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北イタリア・コモ湖畔の旅
16 giugno 2008

第3回
コモ湖の真珠ベッラージョと
湖畔の楽しみ方






伊澤明子

●エレガントな雰囲気に包まれた町
『コモ湖の真珠』と、呼ばれている町ベッラージョBellagio。その名にふさわしく、エレガントでやさしい風景につつまれている。コモ湖は人という漢字によくたとえられるが、左側の先っぽの町がコモ。二股に分かれている付け根の町がベッラージョだ。この突き出た半島からは、左にコモ湖、右にレッコ湖、正面には前回紹介した、ヴィッラ・デル・バルビアネッロやヴィッラ・カルロッタのあるメナッジョの町が見える。

この町には、ヨーロッパ人のバカンスの雰囲気があふれている。静かでおしゃれな町をゆっくりと歩きながら、そして時には道路や広場に面したカフェで、湖を眺めながらおしゃべりを楽しむ。また気分転換にフェリーや車で湖沿いのほかの町を散策することもある。これが都会の喧騒を離れた、ヨーロッパ人のコモでのエレガントなバカンスだ。

ベッラージョでまず訪れたいのは、ヴィッラ・メルツィVilla Melziだ。湖に面した英国風庭園が美しく、コモ湖を楽しむには最適だ。ヴィッラは、1808年から1810年にかけてローディのメルツィ公爵によって建てられた。メルツィはナポレオンの片腕として活躍し、1816年に亡くなるまで夏の避暑地としてこのヴィッラに滞在した。

写真トップ:プンタ・スパルティベントからの眺め
下左:ベッラージョ、湖畔のカフェ、右:かわいいお店が並ぶ坂道

このヴィッラから船着場のある町の中心地へ戻り、そこから出ているいくつかの坂道をあがってみよう。どの道にもおしゃれでかわいいお店がひしめいている。
景色を静かに楽しみたい人は、サン・ジャコモS.Giacomo教会の方角へ歩いてみよう。教会を過ぎてさらにまっすぐ行くと、プンタ・スパルティベントPunta Spartiventoという景色のよい場所に出る。ここからは、湖も見渡せるしレストランもあるので食事もできる。あるいは、ここで公園のベンチに座って一息いれるのもいいだろう。


●地元の人々の休日
さて、今回はこの地方のイタリア人の休日の過ごし方もあわせて紹介したい。
イタリア人はそのほとんどがカトリック教徒なので、日曜日には教会へ行ったり、家族や友人の家で昼食を楽しんだりすることが多いが、自然の中に出かけるのも大好きだ。
コモでは湖と山に囲まれた好ポジションを生かして、ヨットセーリングを楽しんだり、山歩きを楽しんだりする人が多い。

そして、今回ご紹介したベッラージョの付近ではスポーツサイクリングがだんとつの人気だ。ベッラージョからコモ方面へ10キロほど行った山あいには、サイクリストの間では知らない人はいないといわれる峠があり、そこにはサイクリストを見守るマドンナ・デル・ギザッロMadonna del Ghisalloという小さな礼拝堂がある。中は普通の礼拝堂と違い、聖母マリアの像のほかに、往年の有名選手の自転車やレースのときに着たウエアなどが飾ってある。
この礼拝堂のあるマグレッリオMagreglio村のあたりはジーロ・ド・イタリアなどの自転車レースのコースにも選ばれたことがあり、日曜ともなるとカラフルなウエアに身を包んだサイクリストが、あちこちに見られる。

写真左:礼拝堂内に飾られた自転車、右:郷土料理ポレンタ

●コモ湖畔の郷土料理
この周辺はミラネーゼ(ミラノの住人)が日曜に気軽に自然に親しめる山としても、人気がある。ミラノから車で1時間半ぐらいで来れるうえ、近くにはミネラル・ウォーターの工場もあるほど自然が豊かだ。近くには、公共の水汲み場もあり、ボトルを持ってきた人がここでおいしい水を汲んでいる。

