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  エッセイ  ”フオーリ・ジョーコ”  FUORI GIOCO
15 aprile 2004 
その6. TOTO トモコ 
新谷 智子

4月・5月の試合スケジュール                         






本当に時が経つのは早いもの。もう4月、セリエAも残すところ5試合となりました。毎年、8月末か9月に、「始まったなぁ〜」と思った後は、すぐに1月の折り返し。「いや〜、もう半分まで来ちゃった」なんて言っているうちにもう終わりです。こんな風にして6シーズンもやっているなんて・・・どうりで年をとるわけです。

さて今月は、終わりに近づいてきたセリエAの現状と、最後はどうなりそうかということをちょっと書いてみようと思います。
ということで、みなさん、「toto トモコ」にようこそ。見事に当てた人には・・・何も差し上げられません。大体、「toto」と言っておきながら、何の予想もないのですが・・・

まず、来期のことについてちょっとお話しすると、2004/05年シーズンからセリエAのチームが増えます。現在は18チーム、試合数は34試合ですが、来シーズンからは20チームで38試合になります。
セリエAの下位4チームがセリエBの上位4チームと入れ替わるのは基本的に変わりませんが、今年はさらにBの5位と6位もAに上がってきます。ただし、6位のチームは、自動的にというわけにはいかず、Aの最後から4番目のチームとプレイオフ(ホーム&アウェー方式で対戦)をして勝てば晴れてセリエAというわけです。

さて、34試合中29試合が終わった現在の順位表は: *( )の中は勝ち点 *後ろはご褒美
1位:ミラン(72) スクデット(リーグ優勝)獲得/チャンピオンズ・リーグ出場(予選免除)
2位:ローマ(63*) チャンピオンズ・リーグ出場(予選免除)
3位:ユベントス(62) チャンピオンズ・リーグ出場(予選から)
4位:パルマ(50) チャンピオンズ・リーグ出場(予選から)
5位:インテル(49) UEFAカップ出場
6位:ラツィオ(47*) UEFAカップ出場
7位:ウディネーゼ(45) UEFAカップ出場(**)
8位:サンプドリア(42) インテルトト杯出場(***)
9位:ボローニャ(35) インテルトト杯出場(***)
10位:キエボ(33) 何もなし
11位:ブレッシャ(32) 何もなし
12位:シエナ(31) 何もなし
13位:レッジーナ(28) 何もなし
13位:レッチェ(28) 何もなし
15位:モデナ(27) セリエBの6番目のチームとプレイオフ。勝てばセリエA残留、負ければセリエBに降格セリエB降格
16位:エンポリ(26) セリエB降格
17位:ペルージャ(22) セリエB降格
18位:アンコーナ(10) セリエB降格
どうやら今シーズンのスクデットは、ミランが獲得しそうですね。ミランは、勝ち点72点。2位のローマ、3位のユベントスに9、10点の差をつけています。ローマは、ラツィオとの試合が中止されたので1試合少ない状態です。この試合がリカバーされて、これに勝てば3点が追加になります。それでも6点の差があるということは、ミランは2試合分の貯金があるということ。チャンピオンズ・リーグでのまさかの敗退(カードの上では、あきらかに格下と思われるデポルティーヴォ・ラ・コルーニャ(スペイン)にやられました・・・)の後、執着するものはただ1つ。1998/99年シーズン以来しばらく手にしていないスクデットのみ。最近、調子の良くないローマやユベントスも、ミランとの得点差にちょっとあきらめムードが漂います。

そして、何といっても気になるのは、残留/降格ゾーンです。やや「生きるか死ぬか」といった危機感や悲壮感まで感じられるこのゾーンは毎年最後の最後までホットな状況が続きます。
今年は特に、1点2点の差でチームが数珠繋ぎになっている状態で、激戦区です。大雑把に言ってしまえば、順位表の右側(半分)9チーム全部どこがBに落っこちてもおかしくない状態です。18位のアンコーナだけは、先週やっと、中田選手のボローニャを相手に、今シーズン初勝利をあげましたが、時すでに遅し。この時点で勝ち点10ではどうしょうもありません。ここだけは、降格が確定しています。
現在9位のボローニャは、一時期危機感が漂う時期もありましたが、どうにか降格ゾーンは脱したと言えるでしょう。

