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15 dicembre 2005


第27回 フィレンツェ国立考古学博物館

フィレンツェ県 フィレンツェ市

MUSEO ARCHEOLOGICO NAZIONALE DI FIRENZE




考古学博物館の美術庭園
イタリア文化財省 編集協力記事
Con la collaborazione del Ministero per i Beni Culturali e le Attività Culturali



フィレンツェ国立考古学博物館は、もとロレンツォ・イル・マニフィコLorenzo il Magnificoの別宅があった場所に、1619年から1621年にかけてメディチ家のコジモ2世Cosimo II de'Mediciが妹のマリア・マッダレーナMaria Maddalenaの住まいにするために建設させた17世紀のパラッツォ・デラ・クロチェッタPalazzo della Crocetta内にある。博物館そのものは、フィレンツェがイタリアの首都であった時期に、フィレンツェの諸博物館・美術館の改修事業の一環として、1870年、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世Vittorio Emanuele IIによって創設された。
エトルリア美術館は、すでに設立されていたエジプト博物館に併設され、ウフィツィ美術館に保管されていたメディチ家やロレーヌ公家の古代美術コレクションが収められた。このコレクションにはエトルリアの遺物だけでなく、ギリシアやローマの作品も含まれており、「キマイラChimera」、「演説者L'Arringatore」、「ミネルヴァ像Minerva」といった青銅製の大きな彫像のほか、古代の大理石像、宝石、ギリシアやエトルリアの壷などもあった。

1894年に館長となったルイ―ジ・アドリアーノ・ミラーニLuigi Adriano Milaniは、1897年に新しい部門を創設した―このエトルリア地形学博物館Museo Topografico dell'Etruriaにおいて、エトルリアの大きな都市での発掘からもたらされた出土品を通じ、エトルリア文明の多様な側面を明らかにしようとした。
その展示をさらに充実させ補完するために、1902年に一般公開された美術庭園内に、そのころ発見された墓のいくつかを当初の材料で再現し、エトルリアの埋葬建築―竪穴墓、トロス墓(偽クーポラ墓)、さまざまな時代の墓室―の多様なタイプを示してみせた。
かつてはイノチェンティ複合施設Complesso degli Innocentiの一部をなしていたサンティッシマ・アヌンツィアータ広場Piazza SS. Annunziataに面した建物を1942年に購入したおかげで、博物館の拡張がなされ、さらに広場に入り口を設けることができた。

1966年の洪水は、考古学コレクションと建物に甚大な被害を及ぼした。トスカーナ考古学遺物保護局の修復センターにおける長年の修復作業のおかげで、損傷を受けた作品はほぼ元通りになったが、展示室の修復はほんの一部しか行われておらず、いまなお立ち入り禁止の区域が多い。
現在一般公開されている見学順路はエジプト美術部門と古代コレクションの展示室からなる。

エジプト美術コレクション

フィレンツェ考古学博物館の見学は、クロチェッタ館の2階にあるエジプト美術展示室から始まる。エジプト美術の最初の収集品はすでに18世紀からメディチ家のコレクションにあったが、19世紀には、トスカーナ大公レオポルド2世Leopoldo IIによって一気にその数を増やした。彼は、ヒエログリフの解読者であったジャン=フランソワ・シャンポリオンJean-Fran?ois Champollionと、後にイタリアのエジプト学の父となるイッポーリト・ロッセリーニIppolito Rosselliniの指揮するエジプトへの調査旅行に出資した。

有名なトリノの博物館に次いで第二の規模を誇るこのエジプト博物館は1883年に開館した。11室にわたる順路は、先史時代から中王国時代の遺物を陳列する第1室からコプト時代の最後の部屋(第13室)まで、年代順になっている。さまざまな日用品に加え、多種多様なコプト織物―装飾されたチュニカや、子供用の靴下や頭巾、ヘアネット、大きな絹のマントなど―が展示されている。

