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北イタリア・コモ湖畔の旅
15 febbraio 2008

第1回
コモへようこそ!
Benvenuti a Como!






伊澤明子

コモ。この町の名前を、イタリアに興味のある人なら一度は聞いたことがあるのではないだろうか。湖畔に並ぶヴィッラ(別荘)の瀟洒なたたずまい、緑豊かな山々、シルク産業を主軸とした歴史。この魅力豊かなコモ周辺を今回から3回に渡り、コモの住人である私がご紹介したいと思います。

コモはミラノから北へ約45キロ、スイスからはわずか6キロという国境の町である。人という漢字によく例えられるコモ湖の左側の先っぽの町がコモ。コモを中心にフェリーが湖沿いの町へ就航しているので、湖沿いの狭い道をバスに揺られなくても気の向くままに小さな村を訪れることができる。

ミラノ方面からコモへ行く列車は、2通りある。1つはミラノ中央駅から出ているイタリア鉄道Trenitalia。この電車はコモ湖から徒歩7分ぐらいのところに着くが、ミラノから停車駅が少ないので断然早い。
もう一社はノルド鉄道Ferrovie Nord。こちらはローカル線でミラノのカドルナ駅からマルペンサ空港行きの電車やコモ湖の右側の町、レッコ方面に行く電車も出ている。ノルド鉄道でコモに行く場合は、最終駅のコモ・ラーゴComo Lagoで降りれば湖は目の前だ。

●ブルナーテ山で町を一望
コモ・ラーゴ駅から、まずはコモの町を眼下に見下ろすブルナーテBrunate山へ登ってみよう。ケーブルカーの駅までは湖沿いに歩いてすぐ。標高750メートルのブルナーテ山に登るこのケーブルカーだが、歴史は古く、1899年コモ出身の物理学者アレッサンドロ・ボルタが電池を発明してちょうど100周年の記念とあわせて、開通した。ちなみにこのケーブルカーが開通する約25年前に、先に紹介したノルド鉄道のミラノ−コモ間が開通している。

かなりの傾斜を登って、約7分でブルナーテの頂上につく。ケーブルカーの駅からでも、すばらしい景観は望めるのだが、時間があればサンマウリツィオ灯台からのパノラマを満喫したい。この灯台へは、ケーブルカーの駅から標識に沿って、徒歩約20分。灯台の展望台からは、コモ湖を遊覧するヨットが豆粒のように見えたり、天気のいいときはミラノの町やモンテ・ローザなどのアルプスの山々が見渡せる。
この灯台の下に小さな公園に日本人女性の経営するバールある。もし、灯台の管理人のおじさんが見当たらないときは、この女性に訊いてみるといいかもしれない。

写真トップ:ヴィッラ・オルモから見たコモ湖
下左:ヴィッラ・オルモへの遊歩道、中:ドゥオーモ、右:サンマウリツィオ灯台

●コモの町へ
ブルナーテできれいな空気を満喫した後は、コモの町中を訪れてみよう。コモの町にはシルクのスカーフやネクタイを扱うお店が目に付くが、そもそもこの地方で織物産業が始められたのは、この地方の土地がやせていて農耕に適していなかったためといわれている。1600年代にペストが大流行した頃から、この地方で繊維業に携わる人が増え始めた。というのも糸紡ぎ機は比較的裕福でもない農民でも安価で手に入れられたため、紡績や撚糸を始める人が増えたようだ。

湖畔沿いにあるラッティ美術館では昔、東方から伝えられた織物の数々を見学することも可能だ(予約要)。また町の中心街から5分ほどのところにはマンテーロManteroのおしゃれなお店もあり、以前は絹製品と言えばスカーフとネクタイという固定観念を一掃するようなカワイイデザインのカバンや小物も扱っている。

コモの町中で見逃せないのがドゥオーモDuomo。1396年に建設が始められた。教会内では1500年代のつづれ織りの壁掛けや1600年代のオルガンなどを見学することができる。
もしこの辺でお昼をということであれば、チンクエ・ジョルナーテ通りVia Cinque Qiornateにあるイル・ポモドリーノIl Pomodorinoというレストラン・ピッツェリアがおすすめだ。中庭に出たテーブルでほっとしたひと時がすごせる。レストランの内装もしゃれているし、あっさりとしたスパゲッティもおいしい。

