![]() |
私の自然紀行 − 読者からの投稿記事 バックナンバー |
17 Febbraioo 2003 「念願かなった3年越しの 海外初スキー!」 ヴァッレ・ダ・アオスタ州 - ラ・トゥイーレ Valle d'Aosta - La Thuile 市川 照子 |
![]() 気分は山と一体に! |
| 今年こそは、と願いつつ今まで果たされなかった大自然の中でのスキーがやっと叶ったのは、まさに今年の1月。日本ではまだまだ馴染みの薄いこの Valle d'Aosta(ヴァッレ・ダ・アオスタ州)に惚れ込み、足を運び続けて3年目のことだった。現地の友人の車でシーズンを問わず魅了するこの大自然の中へよく連れ出してもらってはいたものの、スキーとなると何故か実現できずにいた。というのも、地元に住む特権といわんばかりに、彼らは晴天&空いてる日を好んでスキーに出かけるのだ。だからミラノに住む私が週末にしかこれない=人が多い(しかし日本のゲレンデほどではない。日本の混み方は異様だ!)だけでも乗り気でない彼らを何とか言いくるめて行ったとしても、山に少しでも雪が降っていようなら「また次回ね!」の繰り返しだったのだ。
そんな過去をかみ締めながら友人の車でいざゲレンデへ。この日は雲ひとつない晴天でしかも平日ということもあり、現地の友人も大張り切り!我々の目的地は Monte Bianco モンブランの麓 Courmayeur クールマユールの街から車でわずか45分ほど。9つのヘアピンカーブに揺られながらあっというまに到着した場所は、"ラ・トゥイーレ LaThuile" とういう名のスキー場。ここはヘリスキーやイタリア⇔フランスの国境越えスキーができることでも有名な(しかも、リフト券が共通のため大変便利)広大なゲレンデをもつ山!とにかく幾つかの山をまとめて全てスキー場に仕立て上げたようなこのゲレンデは、海外スキー初体験の私にとって驚きと感動を一気にもたらせた。益々やる気に満ち溢れた私を見て、何故か友人も得意げ。そりゃそうだろう、地元人にとって訪問客の満足な様子は彼らの誇りでもあるのだから・・・。既に知り合いから借りていたスキー靴に合うスキー板を探しにレンタルへ。友人が今夢中になっている“テレマルキ”と呼ばれる板と靴のかかとが固定されてないタイプとは違って、私はノーマルタイプ。利用申込書に必要事項を書き込み(結構しっかりとした項目で成り立っていてビックリ。身長&体重欄もあり、体重だけは要記入・・・)、係員の持ってきてくれたスキー板の長さを確認した上で、私が持参した靴を合わせて準備オッケー。こんな晴天な日は体力が続く限りここに居座るぞ!というわけで、一日レンタルスキー板代に8ユーロのお支払い+チケット一日券30,50ユーロを支払いいざ出発!
まずはロープウェーで中心まで一気に上がり、降りたところでスキーをつけ格好良くポーズを決めてみた。「よし、なかなか様になってるぞ」なぁんて感じつつ、既にスキーをしなくなって10年近い年数が経っていることを忘れようとしている自分がいる。ここはイタリア側だけで34のゲレンデがあり、上から下まで150kmというロングコース。そしてフランス側の全てのゲレンデを合計すると84という数に達する。各自のレベルに合わせてスキーの楽しめるように、各ゲレンデの入り口(?)には色分けした縁取りの表示板が立てられているのが親切。緑=なだらか(初心者〜)、赤=普通(中級者〜)、黒=急斜面(上級者)といった風に。しかも、各色のなかでもさらに詳しくゲレンデの様子がわかるために、数字わけされている。たとえば黒(急斜面)のゲレンデであれば、5・3・2のいずれかの数字が必ず黒色の縁取りをされた表示の中にかかれている。数字が小さくなるほど傾斜が大きくなるといったように困難さが分かるようなシステム。事前にこれが記載されているゲレンデマップを入手していた私は、スキー歴は上級だけど内容は中級、そして久しぶり度は初級の腕前を見事に使い分けてゲレンデを選ぶことができた。
素晴らしい天気と壮大な景観が気持ちをさらに大きくさせ、1時間も経てば既に上級者気分。しかもイタリア側の頂上までリフトを乗りついてたどり着いたときの感動が言葉では言い表せない!とにかくカメラを持ってきてよかったぁ〜。果てしなく続く真っ白い雪と空の青。このコントラストを決定的にさせるかのように私がいるゲレンデでからみえる景色はといえば、四方に連なる有名な山々。目の前にはヨーロッパ最高峰のモンブランが雄大に聳え立ち、そしてそこから見回していくと・・・あったあった、遠くにマッターホルンの姿が!本当に来て良かったぁって思いをかみ締めながらポーズを決めまくる私であった。とにかく雄大!壮大!天気に感謝!!大自然の作り出す自然って何てすごいんだろう。そんな景観の中でスキーを満喫している自分に酔いながら、昼の時間も惜しんで滑りまくったのである。数年のギャップはすぐに挽回できるものだ。幼い頃に体で覚えたスキーの感覚は何年たっても消されることがなく残っていた。毎週末、父親に連れられて基礎を徹底的に学んだことがここで活かされるとは思いもしなかった。でも、当然それ以上に上達してるわけもなく、誰かに教えられることにうんざりして、自由に滑り始めたパラレルからは誰が見ても自己流と分かる腕前も変わっているわけがない。当然山を頂上から降りてくるわけだから、急な斜面もあればなだらかに長く続く斜面もある。これを利用して一つパラレルから学びなおすか、なぁんて余裕もでてくるほどのロングコースを堪能しつつ、気づけば既に5時間ぶっ続けで滑っていた。結局、友人が疲れてしまったので今日はこれでおしまい。しかし、このスキー場はホテルはもちろん長期滞在者用のレジデンスやスーパー、レストラン、お土産やバールなどといった施設も充実している。まるで一つの街がそのままスキー場と一体化しているかのように。広大なゲレンデ内にもレストランや救急施設、またレンタル施設も設置されているため、万が一ゲレンデ内で板が故障してもすぐに対応できるのがありがたい。
「次はいつ来る?」なんて帰路の最中も興奮が納まらない。が、結局翌日から激しく襲ってきた足の筋肉痛が治まるまでお預けになろうとは・・・“何事も腹八分目”って本当ね。でも、私が惚れ込んだ地域に間違えは無かったと大満足。そして自然から得る人間にとって必要な癒しを実感できた一日だった。やぱり大自然の中のスキーは素晴らしかった。 【寄稿者:市川 照子(イチカワ テルコ)日本では7年間旅行会社に勤務。主に海外(特にヨーロッパ方面)を担当。退職後、単身にてイタリアへ渡伊し、旅行業ランドオペレータに勤務。現在ミラノ在中】
| |||||
|
|||||
|
http://www.japanitalytravel.com
|
|
© JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000
All rights reserved.
|