この部門の展示物の中でとりわけ目を引くのは、第18王朝のテーベの墓から出土した、解体されてほぼ完全に残る戦車―2頭の馬に引かせ、御者と戦士の2人乗りの戦車―である(第3室)。
第6室には、第18王朝からプトレマイオス朝までの葬礼用パピルスが展示されている。そこには、約190章からなる祈りの文句や来世で死者を待ち受けるものについて書かれた定式文を含むいわゆる『死者の書』の中のいくつかの章が記されている。
第8室は19世紀の陳列室がそのまま残っており、星をちりばめた青い空と花崗岩を模した壁、エジプト風の木製の陳列ケースが見られる。この部屋には古代エジプト末期の石棺やミイラのほか、ミイラ作成の過程で取り出された死者の内臓を収めた一連のカノープスの壷が展示されている。

エトルリア美術コレクション

クロチェッタ館の2階の第9室と第10室には、メディチ家とトスカーナ大公家のコレクションに由来するエトルリアの石彫が展示されている。ヴォルテッラVolterraやキウージChiusiで製作されたアラバスターや石灰華でできたヘレニズム時代の骨壷が多数ある。
近年修復された第10室には墓碑や丸彫りの彫刻もあり、紀元前6世紀の半ば前に年代づけられる2体のクソアノン―楕円のブロックからなる小柱の上に置かれた女性の胸像で、哀悼の意を表して両手を胸の上で組むか、長い三つ編みを持ち上げている―が含まれる。
階段に続く長い廊下には、イタリアで最も重要なエトルリアの青銅彫刻コレクションがある。メディチ家コレクションの大ブロンズ像(「キマイラ」、「演説者」、最後の「ミネルヴァ像」は現在修復中)と、メディチ=大公コレクションの小ブロンズ彫刻である。

宝石彫刻コレクション

カメオの豪華なコレクションは、クロチェッタ館とサンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂を結ぶ長いメディチ家回廊に沿って展示されている。コレクションの起源はきわめて古く、最初のものはコジモ・イル・ヴェッキオCosimo il Vecchioとロレンツォ・デ・メディチが所有し、ギベルティGhibertiとドナテッロDonatelloにそれらの修理・組み立て・複製作りを任せた。こうした伝統はその後も続き、一説によれば最初のケースに陳列されている少なくとも2点の作品はベンヴェヌート・チェッリーニBenvenuto Celliniが修復したという。

ギリシア=ローマ美術コレクション

クロチェッタ館の3階には大理石やブロンズの彫刻と陶器のコレクションが展示されている。ギリシアやローマの大小のブロンズ像の大半もメディチ=大公コレクションに由来する。
特に注目に値するのは、ロレンツォ・イル・マニフィコが所有していた大きな馬の頭部―おそらく等身大の騎馬像の一部だったのだろう―、コジモ1世Cosimo Iのコレクションに属していたリヴォルノのトルソTorso di LivornoとアンティノウスAntinooの肖像、1630年に大公フェルディナンド2世Ferdinando IIへの婚礼の贈り物としてフィレンツェにもたらされた通称「ペーザロの小神像Idolino di Pesaro」である。一群の大理石彫刻の中には、ミラーニMilaniが購入した紀元前530年頃のアルカイック期の2体のクーロス像およびイオニア様式の女性頭部(紀元前575−525年頃)、紀元前4世紀の墓碑の断片といった、アッティカ、ボイオティアおよび東ギリシアのオリジナル作品が含まれている。

陶器のコレクションも特筆に価するもので、とりわけアッティカの壷のコレクションは必見である。なかでも、「フランソワの壷(クラテル)cratere Francois」と呼ばれる、紀元前570年頃にアテネで製作され、1845年にキウージにある墓から出土した画家クレイティアスKleitiasと壷職人エルゴティモスErgotimosの作品はその美しさと重要さで群を抜いている。



フィレンツェ国立考古学博物館
MUSEO ARCHEOLOGICO NAZIONALE DI FIRENZE

住所:Via della Colonna 38 - FIRENZE
Tel. 055 23575; Fax 055 242213
e-mail: soprintendenza@sbat.it
開館時間:月曜 14:00−19:00
               火・木曜 8:30−19:00
               水・金・土・日曜 8:30−14:00
入館料:4ユーロ



 翻訳:小林 もり子

 東京都出身。東京芸術大学大学院修士課程修了(イタリア・ルネサンス美術史)。
 1992年よりイタリア在住。 共訳書:「ボッティチェッリ」(西村書店)


*このページの写真および掲載記事内容は、イタリア文化財省の所有するものです。
無断での複製はご遠慮下さい。

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