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9 Gennaio 2002 真のアグリツーリズム生体験! ウンブリア州 − トーディ Umbria − Todi 猪狩 充 |
![]() オーナーご夫妻と一緒に |
| 11月半ばにウンブリア州トーディの近くにあるアグリツーリズモCasale dei Frontiniに行ってきました。過去何度かアグリツーリズムを経験しましたが、今回はようやく初めて「これがアグリツーリズモだ!」という宿に出会えました。これまで経験したアグリツーリズモは、いずれも日本のガイドブックに掲載されていたトスカーナ州の、正直言ってただのこぎれいな田舎のホテルというようなところばかり。いわゆる本来のあるべき姿 ―大きな農園、家畜、気風のいい田舎のおばちゃんの手料理― というものとは違っていました。料理はおいしくても、「ここって、アグリ(農業)はやってないよな」というような所が多かったので、しばらくアグリツーリズモからは遠ざかっていたのです。 今回久しぶりに、「アグリにおいしい空気を吸いに行こう」と考えた時、自分の持っているアグリツーリズモのイメージに近いところを探してみようと思いました。まず、場所はトスカーナ州より「ちょっと田舎くさい」ウンブリア州を選びました(ウンブリアの皆さん、すみません)。たまたま、JITRAのホームページでウンブリアの特集記事(Terranostra加盟アグリツーリズモ一覧)があったので、その中でローマから近いここを選び、予約しました。。
ローマから高速道路を約1時間半走ると、フロンティニャーノFrontignanoの町(というか村)に着きます。"CASALE DEI FRONTINI"と書かれた看板から、砂利道の私道に入ると早速、宿のご主人と犬が迎えてくれました。そして…いました、待望の家畜たちが!キアニーナという特産の肉牛が約10頭、ガチョウ約30羽、ニワトリ、鴨、それに(なぜか)孔雀まで!なんだか懐かしい田舎の匂いを嗅ぎながら、「これがアグリツーリズモだよなぁ…」とひとり悦に入ってしまいました。ちなみに、次の朝、キアニーナ牛1頭とガチョウ1羽がしめられて、解体されているところを偶然見てしまい、またまた「アグリツーリズムも大変だなぁ…」と感じ入りました。 それともう1つ、この宿の「アグリらしい」ところは、目の前に広がる畑とその奥のウンブリアらしい緑の丘です。やっぱりアグリには畑がなくっちゃ! 滞在したのが11月だったので、畑は収穫された後でしたが、毎年、小麦とひまわりを交互に植えるそうです。特に、ひまわりが一面に咲いている景色は圧巻らしく、この宿のホームページでも写真が紹介されています。宿で写真を見せてもらいましたが、本当に息を飲む美しさです。来年2002年はひまわりを植える年だそうなので、花が咲く7月ごろに行けば生でこの景色を見ることができるそうです。もちろん、我々も行こうと思います。 さてさて、私がここで色々とコメントを書けるのも、この宿の親切なご主人と奥様がいろいろな話を聞かせてくれたからです。ご主人のコラードCorradoさんは、「実際に農業を営んでいる宿だから、アグリツーリズモなんだ」という信念をお持ちで、宿の運営と農作業で忙しいなか、我々にニコニコと話しかけてくれる「いいおっちゃん」でした。料理は奥さんのシルヴァーナSilvanaさんの担当で、素朴ながら大変美味しく、ガツガツと食べてしまいました。いい意味での「田舎料理」は、アグリツーリズモの醍醐味ですね。加えて、ここの宿の場合、「今食べてる牛肉って、まさか、さっきまで裏の牛舎にいたあの牛さんでは?」というスリルも味わえました。 今回は、1泊だけの滞在でしたが、次回はその7月にもう少し長くいて、ヒマワリの花を眺めてボーッとしたり、乗馬などにも挑戦してみたいと思っています。そういえば、帰り際、宿のご主人夫妻に別れを告げた後で、「何か忘れてるなぁ…」と考えたら、宿代でした!あやうく、無銭宿泊するところでしたが、ご夫妻もすっかり忘れていたみたいです。 【寄稿:猪狩 充(いがり みつる) 34歳 ローマのJCBインターナショナルに勤務 在伊歴6年8ヶ月】
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