ここからコモ湖を背に南へ行くとサン・フェデーレ広場Piazza San Fedeleに着く。この中世の面影を残した広場は1800年代まで穀物の市場だったため、町の中心地として栄えていた。現在はブリオッシュのおいしいバールや本屋などがあり、広場では時折のみの市も開かれる。
ここをさらに南に行くと城壁の外に出るが、城壁脇では毎週火、木、土曜日には市場が立ち、お買い得なカバンや洋服、台所用品が所狭しと並べられるのでひやかしにのぞくのも楽しい。

●コモ湖沿いを散策
せっかくコモに来たのだから湖沿いを散策されたいという方には、おすすめのコースがある。
遊覧船が出ているカヴール広場Piazza Cavourからブルナーテに行くのとは反対に湖沿いの道を歩いていくと、丸い屋根のヴォルタ博物館が見えてくる。その後シニガリア・スタジオを過ぎ、さらに進むと、ヴィッラ・オルモまでの遊歩道に入る。

このへんはコモの人にとっても車を気にせずのんびりと歩けるところで、中世に建てられたヴィッラを見ながら、ゆっくりと時間をすごすには最適だ。ヨットクラブを過ぎて目につくのがゆったりとカーブした壁を持つヴィッラ・サポリーティVilla Saporiti。そして1615年に建てられたヴィッラ・ガッリアVilla Gallia。ヴィッラ・ガッリエッタVilla Gallietta、ヴィッラ・アルコナーティVilla Acronatiと続き、遊歩道の突き当たりにあるのが楡の館、ヴィッラ・オルモVilla Olmo
1785年から建設が始まったこのヴィッラにはかつて、ガリバルディなど歴史に名を残した人々も逗留したことがある。ヴィッラの前にはイタリア式庭園があり、ベンチに座ってゆっくりと新聞を読んだり、くつろぐ人々の姿が見られる。現在はコモ市の所有で、ピカソ展など展示会やコンファレンス、コンサートの会場として使用されている。

第1回目のコモのご案内は、徒歩とケーブルカーで気軽に行けるルートをご案内しました。次回は近郊の村をご紹介します。

著者プロフィール

伊澤明子(いざわ あきこ)

日本で旅行会社に勤務した後、インドネシアへ留学。日本帰国後JICAでインドネシア語コーディネーターを務めこのままインドネシア一直線のはずがなぜかイタリア人男性と結婚し現在はコモで3人の子供の育児に大忙し。コモのよさを日本の人に伝えたり、日本文化をイタリア人(特に子供など若い世代)に伝えたいという夢を実現するため、地道に活動中。将来は日本・イタリア・インドネシアの輪を広げたい?!

データ
Dati
■コモへのアクセス
como イタリア鉄道Trenitalia:ミラノ中央駅からコモ・サン・ジョヴァンニComo San Giovanni駅へ行く電車がほぼ1時間に1本、所要時間約35分。
www.trenitalia.it

ノルド鉄道Ferrovie Nord:ミラノカドルナ駅から。コモ・ラーゴComo Lago駅までの所要時間約1時間。
www.lenord.it

■コモの観光局
Piazza Cavour 17
Tel: 031-268989
月〜金 9:30-12:30/14:30-18:30
www.lakecomo.it

■ブルナーテ山へのケーブルカー
www.funicolarecomo.it
片道2.45ユーロ、往復4.25ユーロ

■その他
ドゥオーモ Duomo
Via Maestri Comacini 4
開: 7:00-12:00/15:00-19:00

ラッティ博物館 Museo Studio del tessuto
Lungo lario trento 9
Tel: 031-233111
予約者のみ入館可能、予約はmust@fondazioneratti.org

ヴィッラ・オルモ Villa Olmo (美術展などがない時期は庭園のみ一般公開)
Via Simone Cantoni 1 
開: 4月〜10月 9:00-23:00、11月〜3月 9:00−19:00
入場無料

おすすめのショップ
マンテーロ La tessitura Mantero
Viale roosevelt 2/A
Tel: 031-321666
月 15:30−19:30 火〜金 11:00−19:30
www.latessitura.com

おすすめのレストラン
イル・ポモドリーノ Il Pomodorino 
Via Cinque Giornate 62B 
Tel: 031-240384
開: 12:00-14:30/19:00-23:30

バール アイーダ Bar Aida (本文中で紹介したブリオッシュのおいしいバールです)
Piazza San Fedele 34
Tel: 031-273576





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