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マントヴァ市長 フィオレンツァ・ブリオーニ氏へのインタビュー
JITRA:市長さん、マントヴァ市とその周辺について簡単に説明してください。
市長:ロンバルディア州にある町マントヴァにとって、その文化、及び歴史的・芸術的遺産はかけがえのない財産です。これらは経済的価値を持っているのは当然のこと、町全体の社会的な結束力を強めるのにも役立ちます。また、町の個性を表す重要な要素でもあります。
マントヴァは、芸術と文化の町です。そして、モニュメントや歴史、自然、食文化など、訪れる旅行者を魅了できる様々な面を持っています。3つの湖とミンチョ川に囲まれたマントヴァにとって"水"も大事な要素ですね。自然保護地域や公園、そしてマントヴァ近郊の小さな町々。これらも訪れる人たちに知っていただきたいこの地域の一面です。
マントヴァ市はイタリアの生活の質調査で常に上位に挙げられる町です。私たちにはこの優位性を維持していく責任があると思っています。そして、そのために私たちの現実問題として環境保護に取り組んでいます。
JITRA::マントヴァの観光面での特徴は何でしょうか。
市長:文化的遺産に重点を置いているのは戦略的な選択ではありますが、イベントのプロモーションというのは、それ自体が文化を生み出すものでなければならないと思います。つまり、過去の歴史と現在を結びつけるものでなければなりません。そして、歴史的中心地だけではなく、町全体にハーモニーをもたらすものでなければならいと思っています。
マントヴァの文化・観光システムは、常に新しい潮流を見つけ出すテ宮殿の芸術文化国際センターCentro Internazionale d'arte e culturaの提案に刺激を受けながら、地元の大学やその他の文化センターからの助けも得て前進しています。また、市の財産である美術館や建造物をバランスよく運営するため、マントヴァ市の新しい組織として美術館及び建造物事務局Ufficio Musei e Monumentiも創設しました。この事務局は、町の文化遺産の価値を見極め、それを普及させるための総括的なミュージアム運営システムを構築する第一歩です。
マントヴァ市の美しい環境も旅をより素敵なものにするヒントを与えてくれます。例えば、湖での水浴に関するプロジェクトがあります。マントヴァにいらっしゃったら、3つの湖とミンチョ公園の美しい自然を堪能されることをおすすめします。
JITRA:マントヴァで見逃してはならない場所、主なイベントを教えてください。
市長:シ真っ先に挙げないといけないのが、ドゥカーレ宮殿Palazzo Ducaleとテ宮殿Palazzo Teです。マントヴァの文化を知る上で最も重要な場所ですし、芸術的に大変美しい宮殿です。それから、サン・ジョルジョ城Castello di San Giorgioから始まり、ソルデッロ広場Piazza Sordelloを通りながら町の歴史的中心地を散策することも忘れてはいけませんね。さらにおすすめしたいのが、2年ほど前に開いたばかりのサン・セバスティアーノ宮殿Palazzo San Sebastiano内の市立博物館です。
イベントとしては、5月と6月にマントヴァ音楽フェステバルMantova Musica Festivalと演劇フェスティバルFestival del teatro urbanoが開かれます。9月には1997年に始まった文学フェスティバルFestivalletteraturaがありますし、今年の11月には第1回となる児童のための芸術・演劇フェスティバFestival d'arte e teatro Segni d'Infanzia があります。
それから、現在、テ宮殿ではマンテーニャ展Mantegna a Mantova 1460/1506を開催中です。期間は来年1月14日までですので、今マントヴァにいらっしゃればご覧いただけます。このマンテーニャ展は、偉大な画家アンドレア・マンテーニャの没後500年を記念したもので、ヴェローナ、パドヴァ、そしてマントヴァの3都市で同時に開催されています。今年のマントヴァはマンテーニャ色と言えるでしょう。コンセプトは町全体を展示場とすること。そのために私たちは、テ宮殿を含むマンテーニャ・ルートを準備しました。サン・セバスティアーノ宮殿、マンテーニャの家Casa del mantegna、サンタンドレア聖堂Basilica di Sant'Andrea、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会Chiesa di Santa Maria della Vittoria、プルゴ広場の家La casa di piazza Purgo、ディオチェザーノDiocesano、ドゥカーレ宮殿内のピクタの部屋(現在の新婚夫婦の間Camera dei Sposi)を回るのが理想的です。
さらに今年はモーツァルト生誕250周年でもあります。この神童は1770年、14歳の時にマントヴァの美しいビビエーナ・シェンティフィコ劇場で驚くべき演奏をしたのです。そこで、同劇場では現在、モーツァルト滞在に関わる資料や肖像画の複製を展示しています。また、カルロ・ゴルドーニやアントニオ・ヴィヴァルディらが活躍した1700年代当時の様々な劇場に関する資料も展示しています。
JITRA:マントヴァでおすすめの特産品、レストランなどはありますか?
市長:マントヴァ地方の特産品はとても美味しいものばかりです。例えば、かぼちゃのトルテッリtortelli di zucca、リゾット・アッラ・ピロータrisotto alla pilotaといった伝統の料理がありますし、パルミッジャーノ・レッジャーノやグラーナ・パダーノなどのチーズ、サラミやお肉類などもあります。かわかますを使った魚料理ルッチョ・イン・サルサluccio in salsaや、果物のピクルス モスタルダmostardaもおすすめです。デザートには、アーモンドを使ったズブリソローナsbrisolonaというケーキ、それにドイツのミュンヘンから伝えられたパン アネッロ・ディ・モナコanello di Monacoがあります。それから、コッリ・モレーニチで生産されるDOCワインやランブルスコも忘れてはならない特産品です。
マントヴァにはたくさんのレストランがあります。ショッピングも、いろいろなお店がたくさんある歴史的中心地でお楽しみいただけるでしょう。
JITRA:日本からの旅行者のみなさんにメッセージをお願いします。
市長:「マントヴァは大変美しい町だ。この町を見るために何千マイルも旅する価値はある。」と書いたのは1500年代の作家トルクワート・タッソーです。彼は、取り囲む湖から生まれたような私達の町、宮殿や塔やクーポラが描くその輪郭を見て、こう書いたのです。
マントヴァの町は4世紀にわたってゴンザーガ家の下で栄え、特にルネッサンス時代には中心的都市となりました。ゴンザーガの宮廷は安土からやってきた日本の天正少年使節たちを迎えたこともあるのですよ。彼らはローマでグレゴリオ13世に謁見した後、マントヴァに立寄ったのです。そんなご縁もあって、2005年には安土町と姉妹都市提携を結びました。このエピソードから、マントヴァがどれだけ過去に誇りを持っているか、そして世界のすべての国々に対して開かれた町であるかがおわかりいただけると思います。それはまさに1500年代のゴンザーガの宮廷の姿勢と同じなのです。
それでは最後にメッセージを一言。とても美しいわが町に是非おいでください。そして、この町を理解し、深く感じてください。私たちは日本のみなさんを大歓迎いたします。
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