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  エッセイ  ”フオーリ・ジョーコ”  FUORI GIOCO
15 Gennaio 2004 
その3.中田選手がいっぱい 
新谷 智子

1月・2月の試合スケジュール                           







今年は、3年ぶりに日本で年末年始を過ごしました。やっぱり、日本のお正月はいいですね。去る年を見送って、新年を迎えるといった「けじめ」があります。大掃除で筋肉痛になってしまいましたが、なんだか大きな任務を果たした・・・(って大げさですが)、そんな満足感で、去り行く年が有意義な年だった錯覚まで感じて(笑)

  しかし、久しぶりの日本のお正月を堪能しつつも、気になることが一つ。それは、中田選手の移籍でした。みなさんご存知のとおり、中田選手がパルマからボローニャに移籍しました。大晦日の風物詩、「紅白歌合戦」の前にも、中休みにも、そして終了後のニュースでも、ボールを蹴る中田選手の姿とその移籍を伝えるニュースが繰り返されていました。

  それを見ながら「う〜ん、やっぱり・・・」とつぶやく私。そう、実は、私、5年半「中田選手担当」として、彼の試合をず〜っとカバーしているのですが、なぜか、一度も移籍の際にいたことがないのです。

  98年の夏にペルージャの会長所有のお城(!)で中田選手のプレゼンテーションが行なわれた時には、まだ、その1ヵ月後に自分がサッカーと関わるなんて夢にも思っていませんでした。今回の移籍については、私が帰国する前にある程度わかっていたので、記者さんたちにお任せして、私はおこたでテレビのニュースを見ることに。こんな時期なので、日本に帰るのはどうかと思ったのですが、やむを得ず。そう、私はいつも中田選手が移籍する時には日本にいるのです。ペルージャからローマへ移籍したときも、ローマからパルマに行った時も・・・ ということで、このジンクスを更新しつつあります。

  セリエAにおいて、移籍市場がオープンになるのは、開幕前と1月の2回。今年は、7月1日から8月30日と1月2日から1月31日です。通常、1月の移籍市場は、緊急事態に対処するためのもの。開幕前に選手の放出、獲得をして、組み立てられたチームも、途中でケガや思わぬ出来事により、あてにしていた選手が使えなくなる事態が発生します。予期せぬ主力選手をのケガで欠くことはよくありますが、今季はさらに、記憶から遠ざかっていた「ドーピング問題」によって長期ストップを余儀なくされた選手も何人かいます。そうした緊急事態の補充をするために、1月の移籍市場は活用されるのです。

  また、選手の側としても、中田選手の例のように、出場機会を得る良いチャンスにもなるのです。この時期の移籍は、即戦力を求めて必要な選手だけをとるものなので、移籍した選手は、すぐに試合に出る機会に恵まれます。当然、チームや環境を良く知るための十分な時間は与えられず、即結果を要求される難しい移籍ですが、ここで今まで発揮できなかった力を爆発させて大活躍する選手は多くいます。

  中田選手は、年明け1発目、1月6日の試合でボローニャデビューかとみんなを期待させましたが、こちらは腰痛により見送ることに。そして、11日の対レッチェ戦では先発フル出場。決勝点へのアシストという活躍ぶりでした。このまま、ペルージャ時代の恩師であるマッツォーネ監督のもと、今まで出し切れなかった分の力も合わせて、活躍する姿を見たいものです。

  ところで、中田選手の姿と言えば、いつも日本に帰って思うことですが、どこででも見かけますね(笑)

  先日も、広島の電気屋さんで、どこからともなく「bella(美しい)」の声。こんなところで誰がイタリア語を・・・と思って振り向くと、エレベーターを降りたところにあったスクリーンにデジタルカメラを手にした中田選手の姿が。そして、店を出たところで正面にあるスポーツ店のショーウインドーには、これまた中田選手・・・今度はスパイクだったか・・・?前にも、電車に乗れば中田選手の顔の吊り広告。電気屋さんではデジカメ片手に、TVをつければ車に乗った中田選手。同じイタリア、しかも同じ町にいながら見ることのない顔を、日本でこれだけ目撃すると、不思議な気分になります。

  さて、今回は、いつも身近で見ているセリエAの現場を離れて、日本から見たその報道なんかもお話しようと思っていたのですが、「中田選手移籍特番」になってしまいました・・・

  ということで、それについては、また次回。

  中村選手、柳沢選手(なんと新婚でイタリアにお戻りです!うらやまし〜)の話題を楽しみにされていた方、ごめんなさい。次回は必ず。

■1月・2月の試合スケジュール

○1月18日(日)
ボローニャ−キエボ
レッジーナ−レッチェ
ローマ−サンプドリア

○1月25日(日)
パルマ−ボローニャ
サンプドリア−レッジーナ 

○2月1日(日)
ボローニャ−ミラン
レッジーナ−エンポリ
ラツィオ−サンプドリア

○2月8日(日)
ウディネーゼ−ボローニャ
レッジーナ−ブレッシャ
サンプドリア−インテル

○2月15日(日)
ボローニャ−モデナ
ユベントス−レッジーナ
ブレッシャ−サンプドリア

*セリエA1月の試合に関しては、TV放送の関係で日程が前後する可能性があります。


著者プロフィール
新谷智子(しんたにともこ)

1967年広島県呉市生まれ。17歳でイタリアに憧れるも、普通に日本の大学へ進学。
大学でイタリア語を第3外国語としてかじった後、インテリア雑貨輸入、販売の会社に就職。 2年目に、イタリア語研修のご褒美をいただきヴォルテッラ(トスカーナ)で4ヶ月ホームステイ。 96年末に退社するまで、イタリアからの伝統工芸品の輸入に携わる(その間にも約1年、イタリアに自費留学)。
98年イタリア語復習の目的でペルージャに再留学。そこで、サッカーに関わる今の仕事と出会う。 まったくのサッカー音痴が、優秀な記者の指導の下、共同通信社の現地特別通信員としての経験を開始。 昨年のW杯では、仙台にてイタリア代表チームの合宿を密着取材。 今年6年目、いまだ中田選手を追う日々は続いている・・・   
 



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