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サルデーニャ<見所>案内
15 Maggio 2019

第4回

考古学遺跡  
 「町の遺跡」など

  
TOMOKO Fujita 

前回は、サルデーニャに無数にあるヌラーゲとネクロポリスの遺跡の一部をご紹介しました。 今回は「町の遺跡」と「何の遺跡?」と境界線を引くのが難しいけれどぜひご紹介したい遺跡です。

1.町の遺跡
●Tharros タロス

所在地:オリスターノ県、カブラス Cabras
紀元前8世紀頃、地中海全域から商船が品物を運び込むのにどのような海の状態のときでも安全に停泊できるようにとフェニキア人によって建てられた町の遺跡。紀元前5〜6世紀頃にはすでにタロスの町は港の中心として栄えており、紀元後238年からのローマ期にもその繁栄は続いていたがその後、恐らく紀元後3世紀頃から滅びていったと思われる。発掘された町は民家、公共の建造物、温泉、至聖所などが見学できるようになっている。タロスの象徴のふたつの塔はオリジナルではなく、考古学者のグループによって再建されたもの。

 写真下Aタロスの遺跡

<見学時間>
11月〜3月 火〜日 9:00-17:00  4、5、10月 毎日 9:00-18:00  
6、7、9月 毎日 9:00-19:00  8月 毎日 9:00-20:00               

●Nora ノラ
所在地:カリアリ大都市、プラ Pula
プラ郊外の岬に位置する考古学上重要な町の遺跡。紀元前9〜8世紀にはすでにフィニキアの航海者たちによって建てられたと言われており、ノラの名の意味はフィニキア以前に石またはくぼみの意味を持つヌラーゲと同様の起源があると言われている。古代フィニキア、カルタゴ、ローマ期の古代建物の中、現在残っているのはローマ期のもので劇場、温泉、住処、石畳の道などがあり、中でも興味深いのはモザイクで、独特の白・黒・黄土色の色使いで施されている。

写真下左Bノラの遺跡  写真下右Cノラの遺跡に残るモザイク

<見学時間>
10月最終日曜〜2月15日 10:00-16:30 2月16日〜3月最終土曜 10:00-17:00 
3月最終日曜〜9月30日 10:00-18:30 10月1日〜10月最終土曜 10:00-17:30

●Citta di Sulki ヂッタ・ディ・スルキ
所在地:南サルデーニャ県、サンタンティオコ Sant'Antioco
おそらくイタリアで一番古い町だと思われるSulki (Sulkyと表示されることもある)はフェニキア人により建てられた町。それは古代アンフォラ(ふたつの持ち手がある陶器の壺)の都市スルチスが発見された後に新たな発見として啓示され、その歴史は紀元前770年に遡るため、前述のNoraの前にすでにあったと言われており、カルタゴとローマが征服された後も恵まれた鉱物資源により主導的な役割を果たしていた。

写真下DEFヂッタ・ディ・スルキ

フェニキア、カルタゴ時代のTofet(死産、または産まれてすぐに亡くなった子供の骨壺が埋葬された墓地)居住地域、地下墓地など多くの遺跡が見学出来る。

また博物館のテーマの時にご紹介したMuseo Archeologico Ferruccio Barrecaと同時に見学するとよりわかりやすい。

<見学時間>
毎日9:00-19:00 (注:一部ブースにより時間は異なる) 

●Tiscali ティスカリ
所在地:ヌオーロ県、オリエナ Oliena とドルガリDorgali
オリエナとドルガリの間に位置するSupra山の境界にある518mの小さなティスカリ山のてっぺんに巨大なカルスト地形のドリーネ(岩石が雨水や地下水に溶食されることによってできた陥没穴)があり、その中のヌラーゲ時代に建てられた集落の遺跡。

写真下GHティスカリの遺跡

遺跡は紀元前15世紀〜8世紀の長い期間に遡って作られた大きさの異なる小屋が集まったふたつの集落から成る。それは陥没穴の洞窟の壁沿いに構成され、洞窟の外からは見えないようになっており他のヌラーゲの構造とは異なる。恐らく前ヌラーゲ期から頻繁に使われた後、紀元前2世紀〜1世紀から中世初期までの長い期間に再び居住地として使われていたと思われる。記述によれば、ローマ期にはティスカリはローマ帝国軍からの避難所として使われていたらしい。

ティスカリはサルデーニャの中でも人気のあるトレッキング場所にあり、見学するためにはガイドについて 約2時間険しいトレッキング(岩岩を渡り歩く山登り)が必須。オリエナとドルガリの2ヶ所から入れる。

