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15 dicembre 2004


第24回 ジェノヴァのパラッツォ・レアーレ(王宮)

ジェノヴァ県ジェノヴァ市

Palazzo Reale di Genova



イタリア文化財省 編集協力記事
Con la collaborazione del Ministero per i Beni Culturali e le Attività Culturali


 ジェノヴァのパラッツォ・レアーレ(王宮)は、サヴォイア王家のみならず、バルビBarbi家とドゥラッツォDurazzo家というジェノヴァの二大門閥によって建設され、時代とともに増築され、豪華に装飾された壮大な貴族の館である。
 「パラッツォ・バルビ・ドゥラッツォ・レアーレ」というのがその正式名であるが、この名は350年におよぶ本館の歴史を、近代におけるその重要性を減じることなく、より正確に定義するものであるといえるだろう。
 パラッツォ・バルビ・ドゥラッツォ・レアーレは、固定された装飾(フレスコ画やストゥッコ)と動かせる装飾品(絵画、彫刻、家具その他の調度)を完備した迎賓用の諸室を完全な状態で保存している、おそらくジェノヴァ最大の17−18世紀建築であろう。まさしく、その美術コレクションの広範さと豊かさのゆえに、18世紀を通じてヨーロッパの芸術家や旅行家たちがこの館を訪れ、ナポレオン・ボナパルトの関心を引き、さらにカルロ・フェリーチェCarlo Feliceがサルデーニャ王国の第二の都市の王宮として選んだのであった。同様に、非常に質の高い美術作品と日常的な家具調度品が驚くべき共存をなしているために、今日の我々が第二の迎賓フロア(ピアノ・ノービレ、主に二階)―1922年来一般公開の美術館になっており、現在は「パラッツォ・レアーレ美術館」の名をもつ―を見学するとき、「過去」を直接体験する感動を容易に得られるのである。

 貴族の館にこれほどの広大さ、空間の明快な外向性、ヨーロッパ的壮大さを求めたのはジェノヴァ有数の家門、ドゥラッツォ家であった。建設当初から、この館には王侯にふさわしい趣があり、時代とともにその性格が強まったが、どういう運命のいたずらか、数世紀の変化を遂げた後に実際に王宮として使われたのだった。
 したがって、この宮殿の変遷は特に三つの主要な歴史的アイデンティティーの上に成り立っている。すなわち、創建者である17世紀のバルビ家、もっとも長期にわたる住人であった18世紀のドゥラッツォ家、そして19世紀のサヴォイア王家である。それらのアイデンティティーはしばしば共存し、対話し、重なり合い、混じり合うが、常に独創的な多様性と並外れた豪華さの源となっている。

 宮殿は、1643年から1650年にかけて、銀行家ステーファノ・バルビStefano Balbiによって建てられたわけだが、この17世紀の建物は現在の中央部分だけであり、二階に及ぶ迎賓フロアと低く作られた三階からなっていた。やがて1679年に館を購入したエウジェーニオ・ドゥラッツォEugenio Durazzoが主導権を取り、建物を東側に拡張して当初の外観をすっかり変えてしまった。最初は売ることを拒んでいたパラヴィチーノPallavicino家から1682年から1689年にかけて土地を買い取った後、イエズス会寄宿学校Collegio dei Gesuitiに向かい合う東翼が建造された。この増築の際に、バルビ通りに面した長いファサードの全体装飾もなされた。1766年に記録を残しているラッティRattiによると、エウジェーニオが、死ぬ少し前にローマから呼び寄せた建築家カルロ・フォンターナCarlo Fontanaが、前庭の新たな構造と、大階段および堂々たるテラスの建設を含む新しい空間配分の計画の生みの親だったらしい。これらの工事は、このティチーノ出身の偉大な建築家(1715年没)の死後、18世紀の初めの30年間、すなわちジローラモ・ドゥラッツォ・ディ・ジョGirolamo Durazzo di Gioが当の宮殿の所有者だった時期に、地元の芸術家の指導のもとに仕上げられたことはほぼ間違いない。1767年から1779年にかけて総督(ドージェ)の地位にあったマルチェッリーノMarcellinoことマルチェッロ・ジュゼッペMarcello Giuseppeもまた、新たな改修や改築に力を入れ、とりわけ第二の迎賓の階の諸室に注意を集中させた。フレスコ画が描かれたいくつかの広間は、ドゥラッツォ家が購入した新しい絵画を飾るために手を加えられた。それらの絵画は、すでにルカ・ジョルダーノLuca Giordano、パオロ・ヴェロネーゼPaolo Veronese、ヤコポ・ティントレットJacopo Tintoretto、アントン・ヴァン・ダイクAnton Van DyckおよびルーベンスRubensのほか、ジェノヴァ派の巨匠たち―ストロッツィStrozzi、グレケットGrechetto、フィアゼッラFiasella、ヴァサッロVassallo、デ・フェラーリDe Ferrari、カルボーネCarbone―の傑作を誇っていたジェノヴァ有数の絵画コレクションをさらに豊かにするものだった。