また、この辺りには、郷土料理であるポレンタのおいしいレストランもたくさんある。ポレンタはとうもろこしの粉で作った、一見黄色いピューレのようなもので、そのポレンタを好みの肉の煮込みや、きのこ、チーズを煮たものと一緒に食べる。とてもボリュームがあるので、最初は一皿食べるのも大変だが、慣れてくるとこの暖かい一品が、イタリア家庭料理の思い出と一体になり、イタリア人、特にこの地方の人にとっては、懐かしくておいしい、なくてはならない料理ということが、わかってくる。

ポレンタを食べさせてくれるレストランは、概して山中にあり周囲を緑の芝生に囲まれているので、友人たちとワイワイガヤガヤとポレンタと赤ワインを楽しんだあとは、腹ごなしに周囲を歩いたり、もしくは日光浴をしながら昼寝を楽しむ人も多い。
わたしのおすすめのポレンタ・レストランは、マグレッリオの隣村にあるラ・マドンニーナLa Madonnina。ここの庭からのコモ湖の景色は最高だ。庭には小さい子供の遊べる遊具もあるし、青空の下のんびりと過ごす午後は、日ごろの疲れを癒してくれる。
 
***************

今回の連載では、コモの町やその周辺の見どころ、そして地元の人々の湖畔での楽しみ方などを紹介してきました。ミラノまでいらしたら、是非コモまで足をのばし、その多彩な魅力を味わってください。

最後になりましたが、私の連載を読んでくださって、ありがとうございます。
この記事を読んでくださった方がいつの日かコモに来てくださるのを、心からお待ちしています。

著者プロフィール

伊澤明子(いざわ あきこ)

日本で旅行会社に勤務した後、インドネシアへ留学。日本帰国後JICAでインドネシア語コーディネーターを務めこのままインドネシア一直線のはずがなぜかイタリア人男性と結婚し現在はコモで3人の子供の育児に大忙し。コモのよさを日本の人に伝えたり、日本文化をイタリア人(特に子供など若い世代)に伝えたいという夢を実現するため、地道に活動中。将来は日本・イタリア・インドネシアの輪を広げたい?!
コモ周辺に関するお問い合わせ jacopovigano@yahoo.co.jp

データ
Dati
■ベッラージョへのアクセス
como <フェリーで> コモから遊覧船で約2時間。あるいは、コモ−コリコColicoを結ぶ高速船で45分。また、対岸のメナッジョからは約15〜30分。 www.navigazionelaghi.it
<車で> コモからはSS342(レッコ方面へ)→SS639→SP41 約1時間 (湖沿いにベッラージョまで行くこともできるが道幅がかなり狭い。ミラノからはInverigoからErba→SP41で、コモを通らずに直接ベッラージョへ行くこともできる。)

■ベッラージョのツーリストオフィス
Piazza della chiesa 14, Bellagio
Tel: 031-950204
www.bellagiolakecomo.com (観光案内の他、レストラン情報などもある)

■その他
ヴィッラ・メルツィ Villa Melzi
Lungolario Manzoni, Bellagio (船着場から歩いて10〜15分)
4月から10月30日まで開館
www.giardinidivillamelzi.it

マドンナ・デル・ギザッロ礼拝堂 自転車博物館 Museo del Ciclismo Madonna del Ghisallo
Via Gino Bartali 4, Magreglio
www.museodelghisallo.it
アクセスは車が便利。ベッラージョからバスが出ているが本数は少ない(所要時間約25分。ベッラージョ発11時台に乗ると、15時台のバスで帰ってくることができる。バスの時間割は、www.sptlinea.it のサイト内の orari をクリックし、Asso-Civenna-Bellagioを参照。Ghisallo Santuarioが最寄りの停車場)

おすすめのレストラン
ラ・マドンニーナ La Madonnina 
Via per la madonnina sn, Barni
Tel: 031-965148
www.ristorantelamadonnina.it
本文中で紹介した、ポレンタがおいしくて景色のよいレストラン。土・日曜は予約要。
マドンナ・デル・ギザッロ礼拝堂の隣の村にある。アクセスは車のみ。





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