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『ローマのスケッチ散歩』 - 鈴木奈月の絵画紀行
 

  15 Settembre  2014

第3回 ローマの動物園 ビオパルコ
絵と文  鈴木奈月



前々から息子にせがまれていた動物園に、やっと連れて行った。ということで、今回はローマ市内、広大なボルゲーゼ公園の中にある動物園、ビオパルコのご紹介。
10年前に娘と行ったときは、クリスマス休暇のときで寒くて人もまばらだった。今回も今回で真夏の8月、暑くてきっと人も少なく、動物たちもぐったりしているんだろうなあと思いながら行ってみる。

さすがヨーロッパという感じの見栄えのする入り口を通って、すぐはキリンさん。(ちなみに料金は大人15ユーロ、子ども12ユーロ。それに水族館が別売の3ユーロ) 私はキリンとカバが好きなので、好調な出だし。エサを高いところに置いて、見物しやすいように工夫してある。
キリンと人間の歴史のようなものをイラストで表した掲示板がおもしろく、なんとその昔アラビア人は、キリンはその模様からヒョウとラクダのあいの子と信じられ、猛獣と格闘させていたそうな。かわいそう!

キリンに満足したあとは、なつかしい同類に出会う。そう、日本猿! 暑いせいか、皆ボケーッとしていたけど、
けっこうりっぱなスペースをいただいていて、皆さんご満足なご様子。小猿のしぐさというのは、本当にかわいい。
お目当てのカバは、この暑さのせいか、まるで岩のように背中だけ出して、水の中でびくともしない。ライオンやトラや熊といったすごものも、ぐったりと寝たっきり! いちばん元気だったのはアシカくんで、ひとりでショーをして愛嬌をふりまいていた。


ランチは、ベンチに座って持参のパニーニを。周りには放し飼いの孔雀がたくさんいる。
その後は水族館へ。ここは、わざわざ料金別払いで入るほどでもなかったが、ピラニアがいて、最近ちょっとした理由で我が家でピラニアが話題になっていたので、息子が大喜び。蛇やワニ、昆虫などのいる爬虫類館も子供たちには大人気だ。

しかしこのワニ、通路は高めにしつらえてあるが、ただ柵があるのみで、一歩間違えて落ちたらどうするの? そういえばトラも、腰の高さの柵だけだった。間に深い溝が彫ってあったけど、やる気になれば、簡単に飛び越えられるんじゃないの?って感じ。案の定、子どもの視線の高さからはこの溝が見えないらしく、息子はかなりびっくりしていた。 イタリアっぽいというか、おおらかというか。
まあとにかく、蚊にさされまくったのが災難ではあったが、楽しい一日だった。

この動物園は、日本のいたれりつくせりのお子様天国的動物園に比べると、かなり侘しい雰囲気。でも私的には、古いヨーロッパ映画のワンシーンにでてくるような、どこか物悲しい気がして、悪くはない。

http://www.bioparco.it/

著者プロフィール
鈴木奈月 (Suzuki Natsuki) イラストレーター、エッセイスト
89年渡伊。フィレンツェ、ミラノ、カタンザーロに暮らし、現在はローマ郊外オスティア在住。イラスト&暮らしのエッセーを、本やウエブサイトに掲載する。昨年からは、ナイーヴ系イラストレーションをローマ市内のギャラリーなどで発表し、活動の場を広げている。
Natsuki Suzuki web site: www.natsuki.deseptis.com
blog: http://peperoni.exblog.jp

主な書籍
「南イタリアお料理歳時記 マンマの味12か月」(NHK出版)
「イタリア・小さな街物語」(JTB出版)
「イタリア・パスタおいしい物語」(東京書籍)他多数

近年の主な活動
2011年4月 日本橋三越イタリアフェアー 出展
2011年4月 日伊文化交流サロン「アッティコ」パスクワのお料理教室
2011年8月 『PREMIO MASSIMO DI SOMMA』マッシモ ディ ソンマ賞 入選
2011年9月 GALLERIA DEGAS mostra collettiva
2011年10月 GALLERIA SAMAN mostra collettiva 『 IL COLORE DELL’ACQUA』


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