 1824年に、サルデーニャ王カルロ・フェリーチェがこの宮殿を購入し、サヴォイア王家の宮廷の必要に応じて新たに改修させた。その幾つかを挙げれば、かつて「ジョルダーノの間」と呼ばれた「玉座の間」、「謁見の間」、「舞踏の間」、「王と女王の寝室」などであり、1840年代に完成された。
 1919年、ヴィットリオ・エマヌエーレ3世Vittorio EmanueleIIIは、他の王宮(ミラノのパラッツォ・レアーレPalazzo Reale、フィレンツェのパラッツォ・ピッティPalazzo Pitti、カゼルタCasertaの王宮、等)とともに、この宮殿もイタリア国家に譲渡した。1944年の爆撃は、18世紀初頭にドゥラッツォ家によって改装された宮殿内のファルコーネ劇場Teatro del Falconeに損傷を与えたが、同劇場は1950年代初めに近代的な構造で再建された。現在、修復作業が行われており、将来展覧会や演劇活動に利用される予定である。当館には、1922年以来、リグーリア州文化財保護局の事務所が置かれている。美術館はリグーリア州建築物および景観保護局の管理下にある。ここ十年にわたり、パラッツォの内部を歴史的邸館として総合的に復元するための綿密な修復作業が行われており、倉庫にしまわれていた家具調度を諸室に再び配し、元来その類まれなコレクションの一部であった絵画・彫刻・工芸品などをもとの位置に戻すことが行われている。さまざまな理由でこのジェノヴァの大邸宅から持ち去られた貴重な美術工芸品、絵画、見事な家具調度品が返還され、古い財産目録をたよりに、当初あった場所に配置しなおされている。同時に、ストゥッコ装飾、フレスコ画、迎賓用家具、カンバス画・板絵、金メッキされたブロンズ製の小物、木彫品、陶器や織物類の修復がなされ、当館の過去の持ち主たちが思い描いたとおりの豪奢と威厳を館内に取り戻す努力がなされている。



ジェノヴァ、パラッツォ・レアーレ PALAZZO REALE DI GENOVA
(文化財省―リグーリア州建築物および景観保護局)

局長:マウリツィオ・ガレッティMaurizio Galletti

Via Balbi, 10 - 16126 Genova
Tel: 010 2710211 - 2710272
Fax: 010 2710272
ホームページ:www.palazzorealegenova.it
開館時間:火曜と水曜、9:00~13:30
     木曜―土曜、9:00~19:00
     月曜休館(1月1日、5月1日、12月25日は休館)
入館料:一般4ユーロ
    18歳未満と65歳以上は無料、18歳〜25歳は2ユーロ
 パラッツォ・スピノーラ・ディ・ペリッチェリーアPalazzo Spinola di Pellicceriaとの共通入館券6.50ユーロ
サービス施設等:障害者用エレベーター、図書室、ブックショップ、見学ガイド(入館料のみで利用可能)




 翻訳:小林 もり子

 東京都出身。東京芸術大学大学院修士課程修了(イタリア・ルネサンス美術史)。
 1992年よりイタリア在住。 共訳書:「ボッティチェッリ」(西村書店)


*このページの写真および掲載記事内容は、イタリア文化財省の所有するものです。
無断での複製はご遠慮下さい。

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