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15 ottobre 2007
■私の住む町番外編 (2) |
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以前、夕方になるとヴェネツィアの若い人たちが集まってきてわいわい立ち話をする広場が二か所あった。約束をして来ているわけでもバールに集まるわけでもなんでもなく、夕食前の一定の時間にそこに行くと知り合いに会えるという場所。そのあとは、どこかへ一杯飲みにいったり、話だけして立ち去ったり。初めてその場に出くわしたときは、映画か劇場の開演を待つ人たちだろうかとびっくりしたものだ。何しろ、何十人もの人の立ち話の声で小さな広場が充満していたのだから。 日本の都市に比べて時の流れがゆったりしてるヴェネツィアでも、やはりいろいろなことは変わっていく。新しい店ができたりしているうちに、こういう夜の光景も変わってきた。 学生の多いドルソドゥーロ地区Dorsoduroのサンタ・マルゲリータ広場Campo S. Margheritaにバールが増え、夜までにぎわう若者のたまり場になったのは十年ほど前のことだった。若者のための場所がないと言われてきたヴェネツィアで、当時この広場がわいわいとした雰囲気の場になったのは画期的なことだった。 そして近年それを上回るにぎわいを見せているのはリアルトRialtoである。かつて青物の卸売市場のあった大運河に面した部分にも新しいバールが屋外の席を出し、サン・ジャコモ広場Campo S. Giacomo de Rialtoやそれに続くコルダリア広場Campo de la Cordariaには感じのいい飲み屋ができて、グラスを片手に立ち話に興じる人々であふれている。ヴェネツィアには珍しく、夜中の12時過ぎまで開いている店ができたことも、リアルトの夜の光景を活性化させた。おかげで、以前何もなくても人が集まっていたあの場所は、今では「本当に」待ち合わせをする人や通りがかりの人だけの、ふつうの広場になっている。 それにしてもイタリア人て、ほんとに立ち話の好きな人たちだ。
サン・ジャコモ広場は、サン・ジャコモ・ディ・リアルト教会Chiesa di S.Giacomo di Rialtoがあるところ。 |
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