
1. リミ二Riminiについて
アドリア海随一のリゾート地。天気の良い日には海をはさんで向こう側の旧ユーゴスラビアを望むこともできます。日本ではあまりおなじみではありませんが、古代ローマ時代にはエミリア街道の出発地として栄えました。夏には、イタリア人のみならず、多くのドイツ人やアメリカ人客で賑わいます。リミ二からリッチョ‐ネRiccione、アンコ‐ナAnconaと続く長い長い海岸線は終わりがないようにさえ感じられます。
砂浜は色とりどりのパラソルでうめ尽くされ、ホテルからビーチへと続く道には、イタリアには珍しく、みやげ物屋やバール、ジェラテリーア(アイスクリーム屋)が軒を連ねています。
夏の週末は、真夜中の12時を過ぎると、遠くはミラノからはるばる車をとばしてリミ二のディスコに集まってくる若者でごった返しています。
2. 温泉を楽しむ
1875年、イタリアで最初のタラソテラピーの施設が造られました。
海水浴療法として、海水はもとより、温暖な気候を生かした日光療法、砂を使った療法もおこなわれています。
エリオテラピアElioterapiaと呼ばれる日光療法は、簡単に言ってしまいますと日光浴です。関節炎、乾癬症に効果的です。海の香りのなか、波の音を聞きながらゆったりとビーチチェアーに横たわって時を過ごす。優雅ですね!ただ、イタリアは夏の夕方5時でもかなり暑く、つまり紫外線も受けますので、日焼けをしたくない方は充分なプロテクターをして下さい。
また、砂風呂もお楽しみ頂けます。ただ、イタリアの場合はあくまでも療法ですので、毎日20分12日間のコースになっています。筋・関節炎に効果的です。
マッソフィジオキネジテラピアMassofisiochinesiterapiaは、骨、筋肉の矯正に効果的です。
エステサロンでも海辺の特色を生かしたメニューをお楽しみ頂けます。
カタプラズマ・ナトゥーレ・アッレ・アルゲCataplasma Nature alle Algheという、海草の粉と海水のパックや、ピーリング・テルマーレ・マリーノ・ぺル・ヴィソ・エ・コルポPeeling Termale Marino per Viso e Corpoという、微粒子の砂を使ったフェイス&ボディピーリングなど。
こちらのファンゴ(泥)は、フェイス用には温泉水(硫黄)を使ったもの、ボディには温泉水と海水のファンゴと使い分けています。
3. 一言アドバイス
エステティックサロンも充実されています。
ウィークエンド(3日間)のセットメニュー、アンティストレス/リラックス 300,000リラ、アンティセルライト 400,000リラ。
1週間コース(5日間)のセットメニュー、足やせコース 550,000 リラなど
すべて、療法のみの料金です。
タオル、スリッパ、ドライヤー全て完備。
来年度には、海水を利用した屋内プールがオープンします。
ジム、リハビリなど、目的に合わせて海水温度をかえます。
屋内ですが全面ガラス張り。海を感じながら快適に過ごせますよ。
4. おすすめ情報
リミ二から30分ほどには、現存する世界最古の共和国サン・マリーノRepubblica di San Marinoがあります。四方をイタリアに囲まれた、面積たった61kuの小さな岩山にできた国。
人々はイタリア語を話し、イタリアリラが通用する。入国ヴィザもいらない。何もイタリアとは変わりない。けれどイタリアではないのです。
ミラノから車でこの地方を訪れるとき、高速道路から望むサン・マリーノの美しさは、いつも私を魅了します。
荘厳な険しい岩山の国サン・マリーノの入口門をぬけて城壁内に入り、石畳の細い道を上へ上へと進んで行く、まるで天国に届いてしまいそうなどこまでも続く道。
共和国独自の切手は有名ですが、コインも集めてみると面白い!父親に言われて初めて気がついたのですが、500、200リラのコインなど、私が持っているだけでもそれぞれ5、6種類はあるのです。
車で1時間ほど少し足をのばすと、日本でもおなじみのセルジョ・ロッシ、ジェニー、トッズなどのアウトレットがあります。英語はほとんど通じませんが、行く価値大です!
|