ところが・・・そんな熱いゾーンに中村選手のレッジーナがいます。現在13位。同点でレッチェも並んでいます。このレッジーナ、このあいだの試合は別として、最近の試合では良いプレーをするのです。でも勝てない。先週の試合では、その焦りのためか、選手たちのイラつきが目立ち、せっかくのPKのチャンスも棒にふり、挙句の果てはピッチでけんか。一番良いプレーをしていた選手が退場となり、自分たちのエラーから失点。やや絶望感さえ漂っている感じですが、それもそのはず、今後の試合予定を見ても、パルマ、ラツィオ、ミランと難しいカードを残しているのです。次戦は、ここのところ調子の良くないキエボが相手ですが、今一番調子の良いディ・ミケーレは先週の退場で出場停止。去年の残留に貢献したFWのボナッツォーリもけがでいません。不調なキャプテン、コッツァに代えて中村選手を、という地元記者やサポーターの声も多いのですが、カモレーゼ監督はどうしてもコッツァにご執心。そんな監督に批判の声もあがっていますが、ここで監督を代えても混乱するだけでしょう。だけど、レッジーナの行方に関しては、私も少し悲観主義的です。去年もアタランタとプレイオフをして、ギリギリ残留を決めたレッジーナですが、今回は難しいのではないでしょうか。

柳沢選手は、最近ではベンチも外れてしまったり、全く出場機会がない状態が続いていますが、チームの成績は良好です。今シーズン6シーズンぶりにセリエA復帰を果たしたサンプドリアは、残留の心配をするどころか、UEFAカップ出場権獲得を目指せる位置にいます。毎年、Bから上がってきたチームの中に「sorpresa(驚き)」がありますが、今年のsorpresaはサンプドリアでしょう。

そして最後に、来シーズンセリエAに昇格してきそうなチームについても少し。こちらもなかなか競り合っている状態です。私も個人的に楽しみにしているのですが、パレルモ(現在首位)、メッシーナ(2位)といったシチリア勢がほぼ確実にAに上がってきそうです。そして、名門フィオレンティーナ(7位)のセリエA復帰も期待されています。もう1つ、カリアリ(6位)も戻ってきて欲しいチームの1つ。その理由は・・・サルデーニャのおいしい「うにとからすみのパスタ」が食べたい!からです。(笑)
それでは、来月の結果をお楽しみに。

4月・5月の試合スケジュール


3)試合スケジュール(5/16で最終です)

○4月18日(日)
インテル−ボローニャ
キエボ−レッジーナ
サンプドリア−ペルージャ

○4月25日(日)
ボローニャ−シエナ
レッジーナ−パルマ
モデナ−サンプドリア

○5月2日(日)
エンポリ−ボローニャ
ラツィオ−レッジーナ
サンプドリア−ウディネーゼ

○5月9日(日)
ボローニャ−レッチェ
レッジーナ−ミラン
ユベントス−サンプドリア

○5月16日(日)
キエボ−ボローニャ
レッチェ−レッジーナ
サンプドリア−ローマ


*試合日、キックオフの時間はTv放送の関係で前後する可能性があります。


著者プロフィール
新谷智子(しんたにともこ)

1967年広島県呉市生まれ。17歳でイタリアに憧れるも、普通に日本の大学へ進学。
大学でイタリア語を第3外国語としてかじった後、インテリア雑貨輸入、販売の会社に就職。 2年目に、イタリア語研修のご褒美をいただきヴォルテッラ(トスカーナ)で4ヶ月ホームステイ。 96年末に退社するまで、イタリアからの伝統工芸品の輸入に携わる(その間にも約1年、イタリアに自費留学)。
98年イタリア語復習の目的でペルージャに再留学。そこで、サッカーに関わる今の仕事と出会う。 まったくのサッカー音痴が、優秀な記者の指導の下、共同通信社の現地特別通信員としての経験を開始。 昨年のW杯では、仙台にてイタリア代表チームの合宿を密着取材。 今年6年目、いまだ中田選手を追う日々は続いている・・・   
 



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