレンティーナ−ラツィオ
レッチェ−レッジーナ
メッシーナ−ブレッシャ
著者プロフィール
新谷智子(しんたにともこ)
1967年広島県呉市生まれ。17歳でイタリアに憧れるも、普通に日本の大学へ進学。
大学でイタリア語を第3外国語としてかじった後、インテリア雑貨輸入、販売の会社に就職。 2年目に、イタリア語研修のご褒美をいただきヴォルテッラ(トスカーナ)で4ヶ月ホームステイ。
96年末に退社するまで、イタリアからの伝統工芸品の輸入に携わる(その間にも約1年、イタリアに自費留学)。
98年イタリア語復習の目的でペルージャに再留学。そこで、サッカーに関わる今の仕事と出会う。
まったくのサッカー音痴が、優秀な記者の指導の下、共同通信社の現地特別通信員としての経験を開始。
昨年のW杯では、仙台にてイタリア代表チームの合宿を密着取材。 今年6年目、いまだ中田選手を追う日々は続いている・・・
|
|
|

|