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マチェラータ市長 ジョルジョ・メスキーニ氏へのインタビュー
JITRA: 市長さん、マチェラータについて簡単に説明してください。
マチェラータはマルケ州にある町で、北にポテンツァ川、南にキエンティ川が流れる谷あいに位置しています。アドリア海からほんの20キロのところ、そして国立公園のあるシビッリーニ山からは車で30分のところです。町の歴史的地区は海抜315キロの丘の上にあって、14世紀に作られた城壁に囲まれています。
過去と比べると農業生産は減少しましたが、商業、サービス業、文化事業などの分野へ進出しています。マチェラータには700年以上続く大学、そして美術学校があることから、近くの州やヨーロッパの国々からやって来る学生たちであふれています。マチェラータは他の文化との交流を好む雰囲気があり、ホスピタリティにあふれた"開放的な町"です。そのため、過去においては"マルケ州のアテネ"とも言われていました。
マチェラータ近郊はとても美しくて穏やかな丘が広がり、中世の小都市、修道院や古い教会、古代ローマ時代に遡る考古学地区などがあります。
JITRA:町の見所を教えてください。
町は歴史、文化、環境、そして景観それぞれの面で大変すばらしいものを持っています。ルネッサンス、バロック時代の建築の宝庫ですし、数多くの価値あるモニュメント、教会、宮殿が残っています。いくつかの重要な博物館があり、中でも年代物自動車博物館Museo
delle "Carrozze d'epoca"、市民博物館Museo civico、市立美術館Pinacoteca
comunale、リッチ宮殿Palazzo Ricciの現代美術コレクションraccolta d'Arte contemporaneaなどが上げられます。
この地方で最も価値あるものとして認められているのが、市立図書館"モッツィ・ボルジェッティMozzi
Borgetti"です。180万冊以上の本、そして266のインキュナブラ(incunaboli:印刷術揺籃期の15世紀に印刷された本)を所蔵しています。
ポテンツァ荘Villa Potenzaのそばには考古学地区ヘルヴィア・レチーナHelvia Recinaがあり、紀元2世紀の古代ローマ劇場跡や貯水槽、道路跡、いくつかのお墓が残っています。
歴史的中心地は特に中世のたたずまいを残す町並みが高く評価されています。その中に、1819年から1829年にかけてつくられた新古典様式の重要な建造物スフェリステリオSferisterioが建っています。これは、当時この辺りで大変人気のスポーツだった球技pallone
al braccialeのためにイレネオ・アレアンドリがデザインしたものです。その建築学的な美しさ、完璧な音響効果がこの建物を野外劇場として素晴らしいものにしています。1967年からは毎夏、オペラフェスティバルが開かれ、世界中からファンが集まります。
その他にも、リベルタ広場Piazza della Liberta'のメルカンティの開廊Loggia
dei Mercantiも建築的に見て興味深いものです。後にパオロ三世となるアレッサンドロ・ファルネーゼ教皇特使の命により16世紀初頭、建築家カッシアーノ・ダ・ファブリアーノとマッテオ・サッバティーニにより建てられました。広場に面す古い建物を壊し、新しい遠近法により開廊をつくったのです。
リベルタ広場にはまた、ラウロ・ロッシ劇場Lauro Rossiがありあす。1774年に貴族たちのための劇場としてつくられ、その後、マチェラータの音楽家ラウロ・ロッシの名前が付けられました。彼は、ドニゼッティやヴェルディに高く評価された指揮者・作曲家です。建物は、劇場建築家として有名なアントニオ・ガッリ・ビビエーナがプロジェクトし、コジモ・マレッリによって建てられました。釣鐘の形をしており、やや丸みのある手すりのついた3つの仕切り席と天井にペンデンティブのある天井桟敷からなっています。修復が行われ、オリジナルのデリケートな色彩が戻っています。
リベルタ広場の時計の塔Torre dell'orologioも見逃せません。高さ65メートルのこの塔は、1663年にガラッソ・アルギージによってつくられました。当時マチェラータが誇っていた権力、富の象徴です。内部には、1570年にラニエーリ一族によりつくられ1882年まで塔を飾っていた時計の像と機械装置が展示されています。塔のテラスからは息を呑まずにはいられない素晴らしい眺望が広がります。このパノラマはマルケ州の半分以上をのぞみ、アブルッツォ州の山々の方まで見渡すことができます。
JITRA:町で開かれるイヴェントはありますか?
開催されるイヴェントはさまざまです。演劇もそうですし、カンファレンスなどの会議などもしばしば開かれます。クラッシクからジャズ、現代音楽まで多様な音楽祭も開催されます。夏にスフェリステリオで開かれる"マチェラータ・オペラMacerataOpera"は世界レベルで有名ですし、若者向けの音楽や野外映画、演劇などを楽しめる"マチェラータ・エスターテMacerata
Estate"もあります。これらのイヴェントは年を重ねるにつれて、組織能力や芸術的レベルにおいて成長してきています。
文化行事だけでなくスポーツも忘れてはいけません。バレーボールチームのルーべ・マチェラータや女子ソフトボールチームの活躍でヨーロッパ中にマチェラータの名前は知られています。
JITRA:マチェラータの特産品は何ですか?
マチェラータ一帯にはたくさんの特産品があります。伝統料理で有名なのがラザーニャのようなヴィンチグラッシvincigrassi。サラミではチャウスコロciauscoloが有名です。白ワインヴェルディッキオverdicchio、赤の発泡性ワインヴェルナッチャ・ディ・セッラぺトラーナvernaccia
di Serrapetrana 、そしてローロ・ピチェーノの大変珍しい甘口ワインVino Cotto di Loro Picenoなどさまざまなワインも生産しています。町や周辺のレストランでこれらの特産品を味わうことができます。
マチェラータにはプレステージの高いショッピングゾーンもありますし、近郊には世界的に有名なイタリア企業、例えばトッヅTods(Cassette
d'Este)やナッザレーノ・ガブリエッリNazzareno Gabrielli(Tolentino)の販売店もあります。
JITRA:最後に日本人読者へメッセージをおねがいします。
日本からいらっしゃる旅行者のみなさんに、何よりも静かで穏やかでもてなしの精神にあふれたマチェラータを是非訪れていただきたいと思います。地方にあって大都会のストレスから離れ、長い歴史と豊かなイタリア文化の重要な一節を物語る町であり、そして人が住むのにちょうど良い大きさの町でもあります。
実際、マチェラータの人たちの調和のとれた生活とそのすばらしい環境レベルが評価され、生活の質が高いイタリアの町第4位に選ばれました。
スフェリステリオ・アレーナで開かれるオペラフェスティバルがある夏のシーズンが町を楽しんでいただくのに最も良い時期でしょう。日本でも良く知られ、評価されているオペラがマチェラータ・オペラで観賞することができます。是非マチェラータにいらしてください。
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