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行ってみようよ!南イタリア 鈴木奈月の絵画紀行
 

15 gennaio 2011

第1 回 アルベロベッロ
絵と文  鈴木奈月


つい最近ロードショーした映画で「Benvenuti al sud」というのがありました。邦訳すると「ようこそ、南イタリアへ」みたいなカンジですが、 内容は、ミラノ勤務を希望していた北イタリア人の郵便局長が、ナポリ近郊の小さな街に左遷させられてしまうというもの。彼もその家族も、南イタリアはマフィアの巣窟で恐ろしいもの、という固定観念がガチガチにあって「 この世の終わり」というくらい悲観するのですが、暮らしていくうちに、南イタリア人の温情にほどこされていく…。
イタリア映画特有のコミカル仕立てになっていてすごく笑えるんですが、それと同時に「未だに北イタリア人が見る南イタリアはこうなのか。こういう感覚がウケるのか!」と驚いてしまう映画。
というワケで、イタリアには根強く北と南の違いがあって、アナタは南派?北派?さてどちら?と聞かれたらやっぱり私は南派なんですね。(とはいっても実際南イタリアに住んだ5年間は、モラル的な違いなどが大き過ぎて、けっこうツラかったりもしたんですけどね)
まあとにかく、前書き長くなっちゃいましたけど、今回から数回にわたって、そんな私の南イタリアをご紹介します。第一回は、とんがり屋根のトゥルッリで有名なアルベロベッロです。

アルベロベッロ、ここはまさに、おとぎの国と呼ぶのにピッタリの街!
私的にはちょっとお土産やさんが増え過ぎの感もありますが、とにかく連なる三角屋根が文句なしにカワイイ。お土産やさんの入り口には客引きのため「当店では屋上にあがれます」という看板があったりして、ひねくれ者はついつい「ふん、その手にのるものですか」と思っちゃうところですが、ここは素直に上がらせていただきましょう。連なる屋根を上から見るのは本当に圧巻ですがら。おとぎの国、そのものです。

でも本来は、この三角屋根は、そんな夢みがちな発想から生まれたんではなくて、家屋税から逃れるための苦肉の策だったというから驚き。 ときは15世紀後半、コンヴェルサーノ伯爵がナポリ王からこの地の支配権をもらい、土地を開拓しようと農民を集めて家作りを始めたわけですが、 実はこのとんがり屋根、平たい石(石灰岩)を積み上げただけで作られていて、簡単に壊せるんですね。 そして、国の税金微収人がやってくると、住民はすかざず住居を壊して、「家なんてありませんから、家屋税は払いませんよ」としらばっくれたとかなんとか。

でもねえ、微収人がどれくらいの割合で調査にやって来たのかは知りませんが、いくら簡単に壊せるとはいっても、また一から屋根を積み上げるのは、さぞかしご苦労だったことでしょう。
そんなわけで18世紀末には、もうこのままでいきましょう、 壊すのはやめて税金もちゃんと払いましょう、ということになって、一つの街として発展していったそうです。
そんな背景をちょこっと頭のスミにおきながら街を眺めると、またべつの顔が見えてきていいものです。土産やが並ぶ賑やかなモンティ地区からちょっと離れて、静かなアイア?ピッコラ地区を散策するのもおすすめです。


著者プロフィール
鈴木奈月 (Suzuki Natsuki) イラストレーター、エッセイスト
89年渡伊。フィレンツェ、ミラノ、カタンザーロに暮らし、現在はローマ郊外オスティア在住。主にイタリアの風景や食卓に関する絵を描き、暮らしのエッセーなどを本やウエブサイトに掲載する。最新刊は、「南イタリアお料理歳時記 マンマの味12か月」(NHK出版)
Natsuki Suzuki web site: www.natsuki.deseptis.com

主な書籍
「イタリア・小さな街物語」(JTB出版)
「イタリア・パスタおいしい物語」(東京書籍)他多数

近年の主な活動
2006年11月 イタリア カタンザーロ市 ギャラリー「L'Artigiana」個展
2007年3月 ニッセイ・ライフプラザ内個展
2007年4月 日伊文化交流サロン「アッティコ」個展
2007年8月 文教堂書店・渋谷店のギャラリースペース個展

アルベロベッロ Alberobello データ
プーリア州 バーリ県

■交通アクセス
ローマ、ミラノなどから飛行機あるいは列車(国鉄)でバーリ(Bari)まで。
あるいはローマから高速バス、夜行列車も有り。

バーリより私鉄スッド・エスト線(Ferrovie del Sud Est)でアルベロベッロまで。

Ferrovie del Sud Estサイト
http://www.fseonline.it/default.aspx

■アルベロベッロ観光案内所
IAT- Informazioni e Accoglienza Turistica
Via Monte Nero 3
Tel. 080 4324419
e-mail: assessoreturismo@comune.alberobello.ba.it
開館時間:月曜-土曜10.00 - 13.00  14.30- 17.30 日曜 10.00 - 13.00  14.30 -20.30


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■作品名「行ってみようよ!南イタリア - アルベロベッロ」水彩画
■額装サイズ 横43.8cmx縦33.8cmx高1.1cm
■価格 36750円(税込)
■箱 イタリアでの額装の為、保存箱なし
■お申し込み方法 
   インターネット、Fax、もしくは電話でのお申し込み
   インターネット 本作品掲載ページ:
   http://www.salone-studiofiori.com/product/501
   Tel:047-354-0683   Fax:047-705-5660
■お支払い方法 銀行振込、郵便振替、代金引換払い、後払い、カード払いがご利用できます。
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■販売元  web shop「SALONE」:http://www.salone-studiofiori.com/
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