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フェッラーラFerrara市長、サテリアーレ氏への質問 JITRA: サテリアーレ市長さん、フェッラーラの町を簡単に紹介していただけますか? フェッラーラは、時代と足並みを揃えつつも、人間的な規模を保っている町です。町の通 りを歩いていて、ふと、過去に投げ出されるような瞬間があります。というのは、町の雰囲気、いろいろな場所、それらを構成する石々、名所旧跡、歴史的建造物・・・・といったものを昔とかわらず保持しつつも、冷たい博物館のようになってしまうことはなく、「人々の暮らしが息づく町」だからだと言えます。 ヨーロッパの文化を代表する都市の中でも、フェッラーラは、ルネサンス揺籃の地として、歴史と伝統を誇ります。フェッラーラは、その都市計画により、ヨーロッパ最初の近代都市となった町です。実際ユネスコは、1995年にフェッラーラを人類の世界遺産のひとつとして認めました。コスモポリタンで文化的に開かれた町であることが、フェッラーラの町の文化に大きく貢献してきました。 ここは、イタリアで最初のユダヤ人コミュニティーが出来た所です。スペインを追放されたユダヤ人たちは、フェッラーラで受け入れられ、他のコミュニティーにいたユダヤ人たちもそこへ加わったのです。第二次世界大戦前まで、スペイン式、ドイツ式、イタリア式と、祭式の異なるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)が三つもありました。このユダヤ的文化については、作家のジョルジョ・バッサーニが熟知しており、作品の中でも描いています。現在でもユダヤ人のゲットーと墓地は、たいへん独特な雰囲気を保っています。 JITRA:観光や文化の面で町の特徴はいかがですか?又、お勧めの名所や催しにはどんなものがありますか? 我々の町フェッラーラは、ほんとうにゆったりとバカンスを過ごせる落ち着いた町です。ホテル等の宿泊施設は、快適さという点ではかなりレベルが高いといえます。町の文化的な豊かさは、たいへんなものです。 歴史的な建物では、エステ家の城館Castello Estense、市庁舎Palazzo Municipale、パラッツォ・スキファノイアPalazzo Schifanoia、アリオスト図書館la Biblioteca Ariostea、ロメイ邸Casa Romei、現在は大学のあるパラッツォ・ディ・レナータ・ディ・フランチャPalazzo di Renata di Francia、国立絵画館であるパラッツォ・デイ・ディアマンティPalazzo dei Diamanti、ここには13世紀から18世紀の作品が所蔵されている他、国際的な展覧会も開催されます。また、ドゥオーモ(大聖堂)Duomo、サンタントニオ・イン・ポレージネS.Antonio in Polesineをはじめとして、多くの教会や修道院にも豊かな芸術遺産が収められています。 一方、自然を愛する人々にとってもこの町は、これもまた2000年に世界遺産として認められたポー川デルタ地域の自然公園に隣接しているという好立地にあります。フェッラーラの町とデルタ地域を充分に味わうには、ゆっくりと徒歩か自転車で訪れる必要があります。自転車は、我々フェッラーラの住民にとっては毎日の生活に欠かせない交通 手段です。 デルタ地域でじっくりと辛抱強く観察したり、沼沢地をそぞろ歩きすれば、赤や灰色のアオサギや、コサギ、ハヤブサが見られる他、バラ色のフラミンゴが巣作りに戻って来たのに出会えたり、オステッラートの谷ではコウノトリが見られたりもします。要するに、ここでは自然は強い感動を与えるだけのものがあり、コマッキオComacchioの谷は特に自然の宝庫といえます。 ぜひ訪れていただきたい名所というのは、およそこれまで述べた場所ですが、この町にいらっしゃれば、他にも新たな発見があるでしょう。 我々のカレンダーは、ぜひ見逃せない催しで目白押しです。我々の文化およびエンターテイメントのための努力は、政府の活動の中でも特に際だっています。2001年のパラッツォ・ディアマンティにおける展覧会のスケジュールには、カナレット、コンスタブル、ダール、ムンク、そして、フェッラーラがパイオニアであるビデオアートの歴史のためのエレクトロニック・アートの展覧会もあります。 そして、市立劇場では、1月から4月までは散文劇とダンスのシーズン、1月から7月まではオペラおよび音楽コンサートのシーズンで、世界の有名な管弦楽団が演奏します。フェッラーラには、クラウディオ・アッバードが指揮をとるマーラー・チェンバー管弦楽団があります。アッバードは毎年、重要なオペラを指揮しています。2000年からは、アッバードが望んだオーケストラの訓練のための高等学校が開かれ、毎年40名のヨーロッパの若い才能に磨きをかけています。 さらに5月には、古くからのパリオPalioの祭りで競技が行われ、昔の衣装をまとった行列が市内をねり歩きます。7月には、「星の下のフェッラーラFerrara sotto le stelle」と銘打って、ポップ、ロック、フォークなどの現代音楽の生演奏があり、ここでも、国際的に活躍するアーティストたちが参加します。 フェッラーラが誇るいまひとつの催しは、8月に行われる「ブスケルズ・フェスティバルBuskers Festival」です。自動車の交通を遮断した町の中心の通りに、世界各国からミュージシャンや大道芸人たちが集まり、一週間で何十万人という人手でにぎわいます。エステ家の城のたもとでハープをきいたり、市庁舎広場でジャズをきけるかと思えば、ドゥオーモの聖具室で支離滅裂なパーフォーマンスを見ることもできます。たいへん愉快な催しですが、秩序正しく行われます。 JITRA: 食べもののお勧めや、どんな買い物をすれば良いかアドバイスがあればお願いします。 フェッラーラおよびこの地域をよりよく知るための方法のひとつは、料理を通してです。とくに名高いのは、カボチャの詰め物をしたカッペッラッチcappellacciや、今も昔ながらの方法で作られるジャガイモのピューレをそえた「サラマ・ダ・スーゴsalama da sugo」、独特のパン「コップレcopple」、コマッキオの鰻やこのあたりの魚の料理です。パンパパートpampapato、あるいはパンペパートpampepatoと呼ばれるお菓子は、チョコレート、小麦粉、蜂蜜、シトロン、ピスタッチョをベースに作られます。又フランスのレナータRenata di Franciaによってこの地にもたらされた葡萄がその起源であるという、ボスコ・エリチェオBosco Eliceoのワインも忘れてはいけません。 JITRA: 最後に日本人観光客にむけての、市長さんからのメッセージをどうぞ。 日本の皆さんを、ぜひフェッラーラの町にお招きしたいと思います。日本の方々は美しいものを愛するということを私は知っておりますし、きっと、我々の町フェッラーラが提供できるものの真価を理解できると思いますので、私としては、大歓迎です。日本の皆さんがフェッラーラで、のどかなバカンスを過ごし、良い思い出を持ち帰られるよう願っています。私たちは、フェッラーラの町をよりいっそう居心地の良い町、忘れられない町にするよう精一杯努力していくつもりです。 |
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