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ロンバルディアの貴婦人・ベルガモ
15 gennaio 2014

第2回  ベルガモ・アルタの魅力  その2

文と写真    夏海 柑


前回はベルガモ・アルタのヴェッキア広場周辺に集中する見どころについて書きました。今回は広場から少し離れた場所にあるお城や教会をご紹介したいと思います。ベルガモ・アルタでもっと他のものが見たい時、時間が余った時、散歩がてらに見て回るのにお勧め。

●もう1つのケーブルカーで上るサン・ヴィジリオ城 
ベルガモ・アルタから、更に高い所に位置するサン・ヴィジリオ峠に上る、もう一つのケーブルカーに乗ってサン・ヴィジリオ峠に上りましょう。駅から乗ったバスを終点Colle apertoで降りたら、旧市街とは反対方向、つまりベルガモ・バッサの景色を右に見て進みます。左手の聖アレッサンドロ門Porta Sant’Alessandroをくぐった所にサン・ヴィジリオのケーブルカーfunicolare San Vigilio乗り場があります(バスの終点からケーブルカー乗り場までの所要時間徒歩3分)。 僅か1両編成なので混んでいることが多く、往々にして座席の間の通路に立つことになりますが、そこは峠に上るまで更に3分弱の我慢です。(写真A)

  写真トップ@聖ジャコモ門から見るローマ時代の水道橋にも似たアーチ型の街道
写真上左Aサン・ヴィジリオへのケーブルカー   写真上右Bサン・ヴィジリオ城

ケーブルカーを降り、右手の坂道を上り詰めたところがサン・ヴィジリオ城 Castello di San Vigilio (6世紀)。(写真B) 標高500mに立つこの城自体は、殆ど見るものもない廃墟と化してしまいましたが、城の頂上からは北にオロビエ・アルプス、南にベルガモの街と、360度の眺望を楽しむことができます。(写真CD)

写真上CDサン・ヴィジリオ城からの眺望 


高台と言う地理的長所を利用して、古代ローマ時代から敵の侵入を発見するための見張り台の役目を果たし、16世紀後半ヴェネツィア共和国の時代に今ある姿の城となりました。

●城塞−歴史博物館
サン・ヴィジリオ城がベルガモ・アルタの北側に位置しているのに対し、ロッカRocca (1336年)と呼ばれるこの城塞はその南側にあります。ベルガモ・バッサからアルタへ上るケーブルカー乗り場に近いため、ヴェッキア広場を見学した帰りに立ち寄るのがお勧め。ベルガモ・アルタの繁華街通りとも言えるゴンビート通りをケーブルカー乗り場目指して下って行くと、左手に「ロッカ通りvia Roccaが現れます。この通りを上り着いたところが城塞です。(写真E)

  写真上左EロッカRocca   写真上右:Fロッカの内部にあるリソルジメント期を主題にした歴史博物館

ロッカは1331年、ベルガモがボヘミア王の治世下に入った年に建設されました。その後ヴィスコンティ家、ヴェネツィア共和国、ナポレオンの支配下に置かれた後、ガリバルディによって解放され今日に至っています。彼の業績を讃えるため、ロッカの内部は19世紀リソルジメント期を主題にした歴史博物館(19世紀リソルジメント期) が開設されており、ガリバルディを始めとする当時の遺品や肖像の数々が展示されている他、対話型モニターで歴史背景を学ぶことができます。(写真F)

●ゴンビートの塔
その名も同じくゴンビート通りの観光案内所(IAT)の上に聳えるこのゴンビートの塔Torre del Gombito (12世紀)は高さ52メートル。16世紀まで軍事的目的に用いられた後、商店になるなどその用途は市民的なものに変わりました。19世紀イタリア独立運動(リソルジメント)に一役買った後、ベルガモ市の所有となりました。(写真G)

写真上Gゴンビートの塔

●白い井戸の聖ミケーレ教会とロレンツォ・ロットーのフレスコ画
ベルガモ・バッサからのケーブルカー駅を背にして右側にある「ポルタ・ディピンタ(色着き門の意)」通り(via Porta Dipinta)をどんどん下って行くと、奥に鉄柵のある小さな庭先のような場所に突き当たりますが、そこが白い井戸の聖ミケーレ教会 San Michele al Pozzo Bianco (8世紀)です。(写真H)

