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17 May 2001


第4回
シバリス国立考古学博物館とシバリ遺跡公園

(カラーブリア州 コゼンツァ近郊)

Museo Nazionale Archelogico e Parco Archelogico di Sibari
(Cosenza 〜 Calabria)




陶器製女神小像、前4世紀


イタリア文化財省 編集協力記事
Con la collaborazione del Ministero per i Beni Culturali e le Attività Culturali


1996年に開館したシバリス国立考古学博物館は、シバリ遺跡公園とともに、コゼンツァCosenzaのイオニア海沿岸地域の文化的公共事業の中心地域となっており、もっと小規模な博物館や遺跡公園群(アメンドラーラAmendolara、トレビザッチェTrebisacce、フランカヴィッラ・マリッティマFrancavilla Marittima、トッレ・モルディッロTorre Mordillo、カスティリオーネ・ディ・パルーディCastiglione di Paludi、ロッジャーノ・グラヴィーナRoggiano Gravina)を統合している。

古代ギリシャの植民地シバリスの位置を特定するための調査は1879年に始まり、1932年にウンベルト・ザノッティ・ビアンコUmberto Zanotti Biancoによるカヴァッロ遺跡Parco di Cavalloの発掘とともに具体的な形を取りはじめたが、地球物理学的踏査や組織だった発掘活動によって、クラーティ川il Cratiを挟むイオニア海沿岸の平野の厚い沖積層の下に、およそ400ヘクタールにおよぶ重要な考古学地域が画定できたのは1960年代以降にすぎない。この地域において、都市文明は紀元前8世紀末から紀元後6世紀初めまでの1400年間にわたって続いた。考古学上の証拠と古代の文学的典拠に基づく推測データから、そこにはシバリスSibari、トゥリThurii、コピアCopiaの3つの都市が重なり合っていたことがわかる。実際、次のことが明らかになっている――シバリスは紀元前720年ごろに築かれ、紀元前510年にクロトーネ人によって破壊された後、70年間放置され,ミレトスのヒッポダムスが特別に計画した都市構造を持つ汎ギリシア植民都市トゥリに取って代わった。この都市の構造は長く保たれ、紀元前193年に置かれた古代ローマの植民都市コピアの土台として残されたが、ローマ帝国時代にいくらかの建築上の改変など手を加えられた部分もある。

現在、この3都市に関連する遺跡は、トーリ遺跡公園Parco dei Tori、カヴァッロ遺跡公園Prco del Cavallo、道路延長部分Prolungamento Strada、カーザ・ビアンカCasa Biancaの4つの考古学区域において見ることができる。これらの区域は、近年見学者の便宜をはかるための再開発や古い構造物の修復作業が行われている遺跡公園の中核をなしている。

イタリア南部とカラーブリア地方の開発推進事業所の出資を得て実現された新しい博物館は遺跡公園内の約4千平方メートルの敷地に建つ。博物館の中心となる展示スペースは5つの部門に分かれ、研究所や管理・運営部門とは別になっている。第1室は「原始時代」を扱っており、ギリシアの植民都市シバリスが建設される以前の歴史や考古学的背景を説明している。すなわち、青銅時代(紀元前2千年)や鉄器時代(紀元前9‐8世紀)におけるシバリ地方の先住民――エノトリア(南イタリア)の住民――の生活形態などを資料で見せてくれている。とりわけ興味深いのは、トレビザッチェのブロリオBroglioからの出土品(ミュケナイ陶器、灰色の陶器類)とトッレ・モルディッロからの出土品(象牙類の櫛、焼成粘土の家庭用の?)であり、またフランカヴィッラ・マリッティマの墳墓遺跡から出土した葬送用の調度品、なかでも人物像などの帯状装飾のある紀元前8世紀以前のフェニキアのブロンズ製の杯はひときわ目を引く。残りの4部門では、1969年以降シバリス、トゥリ、コピアの諸都市およびそれぞれの影響の及んだ地域で組織的に行われた発掘作業で得られた最も重要な出土品を展示している。世に聞こえたシバリス人の富と贅沢を示すものとして残るのは、有名な金と銀の胸飾りと石灰石でできた優雅な建築装飾の断片であり、さらに陶器(コリント、ギリシア=オリエント、アッティカ地方)の輸入を通して彼らの盛んな交易が証明されるほか、地元で作られた製品、特に型で装飾された陶器類や奉納用テラコッタ製品などからその豊かさをうかがい知ることができる。そこで、シバリスの物質分化の重要な影響が見られるのが、フランカヴィッラ・マリッティマのアテナ女神の聖域より出土した品々である。これらは、製作地との関係でやはり当博物館に陳列されているが、そのうち特に注意を引くのはいわゆる「イ・スティーペi Stipe」と呼ばれる多数の陶器類であり、この聖域が前8世紀末頃に置かれたことを示唆している。紀元前444/3年に建設されたトゥリに関連する地層からの出土品は、南イタリアにおける赤絵式陶器の初期の製作を証するもので、またそこには前4〜3世紀にイタリア南部のギリシア植民市や地元の製造所で作られた、人物像の描かれた黒塗りの陶器類の例も豊富に見て取れる。前4世紀半ば以降、この地域に古代イタリアの住民(ルカーニア人とブルーツィ人)――たいていトゥリとは敵対関係にあったが――がいたことは、前330年頃に正装用の甲冑とともに埋葬されたカリアーティCariatiの戦士の墓室から発見された豊富な調度品や、カスティリオーネ・ディ・パルーディとトッレ・モルディッロの城塞を備えた集落からの出土品、そしてモンテジョルダーノMontegiordanoとオリオーロOrioloの庭園から裏付けられる。前193年にトゥリのあった場所にローマ人が築き、紀元後6世紀初めまで続いた古代ローマ植民都市コピアの経済的な活力は、帝国各地で製造された大量の陶器が示している。また、行政官の名前を刻んだ多数の銘や劇場を飾っていた大理石彫刻は、都市の社会生活の重要な証拠となっている。さらに、コピアの領域はブルッティー人Bruttiiの地域に属しており、前2世紀以来、多数の別荘があった。経済の基盤はワインと油で、その輸出には地元産のアンフォラ壷(トレビザッチェ出土のドレッセルDresselTタイプのアンフォラ)が用いられた。そして別荘の装飾の豪華さは、ローマ時代のシバリ地方における、最も大きな地主の邸宅のひとつがあったロッジャーノ・グラヴィーナで発掘された多色モザイクに示されている。


シバリス国立考古学博物館
(MUSEO NAZIONALE ARCHEOLOGICO DELLA SIBARITIDE)


住所:Località Casa Bianca - 87070 Sibari (CS)
入館料:4,000リラ(18歳未満、65歳以上のEU諸国民は無料)
     18〜25歳の若者および教師は半額
開館時間:毎日 9時−20時
ブックショップ、図書室、身障者用の設備、ガイド付きの見学(要予約)、カフェテリア、マルチメディア情報コーナーあり

問い合わせ先:カラーブリア州考古学保護局、シバリ遺跡事務所
Tel.(国番号39)0981‐79391  Fax 0981‐79394


 翻訳:小林 もり子
 東京都出身。東京芸術大学大学院修士課程修了(イタリア・ルネサンス美術史)。
 1992年よりイタリア在住。 共訳書:「ボッティチェッリ」(西村書店)


*このページの写真および掲載記事内容は、イタリア文化財省の所有するものです。
無断での複製はご遠慮下さい。

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