
1. グラードGrado について
日本ではあまりおなじみではありませんが、ヴェネチァ Venezia の右手、ヴェネチァから続くラグーナに浮かぶ Isola d'oro(黄金の島)。この地方は第1次大戦までオーストリアの領地でした。海を持たないオーストリア人がイタリアから略奪した理由がわかる気がします。ローマ司教の夏の保養地として、またオーストリア皇帝 Francesco Giuseppe も訪れていました。ムッソリーニの命により建設された5kmにわたる道がラグ−ナの間をまっすぐ私たちを島へと導きます。
2. 温泉を楽しむ
ここではイタリアでも数少ない砂風呂を楽しむことができます。まず、ドクターチェックを受けます。心臓病をわずらっている方、血圧が極端に低い方にはあまりお勧めできません。私はかろうじて血圧が100以上でしたので、まず3分から始めてみました。(通常12回コースで徐々に時間を増やしていきます。最長20分。)男女別々の砂浜に50ほどの砂のベッドが用意されています。横になり両腕、下半身を砂に埋められます。子供の頃の砂遊びの記憶がよみがえってきますが、ここの砂は真っ白サラサラ!砂浜の砂ではなく、海底から採取され、毎日海水をかけ熟され、塩分をたっぷり含んでいます。海底の砂は粒子が粗いため、体に軽く負担がかからないとのこと。澄んだ空気(海岸近くは、車はおろかバイクも通行禁止!イタリアの歩道は自転車も走れません。余談ですが、私は2回お巡りさんに注意を受けました!)と、サンサンと輝く太陽に暖められます。3分はあまりに早く、7分まで延長しました。もちろん顔には日よけ付き!その後サンルームにて15分毛布に包まれ休みます。その日は38℃を越える猛暑でしたが、汗の出ること、私の一生の中で一番汗をかいたのではないでしょうか?毛布をとると身体には水滴が。体中の老廃物が全て出ていってくれたようです。ドクターが2kg減と言った事が信じられそうです。
3. 一言アドバイス
ドクターチェック26ユーロ。『砂風呂スペシャル Sabbiatura reparto speciale』 31ユーロ。6回セット167,35ユーロ、12回セット294,40ユーロは、砂風呂+海水プール、海水浴場入場料(パラソル、ベッド)バスローブ付き。砂風呂のみは『Sabbiatura reparto normale』 11,80ユーロ。6回セット66,65ユーロ、12回セット123,95ユーロ。シャワー、ロッカー、ドライヤー付き、スリッパまたはサンダル持参。ロングヘアーのかたは、ヘアーキャップがあると便利。
併設のビューティーサロンでは、フェイス、ボディ合わせて30種類のパックも面白い!スイスのEdes(エデス)社のコスメ。美白・アンティエイジ・リフティング・セルライトなど目的に合わせ、パーソナルパックが楽しめます。36,50ユーロ。6回セット196,00ユーロ。
4. お勧め情報
オーストリア Austria, スロヴェニァ Sloveniaと国境を接するこの州は、文化的にもさまざまな影響を受けてきました。グラードからさらに1時間ほど海岸に沿って車を走らせ、トリエステ Trieste へ。この町は古代ローマ時代からの歴史をもつ美しい港町、海に面したPiazza dell'Unità ウニタ広場(イタリア統一広場)は、1982〜1918年までオーストリアの領地であったため、その建築様式にはまるでウィ−ンにいるような錯覚におちいります。ローマ劇場や、サン・ジュスト教会 San Giusto のモザイクも必見。美しい砂浜と岬にそびえる白亜のミラマーレ城 Miramare は、オーストリア皇帝の弟マッシミリアーノ Massimiliano とその妻、悲劇のプリンセス シッシ Sissi がこよなく愛した城です。
そして、フリウリといえばトカイ Tocai 白ワイン!この地方ではスロヴェニァのすぐ手前ゴリツィア Gorizia には広大なブドウ畑が広がっています。今回おたずねしたカンティーナ、コルモンス Cormons (www.cormons.com)。1985年から発表しているVINO DELLA PACE (ヴィーノ・デッラ・パーチェ=平和のワイン)は、オノ・ヨーコをはじめ世界中のアーティストが毎年3種類のラベルを手がけます。ヴェネト・フリウリ地方の白ワインのボトルはスマートなデザインが特徴ですが、このボトルのエレガントなフォームはいっそう眼を引きます。トカイはあまりに有名ですが、私のお勧めはリボッラ・ジャッラ Ribolla Gialla、白ワインにしてはCorposo(こくのある)芳醇なワインです。ソムリエいわく、シトラスの香りが魚料理に合うとのこと。(※『イタリアワイン探検記 第4回 Ribolla Gialla 〜国境を越えて〜をご参照ください。)ラグーナがもたらす海の幸もさることながら、山の幸にも恵まれています。生ハムといえば、日本ではパルマ産がおなじみですが、この地方のサン・ダニエレ San Daniele はイタリアではあまりに有名。そしてフリコ Frico というモンタジノ Montasino というチーズでつくるチップスのようなもの。スナックのようにワイン・ビールのおつまみに、またポテトや野菜と一緒に軽い食事にもなります。もう、くせになってしまうおいしさ!
今回お世話になったグラードのホテル・フォンツァーリ Fonzari (www.fonzari.com) は、全室スイート40u〜60uで広々ゆったり、キッチン付きですから長期滞在にも便利。イタリア語学校も町にはありますので、語学留学とバカンスを1度にしてしまうことも!ホテルのパノラマの素晴らしさはもちろんのこと、前方には古代ローマ時代の遺跡もあり、夜はライトアップされとてもロマンチックです。
|