写真上H白い井戸の聖ミケーレ教会入口

普通の家と見間違うほど質素な外観に比べて、内部には12世紀から16世紀まで4世紀に亘るフレスコ画が満載。付近の丘の斜面に白い大理石の井戸があったのが名前の由来とか。フレスコ画の中で最も有名なのが15世紀ヴェネツィアの画家ロレンツォ・ロットーの描いた「聖母マリアの生涯(1525年)」です。この他、部分的にしか残っていませんが、入口付近にある13世紀当時の壁画など興味深いものが多々あります。(写真I / 写真J)

  写真上左Iロットー:聖母マリアの生涯  写真上右:J鎖に繋がれて罰を受ける魂たち

●聖ジャコモの門
ベルガモ・バッサからのケーブルカー駅を背にして左手にある聖ジャコモ通り(via San Giacomo)を下って行ったところに、その昔ベルガモ・アルタへの出入りを取り仕切っていた4つの門の1つ、聖ジャコモの門Porta San Giacomoがあります。(写真K) この門はそこからバッサへと通じる、ローマ時代の水道橋にも似たアーチ型の街道と共に、15世紀ヴェネツィア共和国当時のままの姿で我々を迎えてくれます。眼下には一面バッサの街が広がり、絶好のシャッターチャンス!(写真@)

写真上左K聖ジャコモの門     写真上右L前聖フランチェスコ修道院の回廊 

●前聖フランチェスコ修道院-歴史博物館(仮設展示場)
ベルガモ・バッサからのケーブルカー駅とヴェッキア広場を結ぶ表通り、ゴンビート通りの真ん中にあるアニェッロ・ドーロ旅館(Hotel Agnello d’oro)が目印。このホテルを正面に見て右側のサン・パンクラツィオ通りvia San Pancrazioを前進すると、今は駐車場となっている「干し草市場」と呼ばれる広場Piazza Mercato del fienoに出ます。ここを横切ったところに前聖フランチェスコ修道院(Ex Convento di San Francesco)があります。この13世紀の建物は18世紀まで修道院として機能ましたが、ナポレオンの侵入以後20世紀初頭まで政治犯向けの牢獄となりました。公開されているのは当時の姿を留めた回廊と仮設展示場のみ。(写真L)


著者プロフィール夏海 柑(なつみ かん)
ベルガモ近郊に住み、ミラノへ電車通勤を始めて早○○年。かつては突然の運行停止や1時間以上の遅れがザラだった国鉄ベルガモ-ミラノ間も最近は努力が実り、人並みの正確さに到達したようです。お蔭様で筆者も通勤中「ユネスコ世界遺産」の景観を楽しむ余裕が出てきました。


ロンバルディアの貴婦人・ベルガモ データ
Dati
サン・ヴィジリオ城  Castello di San Vigilio
入場料:無料
見学時間:10月-3月 (9:00-16:00)  4月-9月(10:00-18:00)

城塞 Rocca - 歴史博物館
入場料:3ユーロ(18歳未満無料)
<見学時間:6月-9月(火-金 9.00 -13.00及び14.30-18.00 / 土日祝日 9:30-19:00)
10月-5月(火-日9.30 - 13.00及び 14.30 - 18.00)

ゴンビートの塔 Torre del Gombito
入場料: 無料だが下の観光案内所で要予約
見学時間:3月-9月(月-金 14.30-16.30 / 土日祝日 10:00-12:00/14.30-16.30)

白い井戸の聖ミケーレ教会 San Michele al Pozzo Bianco
入場料:: 無料だが、内部の照明は有料(1ユーロで30分)。
見学時間:(年中無休) 夏期 9:00-18:00   冬期:9:00-17:00

前聖フランチェスコ修道院 Ex Convento di San Francescoと
歴史博物館(仮設展示場)

入場料: 無料
見学時間:6月-9月(火-金 9.00 -13.00及び14.30-18.00 / 土日祝日 9:30-19:00)
10月-5月(火-日9.30 - 13.00及び 14.30 - 18.00)

※ベルガモへの交通アクセスや一般的な観光情報などは、第1回 ベルガモ・アルタの魅力のデータ部分をご参照ください。



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