<見学時間>
1月、4月、10月-12月 9:00-17:00 5月-9月 9:00-19:00 

2.その他の遺跡 
●Tempio Antas  アンタス神殿

所在地:南サルデーニャ県、フルミニマッジョーレ Fulminemaggiore
Antas神殿がある周辺はヌラーゲ時代(紀元前9世紀)にはすでに神聖な場所であり、紀元前7世紀終わり頃にカルタゴ人が定住。その後紀元前3世紀半ばに古代ローマ人が現れる。この地域は鉛と鉄が豊富にあり、古代ローマの鉱山の中心地として最適であったからである。神殿は、最初はカルタゴの神、戦士、狩人、続いて「ヌラーゲの神(Sardus Pater)」が崇められいた。

写真下左Iアンタス神殿の石碑      写真下右Jアンタス神殿

現在の神殿は1836年にラマルモラ将軍により発見、1967年に修復されたものであるがそれ以前の神殿も2世紀にエジプトの地理学者トロメオにより言及されており有名であった。

写真上KL古代ローマ期の採石場

神殿から900mほど歩くと古代ローマ期の採石場が3ヶ所見つけることが出来る。そこでは神殿を建てるのに使われたのであろう大きな岩の切断線が石灰岩の中に見受けられる。

<見学時間>
11月〜3月 9:30-16:30  4月、5月 9:30-17:30 6月 9:30-18:30 
7月〜9月 9:30-19:30

●Terme di Forum Traiani フォーラム・トライアーニのテルメ
所在地:オリスターノ県、フォルドンジャヌス Fordongianus
ティルソ川沿に位置する古代ローマ期からの温泉で、ライオンの頭の形をした水路口からは54℃の熱い硫黄水が溢れ出ている。近くにはこの温泉の湯とティルソ川の水を使用し、公共温泉風呂と湯治やエステが行われる施設がある。また温泉の後ろにはローマ期に冷水浴室、微温浴室、温水浴室として使われていたと思われる浴槽や石畳で出来た大階段、おそらく小さな宿または市場だっただろう建物の跡も残っており、当時の様子を垣間見られる。

写真下Mフォーラム・トライアーニのテルメ

<見学時間>
温泉の後ろの遺跡、9:30-13:00、15:00-17:00

●Sant'Andrea Priu  サンタンドレア・プリウ
所在地:サッサリ県、ボノルヴァ Bonorva
島で最大かつ重要な墓地遺跡。起源は新石器時代(紀元前4-3世紀)にまで遡り、死者が生前住んでいた家と似た環境を再現する20の建物、「ドムス・デ・ジャナス(妖精の家)」で構成されている。

主となる地下埋葬室は18もの部屋に分かれており、そのうちの3つは同じように並んだ非常に大きな部屋でメインとなっており、その周りに15の小さな部屋が配置されている。これらの内部は家と同じように造られており、それは死者が新しい生活に移ったと信じられていたためである。そのため、遺体の周りには日常生活で使われるような道具がかなりの量で埋葬されていた。

写真下NOサンタンドレア・プリウの遺跡

墓地がある尾根の上には「鐘楼」と呼ばれる雄大な岩が立っているが、後にその形が頭を切り取った雄牛に見えるため「聖なる雄牛」(写真トップ@)と呼ばれるようになった。

この墓地遺跡は長い間再利用されており、ローマ期を経てビザンチンの時代には主となる地下埋葬室は宗教迫害があった頃の最初の教会として使われていた。その後、聖アンドレアに捧げられた教会として改名し、内部は白く塗られてフレスコ画が描かれ、四角い柱は磨かれて円柱と変わり、3つのメインの部屋を残してあとは閉鎖された。

<見学時間>
9:30-19:30

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わざわざ足を運んで説明を聞きながら見て回る遺跡はもちろんですが、島中のあらゆる所でいろんな遺跡が見受けられます。ヌラーゲ、橋、塔、、、見つけたらちょっと立ち止まって遠〜い大昔に想像を巡らせて 見てはいかがでしょうか。遺跡探索の旅、Delizieがお手伝いします、ご連絡下さいませ!



著者紹介
TOMOKO Fujita
Delizie d'Italia主宰。大阪でイタリア家庭料理店を経営後、2000年にイタリアに渡りピエモンテを拠点に各地のアグリツーリズモで料理修業。2003年よりサルデーニャに移住し、家庭料理や食材の探求を続ける傍ら「食」をテーマに現地の旅行、視察、料理教室などをコーディネート。日本とサルデーニャの食文化交流に活躍中。著書に「家庭で作れるサルデーニャ料理」(河出書房新社)。 
http://www.delizie-italia.com
https://www.facebook.com/sardegnasick
delizie.tomoko@delizie-italia.com





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